『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』。シリーズの中でも、日本の地方都市「杜王町」を舞台にした日常と非日常の融合がたまらない人気作ですよね。アニメ化の際には「あのキャラクターの声は誰がやるんだ?」と、スタンド使い並みに感覚を研ぎ澄ませて待っていたファンも多いはず。
実は、ジョジョ4部はアニメ版とそれ以前に発売されたゲーム版で、主要キャラクターのキャストが大幅に入れ替わっていることでも有名です。この記事では、アニメ版の豪華な声優陣を振り返りつつ、なぜキャストが変更になったのか、その裏側に迫る情報をたっぷりお届けします。
ジョジョ4部を彩るメインキャラクターのアニメ版声優陣
まずは、アニメ版で物語の核となるキャラクターを演じた方々を見ていきましょう。第4部のアニメは、キャラクターの個性がこれまで以上に際立っており、声優さんの演技がその魅力を何倍にも引き上げています。
東方仗助(CV:小野友樹)
第4部の主人公、仗助を演じたのは小野友樹さんです。リーゼントをバカにされるとキレる激しさと、普段の高校生らしい気さくさ、そして「クレイジー・ダイヤモンド」で人を直す時の優しさ。この三面性を見事に演じ分けていました。第3部の空条承太郎(小野大輔さん)から、同じ「小野」姓の役者へ主人公が引き継がれたことも、ファンの間では「運命的な継承」と話題になりましたね。
広瀬康一(CV:梶裕貴)
物語の語り手的な側面も持つ康一くん。演じるのは、今や国民的人気声優の梶裕貴さんです。最初はひ弱で守られる存在だった康一が、スタンド「エコーズ」の成長とともに精神的にも逞しくなっていく過程は、梶さんの声のトーンの変化によってリアルに表現されていました。
虹村億泰(CV:高木渉)
仗助の親友で、どこか憎めないおバカキャラの億泰。演じたのはベテランの高木渉さんです。高木さんのアドリブ感あふれる演技は、原作の荒木飛呂彦先生からも絶賛されるほど。実は、高木さんはゲーム版から唯一続投したキャストでもあります。「億泰の声は高木さん以外考えられない」という、スタッフとファンの総意を感じるキャスティングでした。
岸辺露伴(CV:櫻井孝宏)
「だが断る」の名言でおなじみの天才漫画家、岸辺露伴。アニメ版では櫻井孝宏さんが担当しました。露伴の持つプライドの高さ、知性、そして異常なまでの好奇心を、櫻井さん特有のクールで艶のある声が完璧に補完しています。スピンオフ作品でも櫻井さんが続投しており、今や露伴の声といえばこの人、という立ち位置を確立しています。
空条承太郎(CV:小野大輔)
第3部の主人公であり、第4部では仗助を導くメンターとして登場。第3部から引き続き、小野大輔さんが演じています。20代後半になり、海洋学者としての落ち着きと圧倒的な強者のオーラを纏った承太郎の声は、視聴者に多大なる安心感を与えてくれました。
ジョジョ4部の声優がアニメとゲームで違う理由とは?
さて、ここからが本題です。「ジョジョ4部 声優」と検索すると、必ずといっていいほど「ゲーム版とアニメ版で声が違う」という話題が出てきます。特に格闘ゲームのジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rなどをプレイした人にとっては、アニメの配役に驚きがあったかもしれません。
主な変更点を整理すると、以下のようになります。
- 東方仗助:羽多野渉(ゲーム)→ 小野友樹(アニメ)
- 広瀬康一:朴璐美(ゲーム)→ 梶裕貴(アニメ)
- 岸辺露伴:神谷浩史(ゲーム)→ 櫻井孝宏(アニメ)
- 吉良吉影:小山力也(ゲーム)→ 森川智之(アニメ)
なぜこれほどまでの変更が行われたのでしょうか。
1. メディアミックスの制作ラインの違い
一番の大きな理由は、制作しているチームや媒体が異なることです。ゲーム版のキャスティングは、そのゲームを開発・運営する企業が、その時点でのキャラクターイメージに最も合う声優を選定します。一方でアニメ版は、アニメ制作会社や音響監督が、週に一度放送される長編シリーズとしてのバランスを考えて、ゼロからオーディションを行うことが一般的です。
2. 「アニメとしての最適解」の追求
特に広瀬康一役が、女性声優の朴璐美さんから男性声優の梶裕貴さんに変更された点は象徴的です。ゲームのような短時間のボイス集であれば、少年らしさを強調した女性声優の起用は効果的です。しかし、2クール、3クールと続くアニメの中で、少年から青年へと成長していく「男としての力強さ」を表現するために、アニメ制作陣は男性声優である梶さんを選択したと言われています。
3. スケジュールとキャスティングのタイミング
ゲーム『オールスターバトル』が発売されたのは2013年。アニメ第4部が放送されたのは2016年です。この3年の間に、声優業界の状況や人気も変化します。また、ジョジョのアニメシリーズは「各部ごとにその時のベストなキャストをオーディションで選ぶ」という方針を貫いており、過去のゲームの配役に縛られない制作体制が取られていたことも要因の一つです。
杜王町に潜む「悪」を演じた怪演の主たち
ジョジョ4部の魅力は、主人公側だけでなく、敵対するスタンド使い、そして何よりラスボスである吉良吉影にあります。
吉良吉影(CV:森川智之)
「平穏に生きたい」と願う異常殺人鬼。アニメ版で吉良を演じたのは、森川智之さんです。森川さんは、吉良の持つ「どこにでもいそうなサラリーマン」としての表の顔と、執着心にまみれた裏の顔を、冷徹な低音ボイスで見事に表現しました。特に、爪を切りながら独白するシーンや、極限状態での叫びは、聞いているだけでゾクッとするような説得力がありました。
音石明(CV:森久保祥太郎)
「レッド・ホット・チリ・ペッパー」を操るギタリスト。森久保祥太郎さんのハイテンションな演技は、キャラクターのロック魂をこれでもかと強調していました。アニメ版では実際にギターをかき鳴らすような演出もあり、森久保さんの声がその派手なパフォーマンスに負けない存在感を放っていましたね。
矢安宮重清(CV:山口勝平)
通称「重ちー」。独特の語尾と性格を持つ中学生を、ベテランの山口勝平さんが演じました。山口さんの持つ愛嬌のある声が、重ちーの純粋さと、それゆえに招いてしまう悲劇をより際立たせており、彼の最期のシーンで涙したファンも多いでしょう。
ジョジョ4部アニメが成功した「キャスティングの妙」
アニメ放送前は、ゲーム版のキャストに慣れ親しんでいたファンから「イメージが変わってしまうのではないか」と危惧する声もありました。しかし、実際に放送が始まると、その不満は瞬く間に称賛へと変わりました。
その理由は、声優陣の圧倒的な「ジョジョ愛」と「理解度」にあります。小野友樹さんは仗助を演じるにあたり、原作をボロボロになるまで読み込み、叫び方一つにも仗助らしい荒々しさと優しさを込めました。櫻井孝宏さんの露伴も、神谷浩史さんが作り上げたゲーム版のイメージを尊重しつつ、アニメならではの「動く露伴」に寄り添った新しい解釈を提示しました。
また、サブキャラクターに至るまで一切の妥協がありません。
- 山岸由花子(CV:能登麻美子)
- トニオ・トラサルディー(CV:川島得愛)
- 噴上裕也(CV:谷山紀章)
このように、一話しか登場しないゲストキャラクターであっても、第一線で活躍する声優が惜しみなく投入されています。これにより、杜王町という街全体が生きているかのようなリアリティが生まれました。
作品を深く楽しむための関連アイテム
ジョジョ4部の世界観をもっと身近に感じたいなら、映像や音声だけでなく、立体物や書籍もチェックしておきたいところです。例えば、ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版を読み返しながら、アニメの声優さんの声を脳内で再生してみるのも、ファンならではの贅沢な楽しみ方です。
また、岸辺露伴というキャラクターが気に入ったなら、スピンオフの岸辺露伴は動かないは必読・必聴です。ここでは、櫻井孝宏さんが演じる露伴の魅力がさらに掘り下げられており、第4部本編とはまた違ったミステリアスな雰囲気を楽しむことができます。
ジョジョ4部の声優一覧!アニメとゲームでキャストが違う理由は?豪華な顔ぶれを紹介:まとめ
ここまで『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』のアニメ版声優陣と、ゲーム版とのキャスト変更の背景について解説してきました。
結論として、キャストが変更になったのは「アニメという長編メディアで、キャラクターの成長とドラマを最も効果的に描くための決断」だったと言えます。ゲーム版のキャストも素晴らしかったですが、アニメ版の小野友樹さんや梶裕貴さん、櫻井孝宏さん、森川智之さんといった面々が作り上げた空気感は、まさにアニメジョジョ4部の「正解」だったと言えるのではないでしょうか。
声優さんたちの熱演を知った上で、改めてアニメを見返してみると、キャラクター同士の掛け合いの中に新しい発見があるかもしれません。杜王町の奇妙な日常を、ぜひもう一度その「耳」で体感してみてください。
以上、「ジョジョ4部の声優一覧!アニメとゲームでキャストが違う理由は?豪華な顔ぶれを紹介」でした。黄金の精神は、声の中にもしっかりと受け継がれています。

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