「千代、お姉ちゃんと呼びなさい」
そんな甘美でどこか恐ろしいセリフから始まる、クトゥルフ神話と純愛が融合した唯一無二の物語『姉なるもの』。
飯田ぽち。先生が描く、圧倒的なまでの「お姉ちゃん」の美しさと、孤独な少年・夕との歪で温かい関係性に、心を奪われたファンは多いはずです。しかし、ふと気づけば「あれ、最近続きを読んでいないな……」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。
ネット上では「もしかして打ち切りになったの?」「もう続きは出ないの?」という不安な声が飛び交っています。
今回は、ファンが一番気になっている『姉なるもの』の打ち切り疑惑の真相、連載が止まっている本当の理由、そして待望の最新刊7巻やアニメ化プロジェクトの現在地について、徹底的に深掘りして解説していきます。
姉なるものは打ち切り?現在の連載状況を整理
まず最も重要な点からお伝えします。2026年現在、公式から『姉なるもの』が打ち切りになったという発表は一切行われていません。つまり、作品としては「完結」も「打ち切り」もしておらず、存続している状態です。
しかし、なぜこれほどまでに打ち切り説が濃厚に語られているのでしょうか。その最大の理由は、単行本の刊行ペースにあります。
これまでの単行本の発売日を振り返ってみましょう。
- 1巻:2016年12月
- 2巻:2017年8月
- 3巻:2018年8月
- 4巻:2020年1月
- 5巻:2020年12月
- 6巻:2021年3月
これを見てわかる通り、2021年の6巻発売を境に、パタリと新刊が途絶えてしまっているのです。4年以上も続刊が出ないとなれば、読者が「大人の事情で終わってしまったのではないか」と疑うのも無理はありません。
さらに、連載媒体であった『電撃G’sコミック』の休刊や、Web媒体への移行といったプラットフォームの激変が重なったことも、ファンの不安に拍車をかけました。現在は「カドコミ(旧ComicWalker)」などのサイトに作品ページは残っていますが、更新頻度は極めて低く、実質的な休載状態が続いているのが現状です。
連載が止まっている理由と作者・飯田ぽち。先生の近況
物語が止まってしまっている理由として、複数の要因が考えられます。決して作品の人気がなくなったわけではなく、むしろ作者である飯田ぽち。先生を取り巻く環境の変化が大きく影響しています。
圧倒的な多忙とマルチクリエイターとしての活動
飯田ぽち。先生は、漫画家という枠に収まらない多彩な才能の持ち主です。特に近年、先生の活動の軸となっているのが「Vtuber」としての活動です。「ぽちまる」という名義で自身も配信を行い、さらに他の人気Vtuberのデザイン(ママとしての活動)も手掛けています。
Vtuberの活動は、単に配信をするだけでなく、モデルのアップデートやイベント出演、関連イラストの制作など、膨大なリソースを必要とします。クリエイターとしての発信力や影響力は飛躍的に高まりましたが、その分、週刊や月刊というタイトなスケジュールが求められる「商業漫画の連載」に割く時間が物理的に削られている可能性が高いのです。
イラストレーターとしての需要
また、先生はイラストレーターとしても超一流です。通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?(お母好き)などのライトノベルの挿絵担当としても知られており、常に多くの案件を抱えています。
漫画は1ページを描き上げるのに膨大な労力が必要ですが、イラストやデザインの仕事は単発での調整がしやすく、現在の先生のライフスタイルにはそちらの方が適合しているのかもしれません。
商業版と同人版のバランス
ここで忘れてはならないのが、『姉なるもの』には「商業誌版」と「同人誌版(成人向け)」の2つのルートが存在することです。
実は、一般向けの商業連載が止まっている間も、コミックマーケットなどのイベントに合わせて、同人誌版の『姉なるもの』は不定期に発表され続けています。作者にとって、制約の多い商業誌の枠組みよりも、自分のペースで自由に物語を紡げる同人活動の方が、現在は優先順位が高くなっていると考えられます。
最新刊7巻の発売日はいつになるのか?
ファンが最も待ち望んでいる最新刊7巻。この発売日については、残念ながら現時点では未定です。
単行本1冊分を構成するには、通常150ページから200ページ程度の原稿が必要です。現在、Web連載分や描き下ろしを含めても、単行本化に足るだけのストックが十分に溜まっていないことが、発売日が決まらない直接的な要因です。
しかし、希望を捨てる必要はありません。飯田ぽち。先生は自身のSNS等で作品への愛着を失ったわけではないことを折に触れて発信しています。
- 掲載媒体の調整がつけば再開の可能性があること
- 同人版で描き進めているエピソードを一般向けに再構成する可能性があること
これらの要素を考慮すると、ある日突然「連載再開と7巻発売決定」のニュースが飛び込んでくる可能性は十分にあります。ファンとしては、気長に待つ姿勢が求められていると言えるでしょう。
もし、今までの物語をおさらいしたいという方は、既刊の姉なるものを読み返して、千代とお姉ちゃんの契約の行方を再確認しておくのがおすすめです。
アニメ化(OVA)プロジェクトの現状と行方
2020年1月、『姉なるもの』のアニメ化(OVA化)決定という衝撃的なニュースが世界中を駆け巡りました。しかし、それから数年が経過した今も、具体的な放送日やキャスト、映像の断片すらほとんど公開されていません。
この「アニメ化の沈黙」もまた、打ち切り説を裏付けるネガティブな要因として語られがちです。通常、プロジェクトが発表されてから2年以内に何らかの動きがあるのが一般的ですが、本作に関しては異例の長期沈黙となっています。
なぜアニメ化が進まないのか?
いくつかの推測が成り立ちます。
- 原作ストックの不足アニメにするためには、ある程度の物語の区切りが必要です。連載が停滞しているため、アニメの脚本を構成するための「先の展開」が不足している可能性があります。
- クオリティへのこだわり飯田ぽち。先生の描く繊細で肉感的なアートスタイルを映像で再現するのは、非常にハードルが高い作業です。中途半端なクオリティで出すくらいなら、時間をかけてでも完璧なものを作りたいという制作側の意向があるのかもしれません。
- 制作体制の再編コロナ禍を経て多くのアニメスタジオがスケジュールの遅延を抱えました。その煽りを受けて、優先順位や制作ラインが変更された可能性も否定できません。
公式から「制作中止」の発表がない限り、このプロジェクトはまだ水面下で動いているはずです。特報を待つ間、先生の画集などでその美麗な世界観を堪能しておくのも良いかもしれません。
『姉なるもの』を今から楽しむための方法
連載が止まっているからといって、この名作を避けるのはあまりにも勿体ないことです。今から『姉なるもの』の世界に触れたい、あるいは復帰したいという方には、以下の楽しみ方を提案します。
- 既刊6巻までを一気読みする物語の導入から、少しずつ明かされていくお姉ちゃんの正体、そして夕の心の葛藤まで、6巻まででも十分に読み応えがあります。
- 飯田ぽち。先生のSNSや配信をチェックする先生の活動を追うことで、作品の背景にある哲学や、キャラクターへの思いを知ることができます。Vtuberとしての活動も、作品とはまた違った先生の魅力を発見できる場です。
- 同人版との違いを楽しむもし環境が許すのであれば、同人版と商業版を読み比べてみるのも面白いでしょう。同じキャラクター、同じ設定でありながら、表現の解釈が異なることで、より深く作品の世界観を理解できるようになります。
姉なるものは打ち切り?連載終了の理由や最新刊7巻の発売日、アニメ化の現状まとめ
今回の調査をまとめると、『姉なるもの』は決して打ち切られたわけではなく、**「作者の多忙とメディア環境の変化による長期的なお休み期間」**にあるというのが結論です。
改めてポイントを整理しましょう。
- 打ち切りの事実はなし:公式発表はなく、作品の権利関係も継続中。
- 連載停滞の理由:飯田ぽち。先生がVtuber活動やイラストレーターとしての仕事で極めて多忙であるため。
- 7巻の発売日:現時点では未定だが、ストックが溜まり次第、刊行される可能性は残されている。
- アニメ化の現状:中止の発表はないが、原作の進捗不足などの理由で停滞している可能性が高い。
ファンの間では「もう終わった」と諦めの声が出ることもありますが、それだけこの作品が愛され、続きを熱望されていることの裏返しでもあります。
千代とお姉ちゃんの契約がどのような結末を迎えるのか、そして夕が最後に見つける答えは何なのか。その答えが紙の上で、あるいは画面の中で描かれる日が来るのを、私たちは信じて待つしかありません。
今のうちに姉なるもののこれまでの物語を完璧に把握して、その時が来るのを静かに待ちましょう。お姉ちゃんは、いつだって優しく、私たちが戻ってくるのを待っていてくれるはずですから。

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