カーリングファンのみならず、多くの方が衝撃を受けたニュースといえば、女子カーリングチーム「フォルティウス」と北海道銀行のスポンサー契約終了ではないでしょうか。
かつて「北海道銀行フォルティウス」として親しまれ、日本代表として世界と戦ってきた彼女たちが、なぜあのような形で独立を選んだのか。そして、メインスポンサーを失った後の「空白の期間」をどう乗り越え、今の輝きを取り戻したのか。
今回は、フォルティウスの契約打ち切り理由の深層から、どん底からの復活劇、そして2026年ミラノ・コルティナ五輪へ向けた現在の活動までを、徹底的に解説していきます。
フォルティウスと北海道銀行の契約打ち切りに至った本当の理由
2021年10月、カーリング界に激震が走りました。北海道銀行が、当時提携していたフォルティウスとのスポンサー契約およびチーム運営の提携を、同年11月末で終了すると発表したのです。
長年、二人三脚で歩んできた両者の間に、一体何が起きたのでしょうか。公式発表やその後の選手たちのインタビューから見えてくるのは、決して「仲違い」や「不祥事」といったネガティブなものではなく、プロとして、そして企業としての「未来予想図のズレ」でした。
五輪出場を逃した直後の決断
最大の背景にあるのは、2021年9月に行われた北京オリンピック日本代表決定戦です。フォルティウスは宿敵ロコ・ソラーレと激闘を繰り広げましたが、惜しくも五輪切符を逃しました。
スポーツの世界において、五輪サイクルの終わりは「次なる4年」をどう戦うかを決める重要な節目です。このタイミングで、チーム側と北海道銀行側は今後の強化方針について協議を重ねました。しかし、そこで両者の描くビジョンが一致することはありませんでした。
「プロ」か「社員」か。運営方針の分岐点
北海道銀行側は、契約終了と同時に「新生・北海道銀行女子カーリング部」を立ち上げました。この新チームの最大の特徴は、選手たちが銀行員としての身分を持つ「企業スポーツ」の形態をより強めたことにあります。
一方で、フォルティウスの選手たちは、よりプロフェッショナルな環境、あるいは自分たちの主体性を重んじた強化体制を維持したいという強い思いを持っていました。
銀行としては「自社社員による育成」を重視し、チームとしては「世界で勝つための自由な強化」を重視した。この「方向性の違い」こそが、長年のパートナーシップに終止符を打った決定的な理由だったのです。
資金ゼロ、拠点なし。独立直後の過酷すぎる現実
契約が切れるということは、それまで当たり前だった「給与」「遠征費」「練習環境」のすべてが消えることを意味します。2021年12月、独立したばかりの「フォルティウス」を待ち受けていたのは、想像を絶する困難でした。
貯金を切り崩して遠征へ
メインスポンサーを失った直後、選手たちは自ら資金を工面しなければなりませんでした。遠征費はもちろん、日々の生活費さえ危うい状態。「一週間ほどはショックで何も手につかなかった」という言葉通り、精神的にも肉体的にも追い詰められていたといいます。
それでも彼女たちがカーリングを諦めなかったのは、支えてくれるファンと、自分たちの可能性を信じていたからです。
氷を求めて奔走する日々
北海道銀行の専用練習施設が使えなくなったことも大きな打撃でした。カーリングにおいて「氷の質」は生命線です。練習場所を求めて各地のリンクを渡り歩き、限られた時間の中でパフォーマンスを維持し続ける。そんな泥臭い努力が、独立直後の彼女たちを支えていました。
どん底からの復活。ファンと歩んだ「新しいチームの形」
フォルティウスは、従来の「1社提供の企業チーム」という枠組みを捨て、全く新しいモデルでの復活を目指しました。そこで鍵となったのが、ファンの熱意と、複数のパートナー企業による支援です。
クラウドファンディングという希望
活動資金を募るために実施されたクラウドファンディングでは、開始直後から驚くほどの支援が集まりました。目標額を大きく上回る数字は、単なる資金調達以上の意味を持っていました。
「私たちは必要とされている」
ファンからのメッセージ一つひとつが、選手たちの折れそうな心に再び火を灯しました。この成功により、海外遠征や強化合宿が可能となり、チームは再び世界基準の戦いへと戻ることができたのです。
プロクラブチームとしての確立
現在はマネジメント会社「株式会社PASSPORT」が運営を支え、エア・ウォーターをはじめとする複数の企業がスポンサーとして名を連ねています。
特定の企業にすべてを依存するのではなく、多くのパートナーと共に歩む。この「プロクラブチーム」としてのスタイルは、日本のカーリング界においても先駆的な事例となり、選手の自立心をより一層高める結果となりました。
カーリング 雑誌2026年ミラノ・コルティナ五輪への飽くなき挑戦
今のフォルティウスが見据えているのは、2026年にイタリアで開催されるミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックです。あの日、北京への道を断たれ、チームの存続さえ危ぶまれた彼女たちが、今再び世界の頂を目指しています。
経験と若さが融合した最強の布陣
チームには、小野寺佳歩選手、近江谷杏菜選手、船山弓枝選手といった、日本のカーリング界を支えてきたベテランたちが健在です。彼女たちの豊富な経験は、一発勝負の厳しい局面で大きな武器となります。
さらに、吉村紗也香選手を中心に、個々のショット精度とチームとしての戦術眼は、独立前よりも確実に進化しています。困難を乗り越えたことで生まれた「結束力」こそが、今のフォルティウスの最大の強みと言えるでしょう。
国内のライバルたちとの激闘
現在の日本女子カーリング界は、まさに群雄割拠の時代です。ロコ・ソラーレ、SC軽井沢クラブ、そして古巣である北海道銀行。
これらの強豪と日本選手権で競い合い、勝利を掴み取らなければ、五輪の舞台には立てません。しかし、フォルティウスの選手たちはそのプレッシャーさえも楽しんでいるように見えます。自分たちの手で道を切り拓いてきたという自負が、彼女たちをより強く、よりしなやかに変えたのです。
ミズノの「フォルティウス」ブランドと混同していませんか?
さて、ここで少し視点を変えてみましょう。実はネット検索で「フォルティウス 打ち切り」や「フォルティウス 理由」と検索すると、カーリングチームの話とは別に、スポーツブランド「ミズノ」の製品に関する情報がヒットすることがあります。
ミズノが展開するラケットブランド「FORTIUS(フォルティウス)」は、卓球やバドミントンの愛好家から絶大な支持を受けています。
卓球ラケット「フォルティウス FT」の人気と悩み
特に卓球のミズノ フォルティウス FTシリーズは、名作として知られています。しかし、ユーザーの間では「少し重すぎるのではないか」「自分には合わないのではないか」といった悩みから、使用を中断したり、別のラケットに乗り換えたりする理由を検索する人が多いようです。
「重厚な打球感」は大きな武器になりますが、扱いやすさを求めるプレーヤーにとっては、それが「契約(使用)打ち切り」の理由になることもあります。
バドミントンシリーズの展開
バドミントンにおいてもフォルティウス 11 QUICKやフォルティウス 11 POWERなど、プレースタイルに合わせたモデルが展開されています。
もしあなたが「フォルティウス」という言葉を道具の文脈で調べていたのであれば、それは「自分の技術に合うかどうか」という性能面での理由を探っていたはずです。カーリングチームのドラマチックな物語とはまた別の、アスリートの相棒としての「理由」がそこにはあります。
フォルティウスが教えてくれた「逆境を力に変える」方法
カーリングチームとしてのフォルティウスが歩んできた道は、決して平坦なものではありませんでした。しかし、彼女たちの姿は私たちに多くのことを教えてくれます。
- 現状維持に甘んじない: 安定した企業チームの座を失ってでも、自分たちの志を貫いた勇気。
- 助けを求めることを恐れない: ファンを信頼し、クラウドファンディングなどで手を取り合った柔軟さ。
- 結果で証明する: どんなに批判や不安の声があっても、氷上でのパフォーマンスで答えを出し続ける姿勢。
契約打ち切りという、一見するとネガティブな出来事も、視点を変えれば「真の自立」への第一歩だったのです。
カーリング ストーン グッズフォルティウスの契約打ち切り理由を知れば、これからの応援がもっと楽しくなる!
ここまで、フォルティウスが歩んできた激動の軌跡を振り返ってきました。
「なぜ北海道銀行との契約が終了したのか?」という問いの答えは、単なる組織の都合ではなく、**「世界一を目指すための、痛みを伴う前向きな自立」**だったと言えます。
一度はすべてを失いかけたチームが、ファンの力で再び立ち上がり、今や日本を代表するプロクラブチームとして君臨している。このストーリーを知ることで、彼女たちの放つ一投一投がより重みを持ち、私たちの心に響くようになります。
2026年、ミラノの氷の上で最高の笑顔を見せてくれるのは、苦難を乗り越えて進化したフォルティウスかもしれません。
独立から復活、そしてさらなる高みへ。これからも彼女たちの挑戦から目が離せません。この記事を通じて、フォルティウスというチームの魅力が少しでも伝わり、彼女たちの背中を押すファンの一助となれば幸いです。

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