漫画『ラプンツェル』のあらすじと結末を紹介!ディズニーとは違う原作の世界

この記事ではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。アマゾンアソシエイトプログラムに参加しています。

「ラプンツェル」と聞くと、多くの人がディズニー映画の明るいヒロインを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、もともとの物語であるグリム童話や、それを題材にした漫画作品の中には、キラキラした魔法だけでは語れない、驚くほど残酷で生々しい人間ドラマが隠されています。

この記事では、漫画『ラプンツェル』のあらすじと結末を徹底解説しながら、私たちが知っているディズニー版とは決定的に違う「原作の本当の姿」に迫ります。


なぜ今「ラプンツェル」の原作が注目されているのか

最近では、SNSやマンガアプリで「本当は怖い童話」や「古典の再解釈」をテーマにした作品が増えています。特に、メルヒェン・クラウンのような最新の漫画作品でも、ラプンツェルは非常に魅力的なモチーフとして扱われています。

ディズニー版のハッピーなイメージが定着しているからこそ、その裏側にある「親の過失」「不義の恋」「過酷な放浪」といったダークな要素が、現代の読者にとって新鮮なスパイスとして映るのかもしれません。

衝撃の始まり:野菜一束のために売られた娘

物語のきっかけは、王家の呪いでも何でもありません。ごく普通の夫婦の、ささいな「食欲」から始まります。

あるところに、子供を授かったばかりの夫婦が住んでいました。妻は隣の庭に植えられている「ラプンツェル(ノヂシャという野草)」が食べたくてたまらなくなり、夫に盗み出すよう頼みます。しかし、その庭の持ち主は恐ろしい魔女ゴーテルでした。

盗みが見つかった夫は、命乞いの代償として「生まれてくる子供を渡すこと」を約束させられてしまいます。約束通り、生まれたばかりの娘は魔女に連れ去られ、「ラプンツェル」と名付けられました。

ここがディズニー版との大きな違いです。原作には「魔法の黄金の花」も「王家の誘拐事件」も登場しません。ただ、お腹を空かせた親の不用心な行動が、娘の運命を狂わせたのです。

塔の中の閉ざされた生活と「髪」の役割

ラプンツェルが12歳になったとき、魔女は彼女を深い森の中にある「入り口も階段もない高い塔」に閉じ込めました。

外部と接触する唯一の手段は、ラプンツェルの長い金髪です。魔女が下から「ラプンツェル、ラプンツェル、お前の髪を垂らしておくれ」と叫ぶと、ラプンツェルは窓枠に髪を巻き付け、地上まで垂らします。魔女はその髪をハシゴ代わりにして登ってくるのです。

ディズニー版では、髪に「若返りの力」があるという設定でしたが、原作の髪には魔法の力などありません。ただ単に「非常に長くて丈夫な髪」であり、それが彼女の自由を奪う鎖であり、唯一の出入り口でもあったのです。

王子との密会と、うっかり漏らした「秘密」

ある日、塔の近くを通りかかった王子が、ラプンツェルの美しい歌声に魅了されます。王子は魔女のやり方を盗み見て、自らも塔へ登ることに成功します。

二人は恋に落ち、王子は夜な夜な塔へ通うようになります。漫画的な展開で言えば、ここからがハラハラする脱出劇の始まりなのですが、原作のラプンツェルは少し天然なところがありました。

彼女はある日、魔女に向かってこう言ってしまいます。

「魔女様、王子様はあっという間に登ってくるのに、どうしてあなたはそんなに体が重いの?」

この一言で、男が塔に出入りしていることがバレてしまいます。初版などの古い版では、「最近、お腹が大きくなって服がキツい」と妊娠を匂わせる発言で露見するという、さらに大人向けの展開になっていました。

悲劇の転落:切り落とされた髪と王子の失明

激怒した魔女は、ラプンツェルの自慢の髪を切り落とし、彼女を人里離れた荒野へと追放してしまいます。

それだけでは終わりません。その日の夜、魔女は切り落とした髪を窓枠に結びつけ、何も知らない王子を招き入れました。窓を登り切った王子の前に現れたのは、愛する恋人ではなく、怒り狂った魔女でした。

「お前の愛した小鳥はもういない。二度と会うことはできないぞ!」

絶望した王子は塔から身を投げます。一命は取り留めましたが、落ちた先にあった茨の棘が目に刺さり、王子は両目を失明してしまいました。光を失った王子は、そのまま何年も森の中をさまようことになります。

奇跡の再会と、知られざる「双子」の存在

物語の結末は、意外にもハッピーエンドです。しかし、そこに至るまでの過程は非常に泥臭いものです。

数年後、盲目のまま放浪を続けていた王子は、ある荒野で聞き覚えのある歌声を耳にします。そこには、追放された後、苦労して双子の兄妹を産み育てていたラプンツェルの姿がありました。

二人は抱き合って泣きました。すると、ラプンツェルの流した涙が王子の目に落ち、奇跡的に彼の視力が回復したのです。王子はラプンツェルと子供たちを連れて自分の国へ帰り、家族で幸せに暮らしました。

この「双子がいた」という事実は、ディズニー版には一切出てこない設定です。漫画作品によっては、この子供たちが物語の重要な鍵を握るキャラクターとして描かれることもあります。

魔女ゴーテルはどうなった?

ちなみに、魔女ゴーテルの末路について気になる方も多いでしょう。ディズニー版では塔から落ちて灰になりますが、グリム童話の原作では、彼女がその後どうなったかについての明記はありません。

ただ、ラプンツェルを失い、孤独な塔に取り残されたまま、二度と誰とも関わることができなかった……という解釈が一般的です。ある意味、死よりも残酷な孤独を味わったのかもしれません。

現代の漫画で描かれるラプンツェルの魅力

さて、ここまで原作のあらすじを見てきましたが、現代の漫画界において「ラプンツェル」は、単なる可哀想な女の子として描かれるだけではなくなっています。

たとえば、kindleで読める短編漫画やアンソロジーでは、以下のような新しい解釈が人気を集めています。

  • 復讐劇としてのラプンツェル: 親に売られた恨みや、魔女への復讐を誓うダークヒロイン。
  • 塔を自力で脱出する武闘派: 髪を使って格闘したり、自らの意志で髪を切り、王子を助けに行く強気な設定。
  • 魔女との共依存: 外部の王子を「敵」とみなし、塔の中の閉塞的な愛を守ろうとするサスペンス。

原作の持つ「不条理さ」や「性的な隠喩」は、大人向けの漫画作品とも非常に相性が良く、読み応えのある物語へと昇華されています。


漫画『ラプンツェル』のあらすじと結末を紹介!ディズニーとは違う原作の世界のまとめ

いかがでしたでしょうか。漫画『ラプンツェル』のあらすじと結末を辿っていくと、そこにはディズニー映画とは全く違う、人間の業や痛み、そして困難を乗り越える力強い物語があることがわかります。

  • 親が野菜のために娘を売るという、現代ならニュースになるような事件から始まる。
  • 魔法の力ではなく、双子を出産して数年を生き抜くという「生活のリアリティ」がある。
  • 王子が失明し、長い放浪の末に涙で救われるという、泥臭いまでの愛の奇跡。

これらの要素を知った上で、改めてディズニー映画を観たり、新しい漫画作品を手に取ってみると、物語の奥行きがさらに広がるはずです。

もし、もっとディープなラプンツェルの世界に触れたいと思ったら、グリム童話の完訳版や、それを大胆にアレンジした現代漫画をぜひチェックしてみてください。きっと、あなたの中の「お姫様像」が、良い意味で壊される体験ができるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました