かつてMTV Japanで彗星のごとく現れ、シュールすぎる世界観と独特のリズム感で日本中を虜にした3DCGアニメ『ウサビッチ(USAVICH)』。監獄生活を送るロシアのウサギ、プーチンとキレネンコのドタバタ劇に、誰もが一度は釘付けになったはずです。
しかし、2015年に公開された前日譚「ZERO」を最後に、新作の発表がピタッと止まってしまいました。ファンの間では「もしかして打ち切りになったの?」「大人の事情で消された?」なんて不穏な噂まで飛び交っています。
今回は、なぜウサビッチが打ち切りと言われるのか、その真相と制作の裏側、そして気になる続編の可能性について、ファンの皆さんのモヤモヤを解消すべく徹底的に深掘りしていきます!
なぜ「打ち切り」という噂が一人歩きしているのか
まず結論からお伝えすると、公式から「ウサビッチは打ち切りです」という発表があった事実は一切ありません。それなのに、なぜこれほどまでに打ち切り説が定着してしまったのでしょうか。
一番の理由は、単純に「新作が作られていない期間が長すぎるから」です。2006年のシーズン1から始まり、シーズン5、そして2015年の「ZERO」まで、ウサビッチは数年おきに必ず新しい動きを見せてきました。しかし、そこから10年近く沈黙が続けば、視聴者が「終わった」と判断してしまうのも無理はありません。
また、放映媒体の変化も大きく影響しています。かつてはMTVや地上波の深夜枠、さらにはヴィレッジヴァンガードの店頭モニターなどで、嫌でも目に飛び込んでくる存在でした。しかし、メディアがテレビからSNSやYouTubeへと移行する中で、ウサビッチの露出が相対的に減り、「見かけない=終わった」というイメージに繋がってしまったのです。
制作会社「カナバングラフィックス」の現在地
ウサビッチを生み出したのは、天才的なセンスを持つ富岡聡監督率いる「カナバングラフィックス」です。彼らがウサビッチを捨てたのかというと、事実は全く逆。彼らは今、さらに大きなステージで活躍し続けています。
現在、スタジオが総力を挙げている作品の一つが、NHK Eテレで放送されている大人気アニメ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』です。ウサビッチで見せたあの緻密な3DCG技術と独特の間合いが、子供から大人まで楽しめる国民的作品へと昇華されています。
さらに、ウサビッチの精神的後継作とも言える『イナズマデリバリー』の制作も行っています。こちらもセリフに頼らないノンバーバルなアクションが魅力で、ウサビッチで培われたノウハウが惜しみなく注ぎ込まれています。
つまり、制作チームが解散したわけではなく、むしろ「売れっ子になりすぎて、ウサビッチに戻る時間が物理的に取れない」というのが、打ち切りと言われる裏側のリアルな事情なのです。
シーズン6(続編)がなかなか作られない3つの壁
「そんなに人気なら、合間を縫って作ればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、そう簡単にはいかない大人の事情も透けて見えます。
まず一つ目は、ストーリーの完結性です。ウサビッチはシーズン1で脱獄し、シーズン2で逃走し、シーズン3でビルを攻略し、シーズン4でメカを乗り回し、シーズン5で森を彷徨いました。そして「ZERO」で過去まで描いてしまった。プーチンとキレネンコの物語として、これ以上どこへ向かえば新しい面白さが提供できるのか、クリエイターとしての産みの苦しみがあるはずです。
二つ目は、制作コストと収益のバランスです。ウサビッチのあの滑らかな動き、実はとんでもない手間と時間がかかっています。現在のショートアニメ市場はYouTubeなどが主流ですが、高クオリティな3DCG作品を無料で流し、グッズ販売だけで制作費を回収するのは、以前よりもハードルが上がっています。
三つ目は、権利関係の複雑さです。ウサビッチはMTV Japanとの共同プロジェクトとしてスタートしました。制作会社が「作りたい」と思っても、プラットフォーム側との契約や権利の兼ね合いで、勝手に動けない部分があるのかもしれません。
今なお衰えないウサビッチの圧倒的人気
新作が止まっているにもかかわらず、ウサビッチの生命力は異常なほど高いままです。YouTubeの公式チャンネルを見てみれば一目瞭然ですが、再生数は今も伸び続け、コメント欄には世界中の言語が並んでいます。
言葉がわからなくても笑える「サイレント・コメディ」という形式は、実はTikTokやInstagramのリール動画が全盛の現代において、最も求められているコンテンツの形そのものです。キレネンコがキレた時の爽快感や、プーチンの絶妙なマヌケさは、今の10代が見ても「新しい」と感じる普遍的な魅力を持っています。
公式SNSも完全に止まっているわけではなく、キャラクターの誕生日には新規イラストが投稿されたり、アパレルブランドとのコラボが行われたりと、IP(知的財産)としての価値は今も守られ続けています。
ウサビッチをもう一度楽しむためのヒント
もしあなたが「ウサビッチの新作が見られなくて寂しい」と感じているなら、カナバングラフィックスの他作品に触れてみることを強くおすすめします。
特に『イナズマデリバリー』は、ウサビッチを彷彿とさせるハイスピードな展開と、少しブラックなユーモアが満載です。また、最近では公式YouTubeで全話を一挙配信するキャンペーンなども定期的に行われているので、改めてシーズン1から見直してみると、当時は気づかなかった細かい小ネタや演出のこだわりに驚かされるはずです。
もし身の回りにウサビッチの思い出を残しておきたいなら、ウサビッチ グッズなどで当時のフィギュアや雑貨を探してみるのもいいでしょう。今では手に入りにくいレアアイテムも見つかるかもしれません。
ウサビッチが打ち切りと言われる理由は?続編の可能性と制作の裏側を徹底解説!のまとめ
結局のところ、ウサビッチが「打ち切り」になったという証拠はどこにもありません。むしろ、あまりにも傑作すぎたがゆえに、次の一歩を慎重に見極めている「長いお休み期間」であると捉えるのが正解でしょう。
制作会社であるカナバングラフィックスが業界の第一線で走り続けている限り、いつかプーチンとキレネンコが私たちの前にひょっこり現れる可能性はゼロではありません。もしかしたら、テレビではなく全く新しいデバイスやプラットフォームで、誰も予想しなかった形で復活するかもしれません。
「打ち切り」という悲しい言葉で片付けるのではなく、今も色褪せない過去のシーズンを楽しみながら、彼らの次なる「脱獄」を気長に待ってみようではありませんか。
ウサビッチの歴代エピソードの中で、あなたが一番好きなシーンはどれですか?あの衝撃的なダンスや変身シーンを、ぜひ今夜もう一度チェックしてみてくださいね!

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