「最強の戦士が、もしも魔法の才能まで持っていたら?」そんなワクワクする設定で、長年ファンを熱狂させてきたファンタジーの金字塔『レイン』。原作小説から始まり、住川惠先生による美麗な作画でコミカライズされた本作ですが、最近「漫画版は打ち切りになったの?」「完結したって本当?」という不安の声がSNSやネット掲示板で目立っています。
結論からお伝えすると、公式に「打ち切り」という明確な発表があったわけではありません。しかし、そこには読者として知っておかなければならない、非常に悲しい出来事と複雑な事情が絡み合っています。
今回は、漫画『レイン』を取り巻く現状と、なぜ打ち切りの噂が絶えないのか、その真相を徹底的に解説していきます。
原作者・吉野匠先生の訃報と作品に与えた衝撃
漫画『レイン』の連載状況を語る上で、どうしても避けて通れない事実があります。それは、原作者である吉野匠先生が、2019年2月20日に急逝されたことです。
このニュースは、当時のファンや出版業界に大きな衝撃を与えました。吉野先生は『レイン』という物語を生み出しただけでなく、その圧倒的な筆力で壮大な世界観を構築してきた、いわば「物語の心臓」そのものでした。
物語が「未完」になった背景
吉野先生の逝去により、原作小説であるレイン(アルファポリス刊)は、2018年に発売された第15巻をもって、事実上の未完状態となりました。
小説の続きが書かれることが物理的に不可能になったことで、漫画版を支える「原作ストック」がいつか底をついてしまうという、深刻な問題が発生したのです。これが、多くのファンが「いつか打ち切られてしまうのではないか」と危惧する最大の要因となりました。
漫画版「レイン」のこれまでの歩みと連載状況
住川惠先生が手掛ける漫画版『レイン』は、マッグガーデンの『月刊コミックガーデン』およびWebマンガサイト『MAGCOMI(マグコミ)』で連載され、原作の魅力を最大限に引き出したコミカライズとして高い評価を得てきました。
これまで、物語は非常に丁寧なペースで進んできましたが、近年はその刊行スピードに明らかな変化が見られます。
最新刊19巻の発売と「空白の2年半」
ファンの間で「このまま連載が止まってしまうのか」と最も不安視された時期がありました。それは、単行本第18巻が発売されてから、第19巻が発売されるまでの期間です。
18巻の発売から約2年半という長い沈黙を経て、2022年9月に待望のレイン 19 (BLADE COMICS)が発売されました。この際、ネット上では「打ち切りじゃなかった!」「住川先生、描き続けてくれてありがとう!」という歓喜のコメントが溢れかえりました。
しかし、19巻が発売されたあとも、以前のような定期的な連載ペースには戻っておらず、現在は再び長期の休載状態に近い形となっています。
なぜ「打ち切り」という噂がこれほど広まったのか
公式が打ち切りを宣言していないにもかかわらず、検索ワードに「打ち切り」や「完結」という言葉が並ぶのには、いくつか具体的な理由があります。
1. スクウェア・エニックス版の存在
実は『レイン』のコミカライズは、現在連載されている住川版の前に、別の出版社で連載されていたことがあります。
かつて『月刊Gファンタジー』で連載されていた加藤さやか先生による漫画版は、全2巻という短い期間で連載を終了しています。この「過去の連載終了」という情報が、現在の住川版と混同され、「レインの漫画は昔打ち切られた」というイメージとして定着してしまった側面があります。
2. 原作のストック問題
漫画版は、吉野匠先生の原作小説に非常に忠実に描かれてきました。19巻時点で物語はかなり進んでおり、原作小説の15巻(未完)までの内容を使い切る、あるいは追い越してしまう時期が目前に迫っています。
「原作がないのに、どうやって物語を終わらせるのか?」という疑問が、打ち切り説を補強する形となってしまったのです。
3. 公式SNSやサイトの更新頻度
連載が順調な作品であれば、定期的に宣伝や休載のお知らせが入りますが、『レイン』に関しては沈黙の期間が非常に長いため、情報に飢えた読者が「もしかして、もう終わってしまったのかも」と推測してしまうのは、ある意味で自然な流れだったと言えるでしょう。
漫画版「レイン」は今後どうなる?完結への可能性
ファンが最も知りたいのは、「物語が最後まで描かれるのか」という点ですよね。ここからは、現時点での状況から予測される、今後の可能性について整理していきます。
オリジナル展開での完結
原作が未完のまま作者が亡くなった場合、漫画版の作画担当者が編集部と相談し、残されたプロット(構想メモ)などを元にオリジナル展開で物語を完結させるケースは過去にもあります。
住川先生の『レイン』に対する深い愛情を考えれば、中途半端なところでぶつ切りにするよりは、何らかの形で「物語の節目」を描き切りたいと考えている可能性は高いでしょう。
未完のままの連載終了
一方で、原作者の意向が完全に分からない以上、勝手なことは描けないというクリエイターとしての誠実さから、物語の途中で「連載終了」という形をとる可能性も否定できません。これはファンにとっては最も悲しい結末ですが、漫画界では決して珍しいことではないのが現実です。
19巻のあと、20巻は出るのか?
現時点で20巻の発売予定はアナウンスされていません。しかし、19巻があれだけの期間を経て発売されたことを考えれば、住川先生が水面下で執筆を続けている、あるいは物語の着地点を慎重に探っている最中であると信じたいところです。
読者の反応と「レイン」という作品の価値
Q&AサイトやSNSを見ると、レインに対するファンの熱量は今もなお衰えていません。
「中学生の頃から読んでいて、今でも続きを待っている」「吉野先生が亡くなったのはショックだけど、住川先生の描くレインを最後まで応援したい」といった温かい声が非常に多いのが、この作品の特徴です。
単なる「最強主人公もの」に留まらない、重厚な人間ドラマや国家間の駆け引き。そして、主人公レインが見せる圧倒的な強さと時折見せる弱さ。それらが見事に融合した作品だからこそ、これほどまでに長く愛され、完結を望む声が絶えないのでしょう。
これから初めて『レイン』を読もうとしている方は、ぜひレイン 1 (BLADE COMICS)から手に取ってみてください。打ち切りがどうのという噂を超えて、「読んでよかった」と思える体験がそこには待っています。
まとめ:漫画「レイン」は打ち切りで完結?休載の真相と作者・吉野匠先生の訃報、連載状況を徹底解説
ここまで、漫画『レイン』の現状について詳しく解説してきました。
改めて状況を整理すると、以下のようになります。
- 原作者・吉野匠先生が2019年に急逝されており、原作小説は15巻で未完のまま。
- 漫画版は住川惠先生によって継続されていたが、現在は長期休載の状態。
- 第19巻が最新刊であり、公式に「打ち切り」という発表はされていない。
- かつてのスクエニ版の終了や、原作の未完状態が「打ち切り」の噂を加速させた。
ファンにとって、待ち続ける時間は辛いものですが、19巻が奇跡のように発売された時のことを思い出せば、まだ希望を捨てる必要はありません。今は住川先生からの次なる報告を待ちつつ、これまで発売された素晴らしい物語を何度も読み返して、レインの世界に浸るのが一番の応援になるはずです。
物語の結末がどのようになるにせよ、レインという英雄が駆け抜けた軌跡は、読者の心の中に色褪せることなく残り続けます。
もし、この記事で初めて『レイン』を知ったという方は、この機会に壮大な物語の幕開けを確認してみてはいかがでしょうか。今こそ、伝説の戦士レインの活躍をその目に焼き付けてください。

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