アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 第2部 戦闘潮流』を観たことがある人なら、一度聴いたら一生耳から離れない「あの曲」をご存知ですよね。
そう、最強の生物・柱の男たちが2000年の眠りから目覚める瞬間に流れる劇伴(BGM)、**「Awake」**です。冒頭の「アイヤイヤイヤー……」という怪しげで神々しい叫び声が聞こえてきた瞬間、鳥肌が立ったというファンも多いはず。
今回は、この「Awake」という楽曲がなぜこれほどまでに中毒性が高いのか、その元ネタや歌詞(?)の意味、そして世界中で愛されるミームとなった背景まで、徹底的に深掘りしていきます。
柱の男のテーマ「Awake」とは何者か?
まず、この曲の正体についておさらいしておきましょう。「Awake」は、ジョジョ第2部のアニメ劇伴として制作された楽曲です。作曲を手掛けたのは、日本のアニメ音楽界を代表する鬼才・岩崎琢氏。
岩崎氏といえば、『天元突破グレンラガン』や『黒執事』、『文豪ストレイドッグス』など、ジャンルに縛られない革新的な音楽を生み出すことで知られています。彼がジョジョのために書き下ろしたのが、収録アルバム”ジョジョの奇妙な冒険”]に収められているこの一曲です。
この曲が流れるのは、物語の核心に迫る衝撃的なシーン。ローマの地下遺跡で壁の中に埋まっていた「ワムウ」「エシディシ」「カーズ」の3人が、ついに覚醒する場面です。
普通の作品なら、ラスボスの登場シーンにはオーケストラによる重厚なクラシック風の曲を合わせがち。しかし、ジョジョは違いました。流れてきたのは、古代の民族音楽と現代のクラブミュージックが激しくぶつかり合う、全く新しいサウンドだったのです。
あの「アイヤイヤイヤー」は何と言っている?
「Awake」を語る上で絶対に外せないのが、イントロから全開で響き渡る**「アイヤイヤイヤー(Ayayayay…)」**というフレーズです。
多くのファンが「これ、なんて言ってるの?」「歌詞に意味はあるの?」と疑問に思っていますが、実はこれ、特定の言語で意味のある言葉を歌っているわけではありません。
意味よりも「空気感」を重視したボイスサンプル
このフレーズは、いわゆる「ボイスサンプル」や「スキャット」に近い扱いです。岩崎琢氏の音楽制作スタイルは非常にハイブリッドで、サンプリングを多用します。
この「アイヤイヤイヤー」という叫びは、柱の男たちのルーツであるアステカ文明や、古代の太陽神を彷彿とさせる「未開の地の呪術感」を演出するために取り入れられたと考えられます。
カーズのセリフとの相乗効果
劇中では、リーダー格であるカーズが放つ**「Awaken my masters(目覚めよ、我が主たちよ)」**というセリフと共にこのイントロが重なります。
このセリフの英語翻訳と、曲名の「Awake(目覚める)」が完全にリンクしているため、ファンの間では「この叫び声こそが目覚めの合図だ」と認識されるようになりました。一度聴けば、朝の目覚まし時計に設定したくなる(あるいは、絶望感で二度と眠れなくなる)ほどのインパクトを誇ります。
ジャンルは「アステカ・ダブステップ」?唯一無二のサウンド構造
「Awake」がなぜこれほどまでにかっこいいのか。その秘密は、音楽ジャンルのミクスチャー(融合)にあります。
ネット上では、この曲のジャンルを指して**「アステカ・ダブステップ」や「古代ヒップホップ」**と呼ぶ造語まで生まれています。
1. 民族楽器とオペラ的な重厚感
曲の前半は、笛の音や打楽器といった、土着的でエスニックな要素が強い構成です。これは、2000年前から眠り続けてきた「柱の男」たちの古(いにしえ)の背景を表現しています。
2. 強烈な重低音とダブステップ
ところが、中盤から一変して、現代のクラブシーンで使われるような歪んだベース音(ワブルベース)と、力強いビートが刻まれます。この「古さと新しさ」の極端なギャップこそが、ジョジョという作品が持つ「スタイリッシュさ」を象徴しているのです。
3. キャラクターの肉体美を強調する音楽
柱の男たちは、圧倒的な筋骨隆々の肉体を持ち、常にジョジョ立ち(独特のポージング)を決めています。この「筋肉の躍動」を、現代的なヒップホップのリズムで表現した点は、当時のアニメ界においても非常に画期的でした。
もしあなたが、ジョジョの圧倒的な世界観を自宅でもフルボリュームで楽しみたいなら、音質の良いスピーカーやソニー ワイヤレスヘッドホンなどで低音を響かせて聴くことを強くおすすめします。
世界中で愛される「Awake」とミーム(流行)の背景
この曲は日本国内だけでなく、海外のファンからも熱狂的に支持されています。むしろ、海外での「Awake」人気は一種の社会現象と言っても過言ではありません。
Aztec Gods of Fitness(アステカのフィットネスの神々)
海外のジョジョファンは、柱の男たちのことを敬意を込めて「Aztec Gods of Fitness」と呼びます。その理由は、彼らのあまりにも完成された肉体美にあります。
YouTubeやTikTok、SNSでは、以下のような動画で必ずといっていいほど「Awake」が使われています。
- 筋トレ動画: 重いバーベルを持ち上げる瞬間に「アイヤイヤイヤー」と流す。
- 圧倒的強者の登場: 誰かが自信満々に部屋に入ってきたり、最強のキャラクターが登場したりするパロディ動画。
- コスプレ・ポージング: ジョジョ立ちを披露する際の定番BGM。
なぜミームになったのか?
この曲には「これからヤバい奴が出てくるぞ」という、共通の合図としての機能があります。言葉がわからなくても、あのイントロを聴いただけで「あ、柱の男(=最強の存在)が来たな」と世界中の人間が理解できる。この言語の壁を超えた「強者のオーラ」が、ミームとして爆発的に拡散された理由です。
「Awake」を聴いて楽しむためのポイント
もしあなたがこれから「Awake」を聴き直したり、友人に勧めたりするなら、ぜひ以下のポイントに注目してみてください。
- アニメ第14話の演出: 柱の男たちが初めて目覚めるシーンを映像と一緒に観てください。ポージングと音のシンクロ具合は芸術的です。
- 「ジョジョ立ち」との連動: 曲のリズムに合わせてポーズを変えるのは、ファンの間ではもはや公式の楽しみ方です。
- 他の劇伴との比較: 第2部の主人公、ジョセフ・ジョースターのテーマ曲である「Overdrive」はキャッチーなラップが特徴ですが、それとは対照的な「Awake」の不気味な威圧感を楽しむのも一興です。
ジョジョの音楽は、単なる背景音ではありません。キャラクターの魂を音に変換したような、熱量の塊です。劇伴をじっくり聴くことで、ジョジョの奇妙な冒険 第2部 モノクロ版などの原作漫画を読み返す際にも、脳内で音が再生され、読書体験がより豊かなものになるでしょう。
ジョジョ「Awake」の元ネタと意味は?柱の男の登場曲が世界中で愛される理由まとめ
ここまで、ジョジョ第2部を彩る名曲「Awake」について深く掘り下げてきました。
最後に内容を振り返ると、「Awake」がこれほどまでに愛される理由は以下の3点に集約されます。
- 作曲家・岩崎琢氏による、古代民族音楽と現代ダブステップの衝撃的な融合。
- 「アイヤイヤイヤー」という、一度聴いたら忘れられない呪術的なボイスサンプルの存在。
- 柱の男たちの肉体美や強固なキャラクター性と、音楽が見事にシンクロした演出。
この曲は単なるアニメソングの枠を超え、今や「強者の登場」を象徴する世界共通のアイコンとなりました。アニメ放映から時間が経った今でも、色褪せるどころか新しいファンを増やし続けているのは、その音楽自体に本物の「力」が宿っているからに他なりません。
次にあなたが「アイヤイヤイヤー」という声を耳にした時、それはきっと、あなたの心の中の「柱の男」が目覚める合図かもしれませんね。
もっとジョジョの音楽や世界観に浸りたい方は、ぜひアニメを見返したり、サントラをフルでチェックしたりしてみてください。きっと新しい発見があるはずです。
もし、特定のキャラクターのテーマ曲についてもっと詳しく知りたくなったら、いつでも教えてくださいね。

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