「このままじゃ奨学金が打ち切りになるかも……」
「成績が悪くて留年しそう。学費が払えなくなったらどうしよう」
そんな不安を抱えて、夜も眠れない日々を過ごしていませんか?日本の大学生の約2人に1人が利用していると言われる日本学生支援機構(JASSO)などの奨学金。それは私たちにとって、夢を追いかけるための大切な「命綱」ですよね。
しかし、その命綱は決して「一度手に入れたら安心」というものではありません。一定の条件を満たせなくなると、情け容赦なく振り込みが止まってしまう現実があります。
この記事では、奨学金の打ち切りに関する「停止」と「廃止」の決定的な違いから、判定の基準、そして万が一の事態を防ぐための具体的なアクションまでを、どこよりも分かりやすく丁寧に解説します。
奨学金の「打ち切り」には2つの種類がある
まず知っておいてほしいのは、奨学金が止まるパターンには「停止」と「廃止」の2種類があるということです。この違いを正しく理解するだけで、今自分がどのくらいピンチなのかが分かります。
「停止」は再開のチャンスがある一時停止
「停止」とは、文字通り一時的に奨学金の振込がストップする状態です。例えば、1年間の成績が基準を少し下回ってしまった場合などに適用されます。
この段階であれば、翌年に成績をしっかり立て直して大学を通じて申請すれば、再び奨学金をもらえるようになる「復活」の可能性が残されています。いわば「イエローカード」の状態ですね。
「廃止」は資格を失うレッドカード
一方で「廃止」は非常に深刻です。奨学生としての資格そのものを失うため、原則として二度とその奨学金を受け取ることはできません。
修得単位数が極端に少ない場合や、修業年限での卒業が不可能(留年)になった場合に適用されることが多いです。これは「レッドカード」であり、それ以降の学費をどう工面するか、根本的な解決策を考える必要が出てきます。
なぜ奨学金は打ち切られるのか?主な4つの原因
奨学金が打ち切りになるには、必ず明確な理由があります。多くの学生が陥りがちな落とし穴を見ていきましょう。
1. 学業成績の不振(適格認定)
最も多いのが、毎年度末に行われる「適格認定」による打ち切りです。
大学側はあなたの成績をチェックし、JASSOに報告します。ここで「修得単位数が標準の6割以下」だったり、「GPA(平均評点)が著しく低かったり」すると、打ち切りの対象になります。
特に「学ぶ意欲がない」と判断されるのが一番危険です。出席率が極端に低かったり、テストを受けなかったりする状態が続くと、一発で廃止になるケースもあります。
2. 「奨学金継続願」の出し忘れ
成績はバッチリなのに、うっかりミスで打ち切られる……そんな悲劇が毎年後を絶ちません。
毎年12月から2月頃にかけて、インターネット上の「スカラネット・パーソナル」から「奨学金継続願」を提出する必要があります。「来年も引き続き借ります(受け取ります)」という意思表示ですね。
これを期限内に提出しないと、どんなに成績が良くても「継続の意思なし」とみなされ、自動的に廃止になってしまいます。スマートフォンのカレンダーにアラートを設定しておくなど、絶対に忘れない対策が必要です。
3. 世帯収入や資産基準の変化(給付型の場合)
返済不要の「給付奨学金」を利用している場合、家計の状況も大きく関わってきます。
毎年10月に行われる「マイナンバー照合」によって、保護者の所得がチェックされます。例えば「親が昇進して年収が上がった」「共働きを始めた」といった理由で家計基準を超えてしまうと、支援区分が下がったり、支給が止まったりすることがあります。
4. 留年や停学などの処分
原則として、奨学金は「最短修業年限」で卒業することを前提に貸与・給付されます。そのため、単位不足による留年が確定した時点で、その後の支給はストップします。
また、大学から停学などの懲戒処分を受けた場合も、奨学生としての適格性を問われ、打ち切りになる可能性が極めて高いです。
もし「打ち切り」の通知が届きそうなら。今すぐ取るべき行動
「もう手遅れだ」と諦める前に、まだできることはあります。
大学の奨学金窓口(学生課など)へ相談に行く
まずはここがスタートラインです。奨学金の事務作業を行っているのは大学の窓口です。「実は家庭の事情で勉強に集中できなかった」「体調を崩していた」といった事情がある場合、それを正直に伝えましょう。
病気や災害など、本人の努力ではどうにもならない「やむを得ない事由」があると認められれば、救済措置が取られるケースもあります。
「振替貸与」や「有利子への変更」を検討する
もし無利子の「第一種奨学金」が成績不振で停止になった場合でも、有利子の「第二種奨学金」であれば継続できる、あるいは新たに申し込める場合があります。
無利子に比べれば負担は増えますが、学業を断念して中退するよりは、将来の自分への投資として検討する価値はあるはずです。
代わりの資金源を探す
JASSOの奨学金がダメでも、他の選択肢はあります。
- 大学独自の緊急奨学金(返済不要なものも多い)
- 地方自治体が実施している奨学金
- 民間団体の奨学金
- 国の教育ローン(日本政策金融公庫)
特に国の教育ローンは、JASSOの奨学金と併用している人も多く、困った時の相談先として非常に心強い存在です。
学業と生活を両立させるために活用したいアイテム
学業成績を維持し、奨学金打ち切りを回避するためには、日々の学習効率を上げることも大切です。
例えば、講義内容を効率よく記録するためにipadを活用してノートをデジタル化したり、通学時間の隙間時間にkindleで参考書を読み進めたりするのも良い方法です。
また、どうしても集中できない時はairpods proのようなノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使って、図書館のような静かな環境をどこでも作り出せるように工夫してみましょう。
小さな効率化の積み重ねが、最終的に「単位取得」という大きな結果につながり、あなたの奨学金を守ることになります。
奨学金 打ち切りを未然に防ぎ、安心して卒業を迎えるために
奨学金は、あなたの可能性を広げるための強力なサポーターです。しかし、そのルールを守らなければ、あっという間に牙をむく存在でもあります。
「成績が心配だな」「手続きを忘れていないかな」と少しでも不安に感じたら、まずは自分の現状を正しく把握することから始めてください。
- 自分の修得単位数とGPAを確認する
- 次の「継続願」の提出時期をメモする
- 万が一の相談先として、大学の窓口の場所を確認しておく
この3つを行うだけでも、心に余裕が生まれます。
奨学金 打ち切りのリスクを正しく理解し、早めに対策を打つことで、あなたは学業に専念できる環境を守り抜くことができます。大学生活は人生においてかけがえのない時間です。お金の心配でその時間を台無しにしないよう、今日から一歩ずつ、できることを始めていきましょう。
もし、この記事を読んでも不安が消えない場合は、一人で抱え込まずに信頼できる友人や家族、そして大学の先生に相談してください。必ず、今のあなたに最適な解決策が見つかるはずです。

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