SNSやネット掲示板で、読むたびに「震えが止まらない」と話題を呼び続けているWeb漫画『脳外科医 竹田くん』。あまりに過激で生々しい医療現場の描写に、多くの方が「これって本当にフィクションなの?」「急に更新が止まった気がするけど打ち切りになったの?」と疑問を抱いているのではないでしょうか。
特に、作中で描かれる信じられないような医療ミスの連続は、読んでいるこちら側まで血の気が引くような感覚に陥らせます。なぜこれほどまでの問題作が生まれ、そして今どうなっているのか。今回は、多くの読者が気になっている「打ち切り説」の真相から、物語のモデルとなった現実の事件、そして2025年現在の最新状況までを徹底的に掘り下げていきます。
「打ち切り」の噂はなぜ流れたのか?その真相に迫る
まず結論からお伝えしましょう。『脳外科医 竹田くん』は打ち切りになったわけではありません。2023年7月をもって、全142話という膨大なボリュームで「第一部完結」という形を公式に迎えています。
それなのに、なぜ「打ち切り」というキーワードがこれほど検索されているのでしょうか。そこには、この作品が持つ特殊な背景が関係しています。
一つ目の理由は、物語があまりに衝撃的すぎたことです。実在の病院や事件を彷彿とさせる内容だったため、「外部からの圧力で連載が強制終了させられたのではないか」という憶測が飛び交いました。医療界の闇をここまで容赦なく描けば、どこからか「待った」がかかってもおかしくない、と読者が感じたのも無理はありません。
二つ目の理由は、第一部完結後の空白期間です。竹田くんが赤池市民病院を去り、物語が一区切りついた後、続編の更新がしばらく見られなかった時期がありました。これが「物語が途絶えた=打ち切り」という印象を強めてしまったのです。しかし実際には、作者は描くべきところまでを描き切り、一つの大きな章を閉じたというのが正解です。
漫画を超えた恐怖!モデルとなった「赤穂市民病院」の事件
この漫画が単なるエンタメとして流せない最大の理由は、これが兵庫県にある「赤穂市民病院」で実際に起きた医療事故をベースにしているという点にあります。作中の「赤池市民病院」は、名前の響きからも分かるとおり、現実の病院を投影したものです。
モデルとなった男性医師は、2019年から2020年にかけて同院に勤務していました。驚くべきことに、彼はわずか1年足らずの間に8件もの医療事故に関与したとされています。漫画の中で、竹田くんが周囲の制止を振り切って手術を強行し、次々と患者に後遺症を負わせていくシーンがありますが、あれは決して大げさな演出ではないのです。
最も象徴的なのは、腰椎の手術中にドリルで神経を巻き込み、切断してしまった事故です。これにより患者は両脚麻痺という重い後遺症を負いました。この凄惨な事故の経緯、その後の病院側の隠蔽体質、そして執刀医の信じられないような言動。これらが事実に基づいているという点が、読者に「現実の恐怖」を植え付けたのです。
2025年最新判決:司法が下した「竹田くん」への審判
物語のモデルとなった事件は、漫画の世界を飛び出し、現実の法廷で一つの大きな結末を迎えました。2025年5月14日、神戸地裁姫路支部において、非常に重要な判決が下されたのです。
裁判所は、医療事故によって後遺症を負った被害女性とその家族の訴えを認め、執刀医と赤穂市(病院設置者)に対して、合計で約8,888万円の損害賠償を支払うよう命じました。判決の中で裁判長は、「医師として行うべき基本的な手技を怠った」と厳しく断罪しています。
この判決は、単なる金銭的な解決以上の意味を持っています。漫画の中で描かれた「竹田くんの未熟な技術」と「過剰な自信」が、司法の場でも客観的な事実として認められた瞬間でした。また、この医師は民事訴訟だけでなく、業務上過失致傷罪で在宅起訴もされており、刑事責任についても追及される異例の事態となっています。
こうした現実の動きをリアルタイムで追っているファンにとって、漫画の続きはまさに「今、目の前で起きている現実」そのものなのです。
衝撃の告白!ついに明かされた「作者の正体」
長らく謎に包まれていた『脳外科医 竹田くん』の作者ですが、2025年2月についにその正体が明かされました。作者は、なんと2020年の事故で神経を切断された被害者の親族だったのです。
なぜ、これほどまでに詳細な内部情報や医療現場のやり取りが描けたのか。それは、作者が被害者の家族として病院側と対峙し、膨大なカルテや調査報告書、そして関係者の証言を丹念に集めてきたからです。作者は公式声明の中で、「病院側の不誠実な対応や、事故が繰り返された真実を世間に知ってもらいたかった」と執筆の動機を語っています。
医療ミスという重いテーマを漫画という形にしたのは、専門知識がない人にも分かりやすく伝え、二度と同じような悲劇を繰り返さないため。その想いが、あの凄まじい筆致となって現れていたのです。
現在、作者側はモデル医師からの名誉毀損の主張に対抗するため、自ら「漫画の内容は事実に基づいたものであり、名誉毀損には当たらない」ことを確認する訴訟を提起するなど、徹底抗戦の構えを見せています。
私たちが「竹田くん」から学ぶべき教訓
この作品がこれほどまでに支持されたのは、単なる「勧善懲悪」の物語ではないからです。そこには、一つの病院という組織がどのように崩壊していくか、という組織論的な恐怖も描かれています。
一人の問題ある医師(竹田くん)を排除できず、なし崩し的に手術を許してしまう科長の苦悩、そして体面を気にするあまり隠蔽に走る事務方。これらは医療現場に限らず、どんな企業や組織でも起こりうる「システムの失敗」です。
私たちは、防犯カメラのように常に監視されている環境にいるわけではありません。特に手術室という密室で何が起きているのか、患者や家族にはブラックボックスになりがちです。だからこそ、こうした告発漫画が持つ社会的な意義は非常に大きいと言えるでしょう。
また、私たちは自分や家族の身を守るために、病院選びやセカンドオピニオンの重要性を再認識する必要があります。「有名な病院だから」「先生が自信満々だから」という理由だけで全てを委ねるのではなく、少しでも違和感を覚えたら立ち止まる勇気。それが、現実の世界にいる「竹田くん」から身を守る唯一の手段かもしれません。
物語は終わらない!「第二部」への期待と今後の展望
第一部が完結した現在、読者の関心は「続きはあるのか?」という点に集まっています。漫画のラストでは、竹田くんが新しい病院へと移り、そこで再び不敵な笑みを浮かべるシーンで幕を閉じました。
現実のモデル医師も、一時期は別の病院で勤務を続けていたことが報じられています。しかし、裁判の中で彼は「もうメスは置いたつもりでいる」といった趣旨の発言をしており、外科医としてのキャリアには終止符が打たれる可能性が高いです。
それでも、彼がなぜあのような行動を繰り返したのか、医療界のライセンス制度に問題はないのかという議論は、今もなお続いています。作者が今後、どのような形でこの物語を継続させるのか、あるいは全く別の形で医療安全を訴えていくのか、その動向から目が離せません。
ネット上では、この漫画をきっかけに医療現場の改善を求める声が強まっています。まさに「漫画が現実を変える」という、稀有な事例を私たちは目撃しているのです。
脳外科医竹田くんは打ち切り?完結した理由と驚愕のモデル事件の現在
いかがでしたでしょうか。『脳外科医 竹田くん』を巡る騒動は、漫画の連載が一段落した今もなお、現実の世界で大きな波紋を広げ続けています。
「打ち切り」という噂の裏側には、作品を完結させた作者の執念と、それを裏付ける凄惨な現実がありました。2025年の賠償命令判決という大きな節目を経て、この物語はもはや単なる創作物の枠を超え、日本の医療安全における重要な「記録」となりました。
竹田くんというキャラクターが私たちに突きつけた問いは、今も消えてはいません。医療という命を預かる現場で、誠実さがいかに重要か。そして、声を上げ続けることがどれほど困難で、かつ大切なことか。
もしあなたがまだこの作品を読んでいないのなら、あるいは途中で止まっているのなら、ぜひ一度最後まで目を通してみてください。そこには、ネット上の噂だけでは分からない、切実な「真実」への願いが込められています。そして、この記事があなたの抱いた疑問を解消する一助となれば幸いです。
これからもこの事件の推移や、作者による新たな発信を注視していきましょう。医療の闇に光を当てたこの物語は、形を変えてこれからも私たちに警鐘を鳴らし続けるはずです。

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