「えっ、これゾンって打ち切りだったの?」「アニメの続きがずっと出ないのはなぜ?」
そんな疑問を抱えながら、検索窓を叩いたあなたへ。2011年の放送当時、そのあまりにもブッ飛んだ設定と、シュールなギャグ、そして可愛すぎるヒロインたちでオタク界隈を震撼させた『これはゾンビですか?(通称:これゾン)』。
今でもふとした瞬間に「ハルナ可愛かったなぁ」「ユーの正体って結局……」と思い出すファンは多いはずです。しかし、ネット上ではなぜか「打ち切り」という不穏なワードが飛び交っています。
結論から言いましょう。原作小説は決して打ち切りではなく、全19巻をもって堂々と完結しています!
では、なぜこれほどまでに打ち切り説が根強く残っているのか。そして、ファンが切望してやまないアニメ3期の可能性は本当にもうゼロなのか。今回は、かつての熱狂を振り返りながら、知られざる真実を深掘りしていきます。
「打ち切り」の噂が流れた3つの落とし穴
「これゾン 打ち切り」という噂には、実はいくつかの「誤解を招く要因」が重なっています。多くの人が勘違いしてしまった背景には、アニメ版と原作版、それぞれに理由がありました。
まず一つ目は、アニメ第2期『これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド』の話数です。
通常、深夜アニメは1クール12話から13話構成が一般的ですよね。しかし、これゾンの2期はなんと「全10話」という変則的なスタイルで放送されました。これを見た視聴者が「人気がなくて途中で切られたんじゃないか?」と邪推してしまったのが、噂の火種の一つです。
実際には、これは打ち切りではなく、当初からの制作スケジュールやOVA(オリジナルビデオアニメ)との兼ね合いによる戦略的な構成だったのですが、ファンの不安を煽るには十分な数字でした。
二つ目は、アニメが物語の途中で止まってしまったことです。
アニメ版は原作の4巻あたりまでを消化して終わっています。しかし、原作小説はその後も長く続き、19巻まで刊行されました。アニメから入った層にとっては、「続きが作られない=プロジェクトが失敗して打ち切られた」という印象に直結してしまったのです。
そして三つ目は、原作最終巻(19巻)の構成にあります。
これゾンの完結巻である19巻は、ストーリーの決着というよりも、短編集や後日談のようなエピソードが多く含まれていました。メインの大きな戦いはその前の巻で一段落していたため、読み終えた読者の一部から「なんだか急に終わった気がする」「もっと派手なラストが欲しかった」という声が上がり、それが転じて打ち切り説として語り継がれることになったのです。
原作小説の結末はどうなった?相川歩の最後
原作を最後まで追っていなかった方のために、ネタバレを避けつつ結末の空気感をお伝えします。
木村心一先生による原作小説は、2015年に完結を迎えました。気になる主人公・相川歩とヒロインたちの関係ですが、いわゆる「誰か一人を選んでゴールイン」という明確なカップリング成立ではありませんでした。
これゾンらしいというか、なんというか。あの賑やかでカオスな日常が、形を変えながらも続いていく……という、非常に「救いのある、前向きなオープンエンド」です。
シリアスな魔装少女としての戦いや、ネクロマンサーとしての宿命に一つの終止符が打たれ、彼らは彼らなりの「幸せな日常」を勝ち取った。そんな納得感のあるフィナーレでした。もしあなたがアニメ派で「続きが気になる」と思っているなら、これはゾンビですか?19をチェックして、その目で結末を確かめる価値は十分にあります。
アニメ3期が絶望的と言われる大人の事情
さて、ここからは少しシビアなお話です。ファンが10年以上待ち続けている「アニメ3期」の可能性について。
正直なところ、現時点での3期制作の可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
アニメ制作には多額の資金が必要です。そして、アニメ化の最大の目的は「原作を売ること」にあります。これゾンの原作は2015年に完結しており、出版社側からすれば、すでに完結した作品に多額の宣伝費(アニメ制作費)を投じるメリットが薄くなってしまっているのです。
また、2012年の2期放送から時間が経ちすぎてしまい、当時の制作スタッフィングを再現することも困難です。声優陣の豪華さも魅力の一つでしたが、現在では全員が超多忙なトップスター。スケジュールを合わせるだけでも至難の業でしょう。
もし今、これゾンが再び動くとしたら、それは「リメイク」や「完全版」といった形での再始動かもしれません。最近では懐かしの名作が令和の技術で蘇るケースも増えているので、ゼロとは言い切れませんが、今のところ具体的な動きは見られません。
これゾンを楽しむなら今!おすすめの媒体
「アニメの続きが気になるけれど、今さら小説を読むのは大変そう……」
そんなあなたには、まずはコミカライズ版をおすすめします。さっち先生による漫画版は、原作のエッセンスを凝縮しつつ、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。これはゾンビですか?(コミック)を手に取れば、アニメとはまた違ったテンポの良さで、これゾンの世界に浸ることができます。
また、電子書籍の普及により、原作小説も今ではスマホで手軽に読めるようになりました。Kindle Paperwhiteのようなデバイスがあれば、全19巻を一気に持ち歩いて、通勤・通学時間に少しずつ読み進めるのも楽しいですね。
当時、ユーの正体に驚き、ハルナの横暴さに笑い、セラのかっこよさに憧れたあの感情。今読み返してみると、ただの萌えアニメ・ギャグアニメではない、家族愛や自己犠牲といった深いテーマが見えてくるはずです。
豪華声優陣とキャラの魅力は今も健在
これゾンを語る上で外せないのが、やはりキャラクターの強烈な個性ですよね。
- 相川歩: 主人公なのにゾンビで、しかも女装(魔装少女)させられるという不遇すぎる男。
- ハルナ: 自称・天才魔装少女。チェーンソーを振り回す姿と、実は寂しがり屋なギャップがたまらない。
- ユー(ユークリウッド・ヘルサイズ): 喋ってはいけないネクロマンサー。プレートに書かれる一言一言に、当時の視聴者は萌え死にました。
- セラ(セラフィム): 吸血忍者にして、罵倒の天才。歩への「気持ち悪い」という言葉には、なぜか不思議な快感がありました。
このキャラたちが、間島淳司さん、野水伊織さん、日笠陽子さんといった実力派声優によって命を吹き込まれていたのです。特にユーの「妄想ボイス」として、毎話異なる有名女性声優がゲスト出演していた試みは、今考えても非常に贅沢な演出でした。
今からでも遅くありません。dアニメストアやU-NEXTなどの配信サイトで、改めて彼女たちの活躍を観てみてください。今観ても、ギャグのキレは全く衰えていません。
終わりに:これはゾンビですか?は打ち切り?原作の結末とアニメ3期の可能性
最後に改めてまとめましょう。
『これはゾンビですか?』は決して打ち切り作品ではありません。
原作小説は、作者・木村心一先生の手によってしっかりと完結まで描かれました。アニメが途中で止まってしまったことや、2期の特殊な話数構成が「打ち切り」というネガティブな噂を生んでしまいましたが、それはあくまでファンの「もっと続きが見たかった」という愛情の裏返しでもあります。
アニメ3期のハードルは高いですが、原作やコミカライズという形で物語を完結まで追いかけることは可能です。あのシュールで温かい「歩たちの日常」のその後を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。
もし、この記事を読んで「久しぶりにこれゾンに触れたいな」と思ったなら、まずはこれはゾンビですか? ブルーレイBOXで、あのカオスな世界観にダイブしてみてはいかがでしょうか?
チェーンソーを構えたハルナが、あなたの帰りを待っているかもしれませんよ。
「お前もゾンビにしてやろうか!」
そんな声が聞こえてきそうな、最高に愉快な物語。これゾンは永遠に不滅です。

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