ジョジョリオンは面白い?つまらない?全27巻の謎と伏線を徹底解説【評価まとめ】

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「ジョジョの奇妙な冒険」という壮大なサーガの中でも、異色の魅力を放つ第8部『ジョジョリオン』。完結から時間が経過した今でも、ファンの間では「最高傑作だ」という声と「難解すぎてつまらない」という声が真っ二つに分かれる不思議な作品です。

杜王町を舞台に繰り広げられる、記憶喪失の青年・東方定助の物語。なぜこの作品はここまで評価が分かれるのか?そして、物語に散りばめられた膨大な謎と伏線は、結局どうなったのか?

今回は、全27巻をじっくりと読み解き、その面白さの核心に迫ります。これから読み始める方も、途中で挫折してしまった方も、この記事を読めば『ジョジョリオン』という迷宮の歩き方がわかるはずです。


『ジョジョリオン』が面白いと言われる3つの理由

多くのファンが『ジョジョリオン』に熱狂するのは、従来のジョジョにはなかった「ミステリーの緊張感」があるからです。

  • 「自分は何者なのか」という根源的な謎物語は、震災後の隆起物「壁の目」から、全裸の青年が発見されるところから始まります。彼は自分の名前も過去も覚えていません。読者は定助と共に、彼自身の正体を探る旅に出ることになります。この「自分探し」のプロセスが、単なるバトル漫画を超えた深い人間ドラマを生んでいます。
  • 東方家の「不気味さ」と家族の闇定助を引き取る東方家は、一見すると裕福で幸せな家族ですが、その裏には恐ろしい「呪い」と秘密が隠されています。家系図を追いながら、誰が味方で誰が敵なのかを探るサスペンス要素は、読み始めたら止まらない中毒性があります。
  • ヒロイン・広瀬康穂との絆今作のヒロイン、康穂はただ守られるだけの存在ではありません。彼女のスタンド「ペイズリー・パーク」は情報を導く能力。定助と康穂が精神的に支え合い、過酷な運命に立ち向かう姿は、歴代シリーズの中でも最もエモーショナルなパートナーシップと言えるでしょう。

ジョジョの単行本を手元に置いて、一気に読み返すならジョジョリオンをチェックしてみるのがおすすめです。


なぜ「つまらない」という評価が出てしまうのか?

一方で、一部の読者が「つまらない」と感じてしまう理由も、実はよく分かります。それはこの作品が、ジョジョというシリーズの中でも極めて「実験的」だからです。

  • バトルの性質が「概念的」になった3部や4部のような、拳をぶつけ合う肉弾戦を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。8部のスタンドバトルは「触れたら負け」「ある条件を満たすと発動する」といった、理詰めの頭脳戦がメインです。特に終盤の戦いは、物理法則を超えた概念的な争いになるため、理解するのに高い集中力を要します。
  • ラスボスの登場が遅い物語の黒幕である「透龍」がはっきりと姿を現すのは、物語の最終盤です。それまでは「岩人間」という組織との戦いが続くため、誰を倒せば物語が終わるのかが見えにくい時期が長く続きました。これが、連載当時に「話が進まない」と感じさせた要因かもしれません。
  • 解決されない「謎」の存在ジョジョリオンには、結局直接的な説明がなされなかった描写がいくつか存在します。序盤に登場した謎の男の回想や、いくつかの細かい設定など、全てのパズルが綺麗にハマることを期待する読者にとっては、消化不良に感じられる部分があるのも事実です。

物語の核心!東方定助の正体とロカカカの謎

『ジョジョリオン』を理解する上で避けて通れないのが、主人公・定助の成り立ちと、争奪戦の的となる「ロカカカの実」です。

定助は、一人の人間ではありません。かつて「等価交換」の力を持つ特別な土地で、吉良吉影と空条仗世文という二人の青年が融合して生まれた「ハイブリッド」なのです。彼はどちらでもあって、どちらでもない。「自分は誰なのか」という問いに対して、彼が最後に出した答えこそが、この物語の感動的なピークとなります。

そして物語の鍵を握る「ロカカカの実」。これは病気や怪我を治す代わりに、体の別の場所が石化するという「等価交換」の果実です。この果実を巡って、不老不死に近い生態を持つ「岩人間」たちと、家系の呪いを解きたい東方家、そして自分のルーツを探る定助が激突します。

この複雑な相関図を把握するには、コミックスだけでなくジョジョリオン 画集などでビジュアル面から世界観に浸るのも一つの手です。


徹底解説:伏線回収と「厄災」というテーマ

物語の終盤、定助たちの前に立ちはだかるのは、最強の敵にして「概念」そのものである「ワンダー・オブ・U」です。

この敵が象徴するのは「厄災」です。近づこうとするだけで、周囲のあらゆるものが凶器となって襲いかかってくる。努力や正義ではどうにもならない不条理な運命を、荒木飛呂彦先生は「厄災」として描きました。

定助がこの厄災をいかにして乗り越えたのか。それは、この世に存在しない「見えないしゃぼん玉」という、物理法則を無視した一撃でした。これは、どんなに絶望的な状況(厄災)であっても、それを突破する可能性は「目に見えないほど小さな奇跡」の中にある、というメッセージのようにも受け取れます。

未回収とされる伏線についても、実は「すべてを語らない不条理さ」こそが、岩人間という異質な存在を描く上で必要だったのではないか、という見方もできます。


ジョジョリオンは面白い?つまらない?全27巻の謎と伏線を徹底解説【評価まとめ】

結局のところ、『ジョジョリオン』は面白いのか。

その答えは、「あなたが物語に何を求めるか」によります。爽快なアクションを求めるなら、少し難解に感じるかもしれません。しかし、一人の青年がゼロから自分の居場所を見つけ出すまでの重厚なドラマ、そして「呪い」を断ち切る家族の愛憎劇として読むならば、これほど深く、読み応えのある作品は他にありません。

全27巻というボリュームは確かに長いですが、一気読みすることで断片的な謎が繋がり、ラストシーンでの「ケーキを食べる日常」の尊さに涙することでしょう。

もし今、あなたがジョジョの最新シリーズである『The JOJOLands』を追いかけているなら、その前日譚的な空気感を持つこの8部を読まない手はありません。電子書籍などでkindleを活用して、いつでもどこでもこの奇妙な街の謎に没入してみてください。

『ジョジョリオン』は、間違いなくジョジョというシリーズの到達点の一つです。食わず嫌いをせず、ぜひその「奇妙な」深淵に足を踏み入れてみてください。

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