ドラマファンの間で今もなお「あれは一体何だったの?」と語り草になっている作品があります。それが、清原果耶さん主演の『霊媒探偵・城塚翡翠』です。
放送当時、SNSでは「第5話で最終回っておかしくない?」「人気がなくて打ち切られたの?」という困惑の声が溢れかえりました。連ドラといえば通常10話前後が当たり前の世界で、なぜたった5回で幕を閉じたのか。
今回は、この異例すぎる「打ち切り疑惑」の真相と、その裏に隠された驚愕の仕掛け、そして原作ファンも唸ったドラマ制作の舞台裏を徹底解説します。この記事を読めば、当時の違和感がすべてスッキリ解消するはずです!
霊媒探偵・城塚翡翠は打ち切りだった?世間を騒がせた「5話完結」の謎
2022年10月から放送が始まった『霊媒探偵・城塚翡翠』。物語は、犯人が視えるという霊媒師・城塚翡翠(清原果耶)と、論理的な推理を展開する作家・香月史郎(瀬戸康史)がバディを組み、難事件を解決していくミステリーです。
しかし、放送開始からわずか1ヶ月ちょっと。公式サイトや番組表に突如として「最終回」の文字が躍りました。これには視聴者も騒然。「え、まだこれからじゃないの?」「視聴率が悪くて切られた?」という憶測が飛び交う事態になったのです。
なぜ「打ち切り」という噂が広まったのか
最大の理由は、やはりその「短さ」です。日本の地上波ドラマは1クール(3ヶ月間)放送されるのが通例です。それをたった5話で終わらせるというのは、不祥事や制作上の致命的なトラブルがない限り、まずあり得ないことだからです。
さらに、一部の週刊誌で「原作者とスタッフの間で脚本を巡るトラブルがあった」という報道が出たことも火に油を注ぎました。こうした背景が重なり、「揉めた結果として打ち切られた」というイメージが独り歩きしてしまったんですね。
しかし、実際にはこれらすべての騒動すら、制作陣が意図した「仕掛け」の一部だったと言っても過言ではありません。
衝撃の真相!打ち切りではなく「前代未聞の番組改変」
結論から言うと、このドラマは打ち切りではありません。第5話で一度終わったのは、原作である小説『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の構造を映像で完璧に再現するための、極めて計算された演出でした。
タイトルを変えて「新番組」としてリスタート
第5話の放送終了直後、視聴者をさらに驚かせる発表がありました。なんと、翌週の同じ時間、同じキャスト、同じスタッフで、新番組『invert 城塚翡翠 倒叙集』がスタートするというのです。
つまり、1つのクールの中でドラマを二分割し、前半を「霊媒探偵」、後半を「invert(インバート)」として全く別の番組タイトルで放送するという、テレビ史上類を見ない挑戦が行われていたわけです。
これには、ミステリー好きなら誰もが知る「叙述トリック」が深く関わっています。
「すべてが伏線」を映像化する執念
原作小説『medium』は、読者をあっと驚かせるどんでん返しが最大の魅力です。第5話までの物語は、実は壮大な「前振りに過ぎなかった」という事実を突きつける必要がありました。
もしタイトルを変えずに10話まで続けていたら、この「物語の質が変わる瞬間」のインパクトが薄れてしまったでしょう。番組を一度終わらせ、タイトルすら変えてしまうことで、視聴者に「ここから先は今までの物語とはルールが違う」ということを鮮烈に印象付けたのです。
制作現場で何が起きていた?原作者トラブル説の真実
「打ち切りではない」ことが判明した後も、ネット上では「でも制作現場は大変だったのでは?」という声が消えませんでした。ここでは、噂されたトラブル説の実際について触れておきましょう。
原作者・相沢沙呼先生のこだわり
この作品の原作者である相沢沙呼先生は、ミステリーに対して非常に真摯で、強いこだわりを持っていることで知られています。特に、本作のような複雑なトリックを扱う作品は、少しの改変で物語の整合性が崩れてしまうリスクがあります。
確かに、脚本の細部やキャラクターの描写を巡って、制作サイドと綿密な(時には激しい)議論があったことは事実のようです。しかし、それは「良い作品を作りたい」というプロ同士のぶつかり合いであり、作品を壊すようなネガティブなものではありませんでした。
脚本家の変更とクオリティの追求
実際、シリーズの途中で脚本の担当が変わるなどの動きもありましたが、これも結果的には「原作の持つ空気感をどう映像に落とし込むか」を突き詰めた結果です。
清原果耶さんが演じる城塚翡翠の圧倒的な演技力、そして城塚翡翠 原作小説を読むとわかる緻密な構成を壊さないために、現場は限界まで調整を続けていたのです。視聴者が感じた「違和感」は、むしろ制作陣の熱量が画面から溢れ出していた証拠と言えるかもしれません。
『invert 城塚翡翠 倒叙集』で見せた、もう一つの顔
第6話から始まった『invert』編では、ドラマの形式がガラリと変わりました。「倒叙(とうじょ)」ミステリーという、最初に犯人が誰かを示した上で、探偵がいかにして犯人を追い詰めるかを描くスタイルになったのです。
城塚翡翠の「本性」が牙を剥く
前半の『霊媒探偵』では、か弱くて守ってあげたくなるような霊媒師だった翡翠。しかし、後半では一転して、犯人を冷徹かつ論理的に追い詰める「超絶技巧の探偵」としての顔を見せます。
このギャップを楽しむためには、前半の5話分で「か弱いヒロイン」というイメージを完全に定着させておく必要がありました。5話という短期間で一度物語を完結させたことで、視聴者の頭の中にある「これまでの城塚翡翠像」を一度リセットさせ、新しいキャラクターをスムーズに受け入れさせることに成功したのです。
清原果耶さんの怪演が光る
この二面性を演じ分けた清原果耶さんの表現力は、まさに圧巻の一言でした。霊媒師としての「嘘」の演技と、探偵としての「真実」の顔。この使い分けを最大限に引き出すための「番組分割」だったと思うと、改めてこのドラマの企画力の凄さを感じます。
視聴者の反応:賛否両論を巻き起こした理由
このトリッキーな放送形態は、当然ながら賛否両論を巻き起こしました。
肯定的な意見:ミステリーの新しい形
ミステリーファンからは「よくぞここまで原作に忠実に、かつテレビならではのやり方で挑んでくれた!」と絶賛されました。リアルタイムで視聴しているファンを騙すという体験は、録画や配信では味わえない「テレビというメディアの醍醐味」を感じさせるものだったからです。
否定的な意見:分かりにくさと混乱
一方で、普段あまりミステリーに馴染みのない層や、単純に1つのドラマを最後まで見届けたかった層からは「分かりにくい」「録画の設定が外れて見逃した」といった不満も出ました。
特にTVerなどの見逃し配信サイトでは、番組名が変わると「別番組」として登録し直さなければならず、ここで離脱してしまった視聴者がいたことも、「打ち切りによる失速」というイメージに繋がってしまった要因の一つです。
城塚翡翠シリーズ、これからの展開は?
ドラマが終わった後も、城塚翡翠の物語は止まっていません。原作ファンやドラマ視聴者が気になっている「次」の展開について見てみましょう。
原作の続編と映像化への期待
現在、原作小説は『medium』『invert』に続き、invert II 覗き窓の死角が発売されています。こちらも非常に評価が高く、翡翠とアシスタントの千和崎真(小芝風花)のバディ感がさらに深まった内容となっています。
ドラマ版でこのコンビを演じた清原さんと小芝さんの相性は抜群だったため、ファンの間では「シーズン2」や「スペシャルドラマ」「映画化」を切望する声が絶えません。
アニメ化や再放送の可能性
また、この作品のキャラクターの魅力はアニメーションにも非常に向いています。ドラマでその名を知った層が、城塚翡翠 コミカライズや原作に流れる動きも続いており、今後メディアミックスの幅が広がる可能性は十分にあります。
もし再放送が行われる際は、この「5話で一度タイトルが変わる」という仕組みを知った上で観ると、最初から散りばめられていた膨大な伏線に気づくことができ、初見時以上の衝撃を受けることは間違いありません。
霊媒探偵・城塚翡翠は打ち切りだった?5話で最終回を迎えた真相と驚愕の理由を解説:まとめ
改めて整理すると、『霊媒探偵・城塚翡翠』が5話で終了した本当の理由は、不人気による打ち切りではなく、**「視聴者を鮮やかに騙すための、テレビ史上最大の演出」**でした。
- 5話で終わったのは、原作の構造を再現するため
- 翌週から『invert』として別番組を始めるという仕掛け
- 「打ち切り」という噂すら、ミステリーのスパイスになった
- 原作者のこだわりが、作品の高いクオリティを支えていた
テレビドラマという枠組みを使って、現実の世界でも「叙述トリック」を仕掛けたこの作品は、まさに挑戦的な意欲作でした。当時は混乱した方も多いかもしれませんが、今振り返ってみれば、あんなにワクワクさせてくれるドラマ体験は滅多にありません。
もし、まだ原作を読んでいない方や、ドラマを途中で見るのを止めてしまった方がいたら、ぜひ最初から見直してみてください。翡翠が放つすべての言葉、すべての涙が、全く違う意味を持ってあなたに迫ってくるはずです。
城塚翡翠シリーズ 小説セット次に彼女が私たちの前に現れる時、果たしてそれは「霊媒師」としてなのか、それとも「探偵」としてなのか。城塚翡翠が仕掛けるマジックに、私たちはまた心地よく騙されたいと願ってしまいますね。

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