PSYRENが打ち切りと言われる理由は?全16巻に隠された驚きの真相を徹底解説

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週刊少年ジャンプの歴史の中で、連載終了から15年以上が経過してもなお「なぜ終わってしまったのか」「もっと続きが見たかった」と熱狂的に語り継がれる作品があります。その筆頭が、岩代俊明先生による『PSYREN -サイレン-』です。

緻密に練られたタイムトラベルの伏線、絶望的な未来を描いたダークファンタジー、そして「PSI(サイ)」と呼ばれる超能力を駆使した頭脳戦。どれをとっても超一級品でありながら、常に「打ち切りだったのではないか?」という噂が絶えません。

今回は、当時の掲載順データや物語の構成を振り返りながら、『PSYREN』が駆け足で完結を迎えた背景、そして今なお評価され続ける真の理由を紐解いていきます。


『PSYREN』が打ち切りだと囁かれる最大の違和感

多くの読者が本作を「打ち切り」だと確信しているのは、物語終盤の展開速度がそれまでと比べて明らかに異様だったからです。特に単行本14巻あたりからのスピード感は、まさに怒涛の勢いでした。

それまで丁寧に描かれていた修行パートや、現代と未来を往復しながら少しずつ世界の謎を解き明かすミステリー要素が影を潜め、ラスボスである「W.I.S.E(ワイズ)」との直接対決へと一気に舵が切られたのです。

特に、最強の敵である天樹弥勒(ミロク)との最終決戦や、主人公・夜科アゲハの能力の最終進化については、もっと時間をかけて描かれるべきだったと感じるファンが少なくありません。未回収に終わった小さな伏線や、出番が削られたであろうサブキャラクターの存在が、読者に「もっと描きたかったはずだ」という印象を強く植え付けたのです。


なぜ打ち切りになったのか?当時のジャンプ事情と掲載順位

本作が連載されていた2007年から2010年頃の週刊少年ジャンプは、まさに「暗黒の黄金期」とも呼べるほど層が厚い時期でした。『ONE PIECE』『NARUTO』『BLEACH』という看板作品がトップに君臨し、『銀魂』『リボーン』『バクマン。』といった実力派が中堅を支えていました。

アンケート至上主義のジャンプにおいて、『PSYREN』の掲載順位は常に「ドベ付近(掲載順の最後の方)」を彷徨っている状態が続いていました。ジャンプでは掲載順位が低い状態が続くと連載終了の対象となるため、客観的なデータだけを見れば「打ち切り」の枠に入ってしまうのは避けられない事実だったのです。

しかし、ここで注目すべきは、順位が低いにもかかわらず、本作が「全16巻」という、打ち切り作品としては異例の長期連載を勝ち取ったという点です。


アンケート不調でも連載が続いた「単行本の力」

通常、アンケート順位が悪ければ10週や20週で終了するのがジャンプの鉄則です。それなのに『PSYREN』が3年も続いた理由は、熱狂的な固定ファンによる「単行本の売上」にありました。

アンケートを出す層(主に当時の小中学生)には少し設定が難解すぎたのかもしれませんが、物語を深く読み込む層からは圧倒的な支持を受けていました。単行本が出るたびに重版がかかり、ファンがしっかりと買い支えていたからこそ、編集部も物語を最後まで描かせる判断を下したのでしょう。

つまり、唐突な終了ではなく、「〇月までに物語を畳んでください」という、編集部からの猶予期間を与えられた上での完結だったと推測されます。


時代を先取りしすぎた設定とSFの壁

『PSYREN』の評価を語る上で欠かせないのが、「時代が追いついていなかった」という点です。今でこそ「タイムループ」や「崩壊した未来を書き換える」という設定はアニメやゲームで定番ですが、当時のジャンプ読者にとって、過去と未来が複雑に絡み合うSF的なプロットは少しハードルが高かった可能性があります。

また、能力バトルにおいても「ただ力が強い方が勝つ」のではなく、エネルギーの等価交換や精神干渉といった理論的な側面が強く、読解力を必要とするものでした。

PSYREN 単行本を読み返すと、その設定の細かさに驚かされます。現代のトレンドである「考察系アニメ」が流行している今の時代に連載されていれば、間違いなく社会現象を巻き起こすヒット作になっていたはずだと断言できます。


打ち切りを跳ね返した伝説の「最終話」

物語が駆け足になったことは事実ですが、特筆すべきは岩代先生が「物語を投げ出さなかった」ことです。

多くの打ち切り作品が、伏線を放り投げて「俺たちの戦いはこれからだ!」という幕引きをする中、『PSYREN』は物語の根幹に関わる謎をすべて解き明かしました。

  • 天樹弥勒の真の目的
  • 「ネメシス・Q」の正体
  • 滅びの運命を回避する方法
  • アゲハと雨宮の結末

これらをしっかりと描き切り、読後に爽快感と一抹の寂しさを残す、ジャンプ史に残るほど綺麗なラストシーンを作り上げたのです。急ぎ足ではあっても、物語としての純度は一切落ちていませんでした。


小説版で補完された「真のエンディング」

連載終了後、描ききれなかったエピソードはJUMP j BOOKSから発売された小説版で補完されることとなりました。

小説版では、本編で語りきれなかったサブキャラクターたちの後日談や、未来が書き換わった後の世界、そして弥勒たちの救済についてまで触れられています。漫画本編で「少し急ぎすぎたかな?」と感じた部分は、この小説版を読むことで完全にパズルが完成するようになっています。

もし漫画だけで終わっている方がいれば、PSYREN 小説を手に取ることを強くおすすめします。そこには、作者が本当に描きたかった『PSYREN』の完成形が記されています。


アシスタントたちの活躍:岩代組の系譜

岩代俊明先生の凄さは、その構成力だけではありません。彼の元で修業を積んだアシスタントたちが、後にジャンプを背負って立つ漫画家になったことも有名です。

『黒子のバスケ』の藤巻忠俊先生、『てるくんの天国』の田村隆平先生(『べるぜバブ』作者)など、名だたる才能が『PSYREN』の現場で学んでいました。彼らの作品にも、岩代先生から受け継いだ「キャラクターの立て方」や「読者を惹きつける演出」が色濃く反映されています。

業界内での評価も非常に高く、多くのクリエイターに影響を与えた「作家が愛する作品」であったことも、打ち切りという言葉だけで片付けられない理由の一つです。


PSYRENが打ち切りと言われる理由は?全16巻に隠された驚きの真相まとめ

『PSYREN -サイレン-』は、数字上の掲載順位だけを見れば確かに「打ち切り」という枠組みだったのかもしれません。しかし、その中身は決して未完成なものではなく、限られた時間の中で最高密度の物語を届けようとした作者の執念が生んだ「不屈の名作」でした。

駆け足の展開は、裏を返せば「無駄を極限まで削ぎ落とした純度の高いバトルサスペンス」とも言えます。一度読み始めれば、アゲハたちが絶望的な未来に立ち向かう熱量に圧倒され、気がつけば全16巻を一気に読み終えてしまうはずです。

もし今、手元に漫画がないのであれば、ぜひPSYREN 全巻セットをチェックしてみてください。連載当時よりも今のあなたの方が、この作品の本当の凄さに気づけるかもしれません。

「もし、空から赤いカードが降ってきたら――」

そんな妄想を禁じ得ないほど、私たちの心に深く刻まれた『PSYREN』。いつの日か、現代のハイクオリティな映像技術でアニメ化される日が来ることを、ファンの一人として願ってやみません。

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