「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない」を観ていて、真っ先に心を掴まれるのがオープニング(OP)映像ですよね。1部から3部までの重厚な大河ドラマ的な雰囲気から一転、ポップでサイケデリックな色使い、そして日常に潜む不気味さを描き出す演出に、多くのファンが「これこそ4部だ!」と膝を打ちました。
実はジョジョ4部のOPには、ただ曲が流れているだけではない、驚くべき仕掛けや制作陣のこだわりがこれでもかと詰め込まれています。今回は、全3曲の順番から、伝説の「特殊OP」の謎、そして映像に隠された細かな伏線までを徹底的に深掘りしていきます。この記事を読めば、次にアニメを観るときに一時停止ボタンを押したくなること間違いなしです。
ジョジョ4部OPの基本:物語に合わせて変化する3つの世界観
ジョジョ4部は、シリーズの中でも珍しく「一つの町」を舞台にした物語です。そのため、物語の進行度合いに合わせてOPが3段階に変化します。まずはその基本データからおさらいしていきましょう。
第1弾:Crazy Noisy Bizarre Town(クレイジー・ノイジー・ビザール・タウン)
第2話から第14話まで使用された最初のOPです。歌うのはTHE DU。90年代のダンスミュージックを彷彿とさせる軽快なリズムと、金管楽器の華やかな音が特徴です。
3部までの「エジプトへの命がけの旅」という緊張感から一転、杜王町という町で暮らす高校生、東方仗助たちの日常を象徴するような楽曲になっています。映像も非常にカラフルで、キャラクターたちがリズムに合わせて踊る姿は、まさに「騒がしくて奇妙な町」そのもの。この明るさの裏に、後に続くサスペンスが隠されていると思うと、改めてその対比に唸らされます。
もし、じっくりと高画質でこの映像を振り返りたいなら、ジョジョの奇妙な冒険 第4部 Blu-rayをチェックしてみるのもいいかもしれません。
第2弾:chase(チェイス)
第15話から第26話で使用されたのが、battaによる「chase」です。1曲目のポップさから一変、激しいギターサウンドが響くロックナンバーへと様変わりしました。
この時期は、殺人鬼・吉良吉影の存在が浮き彫りになり、仗助たちが「静かに暮らしたい」と願う最悪の敵を追い詰めていくフェーズです。歌詞にも「勝ち誇った顔で今 奴はどこかに潜んでいる」というフレーズがあり、平穏な日常が侵食されていく不安と、それでも追いかけなければならないという決意が込められています。
第3弾:Great Days(グレート・デイズ)
第27話から最終話までを飾るのが、青木カレンさんとハセガワダイスケさんによる「Great Days」です。イントロの指を鳴らす音や、多幸感あふれるメロディは、どこか讃美歌のような神聖さすら感じさせます。
杜王町の住人たちが団結し、巨悪に立ち向かう「黄金の精神」を象徴する一曲。サビの「Let the voice of love take you higher(愛の声があなたをより高みへ連れて行く)」という歌詞は、4部のテーマを端的に、そして美しく表現しています。
伝説の「特殊OP」とは?吉良吉影が仕掛けた時の罠
ジョジョシリーズの伝統といえば、物語の終盤でOP映像に特殊な演出が入ることです。4部でも、ファンの度肝を抜く仕掛けが用意されていました。それが、第36話以降に登場する「バイツァ・ダスト版」の演出です。
逆再生から始まる悪夢
吉良吉影のスタンド「キラークイーン」の第3の能力、バイツァ・ダスト(時の巻き戻し)が発動したことに合わせ、なんとOP映像が丸ごと「逆再生」されるという演出が行われました。
通常、画面の右から左へと流れるキャラクターたちが、不気味なノイズとともに逆方向へ動き出す。そして、吉良吉影がスイッチを押す動作とともに、時間が無理やり書き換えられるような視覚効果。初めてこれを見た視聴者の多くが「放送事故か?」と疑い、次の瞬間に「これは演出だ!」と気づいて鳥肌を立てたのは有名な話です。
この演出は単なるお遊びではなく、絶望的な状況に追い込まれた主人公たちの状況を、メタ的な視点で見事に表現していました。
映像の隅々に隠された伏線と小ネタ
4部のOPは、一瞬たりとも目が離せません。何気ないカットの中に、後の展開を示唆する伏線が山ほど隠されているからです。
- 第1弾OPのシルエットと足跡イントロで仗助、康一、億泰が歩いているシーン。彼らの後ろを歩く通行人や、背景にある看板、さらには道に落ちているものまで、すべてがその後に登場するスタンド使いや事件に関連しています。よく見ると、トニオさんの料理や、露伴の家、さらにはあの「猫草」を思わせるフォルムが隠れていることも。
- 3部の仲間たちの面影第1弾OPの背景には、空条承太郎の帽子や、かつての仲間たちを象徴するアイテムが落書きのように描かれています。承太郎というキャラクターが、過去の戦いの重みを背負いながらこの町にやってきたことを、説明台詞なしで表現している見事な演出です。
- 「空を指差す」ポーズの真意「Great Days」の最後に、キャラクターたちが一斉に空を指差すシーン。これは、劇中で命を落としたキャラクターたちの魂が、星となって町を見守っていることを示唆しています。また、3部までの「上り詰める」ような感覚とは違い、「この町とともに生きる」という4部特有の連帯感を表しているとも言われています。
読者が気になる4部OPの疑問をスッキリ解決
ここでは、4部のOPに関してよく寄せられる疑問や「ここが知りたい!」というポイントをまとめて解説します。
- なぜ1曲目と2曲目でこんなに雰囲気が違うの?これは「日常」から「サスペンス」への転換を強調するためです。1曲目はあえて「楽しい学園モノ」のような雰囲気を作ることで、その後に現れる吉良吉影という異常者の異質さを際立たせる効果がありました。
- 歌詞の中にキャラクターの名前が入っているって本当?直接的な名前こそ出てきませんが、「ダイヤモンド」や「黄金の精神」といったキーワード、あるいはスタンド能力を連想させるフレーズが散りばめられています。特に「chase」の歌詞は、読めば読むほど吉良吉影という男の狡猾さと、それを追う者たちの執念が浮かび上がってきます。
- 一番人気のOPはどれ?ファンの間では意見が分かれますが、圧倒的なカタルシスを味わえる「Great Days」が、特殊演出の影響もあり、非常に高い人気を誇っています。一方で、ジョジョの新しい可能性を切り拓いた「Crazy Noisy Bizarre Town」も、イントロを聴くだけで気分が上がると根強い支持を得ています。
ジョジョ4部OPから学ぶ「黄金の精神」の継承
ジョジョ4部のOPがこれほどまでに愛される理由は、それが単なる「アニメの主題歌」の枠を超え、物語の一部として機能しているからです。曲が変わるたびに、私たちは杜王町という町をより深く知り、キャラクターたちの喜怒哀楽を追体験してきました。
特に最終盤の「Great Days」は、すべての悲劇を乗り越えた先にある希望を歌い上げています。逆再生された世界が再び正転し、力強く未来へ進んでいく姿は、まさにシリーズ通してのテーマである「人間讃歌」そのものです。
もし、この記事を読んで「もう一度、あの演出を自分の目で確かめたい!」と思ったなら、ぜひ配信サイトやジョジョの奇妙な冒険 第4部 DVDなどで全話を一気見してみてください。初見のときには気づかなかった新しい発見が、必ずそこにあるはずです。
ジョジョ4部OPの魅力を徹底解説!全3曲の順番・隠し演出・特殊OPの謎まで網羅
改めて振り返ってみると、ジョジョ4部のオープニングは、制作陣からファンへ送られた巨大な「クイズ」や「ラブレター」のようにも感じられます。1曲ごとに込められた意味を噛み締めながら映像を観ることで、アニメ本編の深みがさらに増していくのは間違いありません。
日常の中に潜む恐怖、それを打ち破る仲間の絆。そのすべてが凝縮された4部のOPを、ぜひ余すことなく楽しんでください。次に指を鳴らす音が聞こえてきたとき、あなたの目には杜王町の景色がより鮮明に映っていることでしょう。

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