「ウイルスに転生する」という、これまでの異世界転生ものの常識を覆す設定で話題を呼んだ『ウイルス転生から始まる異世界感染物語』。
独創的なコンセプトから多くのファンを惹きつけましたが、ネット上では「打ち切りになったのでは?」「続きが読みたくても新刊が出ない」といった不安の声が後を絶ちません。
今回は、本作が本当に打ち切りなのか、そして物語がどのような結末を迎えたのか、ファンが知りたい真相を詳しく掘り下げていきます。
打ち切り疑惑の真相!書籍版と漫画版の現状
結論からお伝えすると、この作品を取り巻く状況は少し特殊です。結論を一言で言えば「Web版は完結しているが、商業展開はストップしている」という状態です。
多くの読者が「打ち切り」だと感じてしまう最大の理由は、書籍版と漫画版(コミカライズ)の更新が長期間止まっていることにあります。
まず、GCノベルズ ウイルス転生から始まる異世界感染物語として発売された書籍版は、2020年10月に第1巻が刊行されて以降、続刊の情報が途絶えています。ライトノベル業界において、1巻発売から数年が経過しても次巻が出ないケースは、事実上の打ち切りと判断されることが一般的です。
さらに、漫画版についても「水曜日のシリウス」で連載されていましたが、ウイルス転生から始まる異世界感染物語 漫画版第3巻が2021年12月に発売されたのを最後に、物語は中断した形になっています。
読者としては、いいところで話が止まっているため、「このまま終わってしまうの?」とヤキモキするのは当然のことと言えるでしょう。
原作Web小説は驚きのスピードで完結済み
商業展開が止まっている一方で、物語の元となるWeb版(小説家になろう)はどうなっているのでしょうか。
実は、原作小説は2018年に全68話というコンパクトなボリュームで、すでに「完結」しています。驚くべきは、連載開始から完結までの期間がわずか2ヶ月弱という超ハイスピードだったことです。
多くの「なろう系」作品が数年にわたって数百話を書き継ぐ中で、本作は著者が描きたいプロットを一気に書き切った、ある種の完結型作品と言えます。
そのため、書籍版や漫画版が「打ち切られた」ように見えるのは、原作のストックがもともと少なかったことや、商業的なプロモーションの兼ね合いで連載を維持するメリットが薄れてしまったことが背景にあるのかもしれません。
Web版を読めば、物語の最後がどうなるのかを今すぐにでも確認することができます。商業版から入ったファンにとっては、もどかしいかもしれませんが、結末自体は存在しているのです。
なぜ連載が止まったのか?考えられる3つの理由
ファンが納得できないのは、なぜこれほど魅力的な設定の作品が、中途半端なところで止まってしまったのかという点ですよね。公式からの明確な声明はありませんが、いくつかの要因が推測されています。
1つ目は、現実世界での社会情勢とのリンクです。
コミカライズが盛り上がりを見せていた時期は、世界的に感染症のパンデミックが深刻な問題となっていた時期と重なります。
「ウイルスになって人類や世界を脅かす」という本作のテーマが、不謹慎あるいはデリケートな問題として、出版社側が積極的なメディア展開を控えたのではないかという見方があります。
2つ目は、原作ボリュームの少なさと構成の難しさです。
先ほど触れた通り、原作は全68話と短めです。漫画版として長期連載を行うには、大幅なオリジナルエピソードの追加や引き伸ばしが必要になります。
しかし、ウイルスの進化という特殊なテーマ上、下手に引き伸ばすと物語のテンポを損なうリスクがあったのかもしれません。
3つ目は、純粋な商業的判断です。
書籍版の1巻や漫画版の売り上げが、次巻を制作するためのラインに届かなかったという、シビアな現実です。
どれほど設定が斬新でも、継続的な収益が見込めなければ、出版社はプロジェクトを凍結せざるを得ません。
ウイルス転生から始まる異世界感染物語の結末(ネタバレ)
気になるのは、ウイルスとして異世界に放り込まれた主人公が、最終的にどうなったのかという点でしょう。
主人公はもともと、地球でウイルスの研究をしていた科学者でした。研究中の爆発事故に巻き込まれ、異世界のウイルスとして転生することになります。
初期は小さなネズミに感染し、そこからオオカミ、そして人間へと宿主を乗り換えながら、感染した生物の能力を吸収して自己進化を繰り返していきます。この「ハクスラ」的な成長要素が本作の醍醐味です。
物語の終盤、主人公は単なる病原体の枠を超えた存在へと変貌します。
強大な魔力を持つ個体や、世界の根幹を揺るがす存在に感染し、その知識と力を統合していくことで、最終的には「世界の神」あるいは「管理システム」に近い地位にまで登り詰めます。
結末としては、人類を滅ぼして終わりという単純なバッドエンドではなく、主人公が世界の理そのものを作り変え、あるいは守る側へと回るような、壮大なスケールでの幕引きとなります。
Web版ではこの過程が非常にスピーディーに描かれており、読み終わった後は「一気に駆け抜けた」という感覚を味わえるはずです。
独特の魅力と読者からの評価
本作が一部で熱狂的に支持されたのは、やはりその「非人間性」にあります。
多くの異世界転生ものは、たとえスライムやクモに転生したとしても、どこか人間的な感性や倫理観を持ち続けています。しかし、本作の主人公は「ウイルス」という生物学的な生存戦略を最優先する存在です。
- 感染を広げる戦略的なおもしろさ
- 宿主の身体を乗っ取る背徳感
- 人間に戻りたいという未練を捨てた振り切った進化
こうした要素が、コアなファンを惹きつけました。一方で、その倫理観の欠如や展開の早さが、ライトな読者層には受け入れにくかった可能性もあります。
漫画版は作画も非常に美麗で、ウイルス転生から始まる異世界感染物語のビジュアル面での評価は非常に高かっただけに、今の止まった状態を惜しむ声が多いのは納得のいく話です。
本作を今から楽しむためのステップ
「続きが気になって夜も眠れない!」という方は、以下の方法で物語を追いかけることができます。
- まずは漫画版をチェック絵があることでウイルスの進化や感染の様子が非常に分かりやすくなっています。まずはウイルス転生から始まる異世界感染物語 コミックを手に取ってみるのがおすすめです。
- Web小説版で完結まで読み切る漫画版で描かれていないその後の展開は、「小説家になろう」の公式サイトで無料で読むことができます。文章も平易で読みやすく、数時間あれば結末まで辿り着けるでしょう。
- 似たジャンルの作品で穴を埋める本作のような「モンスター進化もの」が好きな方には、転生したらスライムだった件や蜘蛛ですが、なにか?といった王道作品も改めて楽しめます。
商業的な続報が出る可能性は現状低いと言わざるを得ませんが、Web版という「正解」が残されている点は救いと言えます。
まとめ:『ウイルス転生から始まる異世界感染物語』は打ち切り?完結の真相と結末
『ウイルス転生から始まる異世界感染物語』は、書籍版や漫画版が長期休止状態にあるため、実質的には打ち切りに近い形となっています。
しかし、原作となるWeb小説版は全68話でしっかりと完結しており、主人公がウイルスとしての極致に達するまでの物語を最後まで見届けることが可能です。
「パンデミック」というタブーに近いテーマに真っ向から挑んだ意欲作であり、その結末は一介のウイルスが世界のシステムを掌握するという、異世界転生ものの中でも屈指のスケールの大きさを誇ります。
もしあなたが、人間に飽き飽きして「もっと尖った転生ものが読みたい」と思っているなら、たとえ未完の媒体があったとしても、この唯一無二の感染物語に触れてみる価値は十分にあるでしょう。
公式からの奇跡的な再開アナウンスを待ちつつも、まずはWeb版でその壮大な結末をその目で確かめてみてください。

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