「あのアニメ、あんなに絶望的なところで終わったけど、もしかして打ち切りなの?」
2021年の夏、ノイタミナ枠で放送されたアニメ『平穏世代の韋駄天達』。衝撃的すぎる最終回の幕引きに、開いた口が塞がらなかったファンは多いはずです。ネット上では「打ち切り」という不穏なワードが飛び交い、続きが気になって夜も眠れないという声が続出しました。
実は、この作品を巡る「打ち切り説」には、複雑な原作事情とメディアミックスの背景が絡み合っています。今回は、最新の完結情報をもとに、皆さんが抱いているモヤモヤをすっきり解消していきたいと思います。
なぜ「打ち切り」という噂が流れてしまったのか
まず、なぜこれほどまでに「打ち切り」という噂が根強く囁かれているのか、その理由を紐解いていきましょう。最大の要因は、アニメ版の「終わり方」にあります。
アニメ第11話。主人公たちが魔族の策略によって文字通りバラバラにされ、絶望のどん底に突き落とされた状態で物語はプツンと終了しました。「ここから反撃だ!」という場面ですらなく、味方が一方的に蹂禁されるシーンでの閉幕。これには初見の視聴者も「制作が間に合わなかったのか?」「不人気で強制終了したのか?」と疑ってしまうのも無理はありません。
さらに、原作のルーツにも原因があります。この作品の元祖は、原作者の天原先生がWEBサイト「新都社」で連載していたWEB漫画です。このWEB版が2016年を最後に長らく更新が止まっており、未完のまま放置されている状態でした。この「原作の更新停止」という事実が、「打ち切り」というイメージを助長させてしまったのです。
しかし、結論から言えば、この作品は決して打ち切られたわけではありません。むしろ、非常に幸運な形で「完結」へと導かれた稀有な作品なのです。
原作コミックスは全9巻で堂々の完結!
「打ち切り」という不安を抱えている方に一番に伝えたいのは、クール教信者先生が作画を担当した商業漫画版(ヤングアニマル連載)が、2024年にしっかりと完結を迎えたという事実です。
物語の続きが気になっているなら、今すぐ平穏世代の韋駄天達をチェックしてみてください。アニメで描かれたのはコミックスの5巻から6巻冒頭あたりの内容まで。その先に、ファンが待ち望んでいた「反撃」と「結末」がすべて描かれています。
特に2024年10月に発売された最終第9巻では、WEB版ですら描かれなかった物語の真のエンディングが収録されました。物語の後半では、アニメ版のあの絶望的な状況から韋駄天たちがどう立ち上がるのか、そして魔族との生存競争にどのような決着がつくのかが、圧倒的な熱量で描写されています。
後半の展開はまさに怒涛の一言。物語の時間軸が数十年単位で飛ぶ大胆な構成となっており、初期からの伏線が見事に回収されていきます。これは打ち切りではなく、原作者と作画者が手を取り合って辿り着いた、納得の「円満完結」と言えるでしょう。
アニメ2期が制作される可能性はある?
原作が完結したとなれば、次に期待してしまうのがアニメ2期の制作ですよね。あのMAPPAが手掛けた超ハイクオリティな映像で、物語の結末まで見たいと願うのは当然のことです。
現状、公式から2期制作に関するアナウンスはありません。しかし、状況を整理すると「可能性はゼロではない」と言えます。
まず、最大の懸念点だった「原作ストック」の問題は完全に解消されました。アニメ1期で5巻分を消化し、原作は全9巻。残り4巻分を丁寧に描けば、1クール(10話〜12話程度)で完結まで描き切るのにちょうど良いボリュームです。
一方で、課題となるのは内容の過激さです。物語の後半は、1期以上にバイオレンスで倫理観を問うような描写が増えていきます。テレビ放送という枠組みの中で、どこまで攻めた表現ができるのか。あるいは、近年のトレンドである動画配信プラットフォーム主導の制作体制であれば、規制の壁を乗り越えて続編が作られる可能性も十分に考えられます。
MAPPAという制作会社は非常に多忙ですが、一度手掛けた作品を大切にする傾向もあります。原作完結を機に、プロジェクトが再始動することを願わずにはいられません。
韋駄天たちの物語を最後まで見届ける方法
アニメの続きが気になって仕方がないという方は、アニメ2期を待つよりも、まずは完結した漫画版を手に取ることを強くおすすめします。
特に、アニメでファンになった人にとって、クール教信者先生の描くキャラクターの表情や、天原先生特有の「善悪を超越した思考回路」は、漫画というメディアでこそ真価を発揮します。
平穏世代の韋駄天達 5巻から読み始めれば、アニメ最終回の直後から物語を追いかけることができます。あの絶望のシーンから、イースリイがどう動くのか、ポーラやハヤトはどうなるのか。その答えは、すでに紙の上で用意されているのです。
また、電子書籍などで一気読みするのも良いでしょう。全9巻というコンパクトな巻数ながら、読み終わった後の満足感と喪失感は、長編大作に引けを取らないものがあります。
まとめ:平穏世代の韋駄天達は打ち切りではなく「完結」へ
「打ち切り」という不穏な噂は、あまりに衝撃的だったアニメの演出と、かつてのWEB版の休止が生んだ誤解に過ぎませんでした。
実際には、商業版コミックスとして最高のフィナーレを迎え、読者に鮮烈な印象を残して幕を閉じた名作です。もし、あの最終回で止まったまま「どうせ打ち切りでしょ」と諦めていたのなら、それはあまりにも勿体ない。
韋駄天(神)と魔族、そして翻弄される人間たち。生存を賭けた残酷で美しい知恵比べの結末を、ぜひその目で確かめてください。
平穏世代の韋駄天達は打ち切り?原作完結の真相とアニメ2期の可能性を徹底解説してきましたが、この記事があなたの疑問を解消する助けになれば幸いです。もし、まだ単行本をチェックしていないなら、完結した今こそが、この狂気に満ちた傑作を最後まで読み切る絶好のチャンスですよ!

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