週刊少年ジャンプで異彩を放っていたギャグ漫画『妖怪バスター村上』。伊原大貴先生による独特なテンポと、これまでにない主人公像が話題を呼びましたが、残念ながら全21話という短期間で幕を閉じることとなりました。
「これからもっと面白くなりそうだったのに!」「なぜ終わってしまったの?」と、打ち切りを惜しむ声がSNSでも溢れていますよね。
今回は、なぜ本作が連載終了の憂き目に遭ってしまったのか、その真相に迫るとともに、衝撃の最終回(ラスト)の内容や読者のリアルな評判を徹底的に深掘りしていきます。
『妖怪バスター村上』の連載終了を振り返る
2024年29号から鳴り物入りでスタートした本作。作者の伊原大貴先生といえば、ジャンプ+で爆発的な人気を博した『恋するワンピース』や、そのシュールすぎる世界観で話題となった『守れ!しゅごまる』の生みの親です。
キレのあるツッコミと、読者の予想を裏切り続ける展開に定評がある先生だけに、新作への期待値は非常に高いものでした。しかし、週刊少年ジャンプという「アンケートがすべて」を象徴する過酷な戦場において、本作は序盤から苦戦を強いられることになります。
連載が進むにつれ、掲載順は徐々に後退。中盤以降は巻末付近が定位置となってしまい、読者の間では「いつ終わってもおかしくない」という不穏な空気が漂い始めました。そして2024年50号、物語は駆け足でその幕を閉じたのです。
妖怪バスター村上が打ち切りと言われる3つの理由
多くのファンに惜しまれつつ終了した本作ですが、ジャンプという媒体の特性を考えると、いくつかの「壁」があったと考えられます。
アンケート順位による掲載順の低迷
ジャンプにおいて連載継続の絶対条件は、読者アンケートの支持です。残念ながら本作は、連載中盤から掲載順位が最下位を争うレベルまで落ち込んでしまいました。
ギャグ漫画というジャンルは、一度「お決まりのパターン」が認識されると、安定はするものの爆発的な票を得るのが難しくなる傾向にあります。特に今作は、村上というキャラクターが「読者に好かれる」ことよりも「不快感を伴うほどの合理性」を優先していたため、新規読者がファンになりきれなかった可能性が指摘されています。
構成上の制約とネタの消費スピード
本作の基本スタイルは、変な妖怪が登場し、それに対して村上が論理的、あるいは性格の悪いツッコミで除霊(?)するという一話完結型でした。
この「ツッコミ待ち」の構成は、伊原先生の得意分野ではありますが、週刊連載で毎週新しい「変な奴」と「キレのあるツッコミ」を出し続けるのは、想像を絶するコストがかかります。物語を大きく動かすストーリーラインが乏しかったため、読者が「来週はどうなるんだろう?」という引きを感じにくかった点も、連載終了に拍車をかけた要因かもしれません。
周囲の競合作品が強すぎた
当時のジャンプは、コメディ枠の層が非常に厚い時期でした。『超条先輩』のようなキャラ立ちが凄まじい作品や、王道ファンタジー、スポーツ漫画が上位を独占していた中で、村上のシュールな笑いは少しばかり「玄人好み」に寄りすぎていたのかもしれません。
ジャンプという少年誌のメイン層である小中学生にとって、村上の理屈っぽい毒舌は、少し距離を感じさせるものだったのかもしれませんね。
衝撃の最終回をネタバレ解説!
最終回、読者を最も驚かせたのはその「圧倒的なスピード感」でした。
これまでの妖怪退治の日常はどこへやら、最強の妖怪である「山本(やまもと)」との決戦が急ピッチで展開されます。村上の正体や、彼がなぜあのような性格になったのかという物語の根幹に触れる伏線がいくつか提示されましたが、それらを丁寧に回収する時間は残されていませんでした。
最終的に、相棒的存在だったクインくんが成仏するという、ギャグ漫画としてはかなり切ない(それでいてどこか投げやりな)結末を迎えました。村上自身は相変わらずのスタンスを崩さないまま終わりましたが、その「未完の美」とも言える無理やりな畳み方は、ファンから「これこそ伊原先生らしいRTA(リアルタイムアタック)終了だ」と、ある種の声援を送られる事態となりました。
読者の評判とリアルな口コミ
本作に対する評価は、実は極端に分かれています。
ポジティブな意見としては、「伊原先生の言葉選びのセンスが天才的」「村上のサイコパスっぷりが癖になる」という熱狂的なファンの声が目立ちます。特に、妖怪の理不尽さをさらに理不尽な論理でねじ伏せるカタルシスは、他の漫画にはない唯一無二の魅力でした。
一方で、ネガティブな意見としては「前作(恋するワンピース)ほどの勢いがない」「ツッコミが長すぎてテンポが悪く感じる」といった、構成への不満が挙がっていました。単行本派からは「まとめて読むと面白いけれど、週刊で1話ずつ読むと疲れる」という、現代の読者ならではの贅沢な悩みも聞かれました。
結局のところ、本作は「誰にでも受ける王道」ではなく「ハマる人には一生忘れられない一作」という、カルト的な人気を博した作品だったと言えるでしょう。
伊原大貴先生の今後の活動と単行本情報
連載は終了しましたが、伊原先生の漫画家としてのキャリアが止まったわけではありません。
先生のライフワークとも言える『恋するワンピース』は、今もなお多くのファンに愛されており、2026年3月には待望の最新刊13巻の発売が予定されています。
また、『妖怪バスター村上』の単行本は全2巻で完結しています。
- 1巻:2024年11月発売
- 2巻:2025年1月発売
特に最終巻となる2巻には、本誌では描ききれなかった補完エピソードや、キャラクターの裏設定などが収録されています。連載時のハイスピードな幕引きに戸惑った方は、ぜひ単行本でその「真の意図」を確かめてみてください。
まとめ:妖怪バスター村上はなぜ打ち切り?理由と最終回のネタバレ、読者の評判を徹底考察!
『妖怪バスター村上』が打ち切りとなってしまった最大の理由は、アンケート順位の低迷というジャンプの厳しいシステムによるものでした。
しかし、その21話という短い期間に残したインパクトは絶大です。村上という愛すべき(?)嫌な奴、そしてクインくんとの奇妙な友情、そして何より伊原先生にしか書けない言語センス。これらは、間違いなく読者の心に刻まれました。
最終回のあの爆走感は、打ち切りという逆境すらもネタにしてしまう、ギャグ漫画家としての意地だったのかもしれません。
もしあなたがまだ単行本を手にとっていないのなら、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。電子書籍で読むなら、kindleなども便利ですよ。
伊原先生の次回作が、どんな斜め上の角度から私たちの笑いのツボを突いてくるのか、今から楽しみでなりません。
今後も、ジャンプが誇る異能のギャグ漫画家・伊原大貴先生の動向から目が離せませんね!

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