「お腹が空いたけど、手の込んだ料理を作るのは面倒くさい……」
そんな時に私たちの心を救ってくれた漫画といえば、花のズボラ飯ですよね。
主人公・駒沢花のあまりにもリアルで、どこかエロティシズムさえ漂う「ズボラ飯」を食べる姿に、多くの読者が魅了されました。ドラマ化もされ、一大ブームを巻き起こした本作ですが、ファンの間である大きな疑問が囁かれ続けています。
「花のズボラ飯って、結局打ち切りになったの?」
「3巻で止まっているのはなぜ?」
「物語は完結したの?」
今回は、そんな『花のズボラ飯』にまつわる打ち切り説の真相から、3巻以降の新刊が出ない理由、そして多くの読者が待ち望む続編の可能性について、徹底的に調査しました。
花のズボラ飯が「打ち切り」と言われる最大の理由
結論から申し上げますと、公式に「打ち切り」という発表があったわけではありません。しかし、読者の間で打ち切り説が定着してしまったのには、明確な理由があります。それは、単行本が「3巻」という極めて中途半端な状態で、10年以上の歳月が流れてしまったからです。
通常、人気作品であれば定期的に新刊が発売されますが、本作は2014年に第3巻が発売されて以降、パタリと音沙汰がなくなってしまいました。物語としても、花が抱える「ある大きな謎」が解決しないまま中断しているため、読者が「大人の事情で打ち切りになったのでは?」と推測するのは自然な流れだったと言えます。
単行本3巻以降が出ない「掲載媒体」の複雑な事情
なぜ3巻で止まってしまったのか。その背景には、連載されていた雑誌の「休刊」や「移籍」という、漫画界特有のシビアな事情が絡んでいます。
本作は当初、秋田書店の季刊誌『もっと!』で連載されていましたが、この雑誌自体が休刊・再編の憂き目に遭います。その後、掲載の場を『エレガンスイブ』などに移したものの、連載ペースは極端に落ちてしまいました。
実は、単行本未収録のエピソードはいくつか存在しています。雑誌の付録として「2.5巻」という小冊子が制作されたこともあり、話数としては35話から43話あたりまで原稿があると言われています。しかし、単行本一冊分(約200ページ前後)を構成するには、あと数話分のストックが足りない状態なのです。この「あと一歩で一冊にならない」というもどかしい状況が、長年の沈黙を生んでいる主因と考えられます。
作者不仲説は本当?久住昌之先生と水沢悦子先生の現状
ネット上でまことしやかに囁かれているのが、原作の久住昌之先生と作画の水沢悦子先生の「不仲説」です。しかし、これについて確証のあるデータは一切ありません。
現実的な視点で見れば、両先生の「多忙」が最大の要因でしょう。久住昌之先生は孤独のグルメの特大ヒットもあり、多方面で活躍されています。一方、水沢悦子先生も別名義での活動や、自身の連載作品であるヤコとポコに心血を注いでいました。
クリエイター同士のスケジュールが合わず、さらに掲載媒体の不安定さが重なった結果、再始動のタイミングを逃してしまったというのが、不仲説よりも信憑性の高い見解と言えるでしょう。
「食べ方が気持ち悪い」という批判が影響したのか?
作品が有名になればなるほど、批判の声も大きくなるものです。本作においても、「花の食べ方が下品」「独り言が気持ち悪い」「性的な描写が鼻につく」といったネガティブな意見が一部で見られました。
特に、一人暮らし(厳密には夫が不在)の女性が、なりふり構わず食事を貪る描写は、読む人によって「解放感」と感じるか「不快感」と感じるかが分かれるポイントでした。しかし、こうした批判が原因で打ち切りになることは稀です。むしろ、それだけ賛否両論を巻き起こすほどの影響力があった証拠とも言えます。批判によって筆が止まったというよりは、作品が持つ独特の「エロティシズムと食」のバランスを、時代に合わせてどう着地させるか、制作陣が慎重になった可能性は考えられます。
ゴロさんはいつ帰る?完結していないストーリーの謎
『花のズボラ飯』最大のミステリーといえば、花の夫である「ゴロさん」の存在です。
単身赴任中で、作中ではメールのやり取りや回想、あるいは「後ろ姿」や「手」だけが登場するゴロさん。読者の間では「実はもう死んでいるのではないか」「幽霊なのではないか」という不穏な説まで浮上しました。
残念ながら、現在発売されている3巻までの内容では、ゴロさんと花が感動の再会を果たすシーンは描かれていません。物語が「日常系」である以上、明確なゴールは設定しづらいものの、この「夫の不在」という設定が解決されない限り、読者の心の中で本作は完結したことにはならないのです。
2026年現在、4巻発売や続編の可能性はある?
多くのファンが期待している「4巻」の発売ですが、現時点では非常に厳しい状況にあると言わざるを得ません。
最大の壁は、最後の連載からあまりに時間が経過しすぎていることです。漫画家にとって、10年のブランクは画風や感覚の変化をもたらします。当時のテンションで『花のズボラ飯』を再開させるには、相当なエネルギーが必要です。
しかし、希望はあります。近年、過去の名作が「新装版」として復刻したり、電子書籍でのヒットを受けて完結編が描き下ろされたりするケースが増えています。もし花のズボラ飯が再びSNSなどで注目を集め、出版社が「商機あり」と判断すれば、未収録分に描き下ろしを加えた「完全版」という形でのリリースは十分にあり得るシナリオです。
まとめ:花のズボラ飯は打ち切り?完結の理由や3巻の真相、続編の可能性を徹底調査!
ここまで、本作にまつわる数々の噂と真実を紐解いてきました。
今回の調査をまとめると以下のようになります。
- 公式な打ち切りではないが、連載は長期凍結状態にある。
- 3巻で止まっているのは、掲載誌の休刊と単行本1冊分のストック不足が原因。
- 作者の不仲説に根拠はなく、互いの多忙とタイミングの不一致が濃厚。
- 物語は未完であり、夫・ゴロさんとの再会も描かれていない。
- 続編の可能性は低いが、電子書籍などの反響次第で復活のチャンスは残されている。
花のズボラ飯は、単なる料理漫画ではなく、「孤独と多幸感」を同時に味わえる唯一無二の作品です。トーストにマヨネーズを塗って焼くだけの朝食を、あんなにも幸せそうに食べる花に、私たちは自分自身の姿を投影していたのかもしれません。
いつか、花がゴロさんと一緒に、最高にズボラで美味しいご飯を食べる日が来ることを願ってやみません。それまでは、手元にある3冊を読み返しつつ、私たちも日々の生活の中で「美味しいズボラ飯」を楽しんでいきましょう。
次の一皿が、いつか私たちの元に届くことを信じて。

コメント