「ジョジョの奇妙な冒険」という作品は、読む者の魂を震わせる独特の熱量を持っていますよね。その熱狂を自分自身の手で体験したいと思ったとき、真っ先に候補に挙がるのがPlayStation 4で遊べるゲーム作品です。
しかし、いざストアやショップを覗いてみると、似たようなタイトルの作品が並んでいて「結局、自分にはどっちが合っているんだろう?」と立ち止まってしまう方も多いはず。
現在、PS4で遊べる主要なジョジョゲーは『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R(ASBR)』と『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン(EoH)』の2本。この2作、実は遊び心地からコンセプトまで、全くの別物なんです。
今回は、ジョジョ歴20年の筆者が、この2大タイトルの違いを徹底的に比較。あなたが手にするべき運命の一枚がどちらなのか、その判断材料をすべてお伝えします。
対戦格闘の極み!「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R」の魅力
まずご紹介するのが、2022年に発売されたジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rです。こちらは2013年に発売されたPS3版をベースに、ゲームシステムを根本から作り直した「究極のリマスター版」といえる作品です。
このゲームの最大の特徴は、格闘ゲームとしての完成度の高さにあります。画面構成は2.5D、つまり横視点の対戦アクション。格ゲー特有のスピード感と、ジョジョ特有の重厚な演出が見事に融合しています。
特筆すべきは、キャラクターたちの「描き込み」です。原作者である荒木飛呂彦先生の絵がそのまま動き出したかのような劇画シェーディングは、見ているだけでため息が出るほど。必殺技である「グレートヒートアタック」の演出は、原作の名シーンを完璧に再現しており、ファンならコントローラーを置いても見入ってしまうこと間違いなしです。
システム面では、新たに「アシスト」機能が加わりました。控えのキャラクターを呼び出して追撃させたり、敵のコンボを割り込んだりと、戦略の幅が大きく広がっています。格ゲーに慣れていない方でも、ボタンを連打するだけでコンボが繋がる「イージービート」機能があるので安心してください。
登場キャラクター数は50体を超え、第1部から第8部、さらにスピンオフ作品からも参戦しています。アニメ版のキャストによる新録ボイスで遊べるのも、この「R」ならではの贅沢なポイントですね。
夢の共演を体験!「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」の正体
一方で、2015年に発売されたジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンは、ASBRとは全く異なるアプローチで作られた作品です。こちらは「スタイリッシュタッグジョジョアクション」と銘打たれた、3Dフィールドを縦横無尽に駆け巡る2対2のチームバトルゲームとなっています。
この作品の価値は、何と言ってもその「ストーリーモード」に集約されていると言っても過言ではありません。原作者・荒木飛呂彦先生が監修した完全オリジナルストーリーは、部を越えたキャラクターたちが一堂に会する、まさにファンにとっての「聖域」です。
承太郎と徐倫の親子共演はもちろん、ジョナサンとジョニィ、ジャイロの出会いなど、原作では絶対にあり得なかったやり取りがフルボイスで展開されます。物語の舞台となる「天国へ行ったDIO」の存在感、そして絶望的な状況から立ち上がる歴代ジョジョたちの姿には、胸が熱くなること請け合いです。
バトル自体も、広いステージのギミック(罠やアイテム)を使いながら戦う形式なので、格闘ゲームのような緻密なコマンド入力はあまり必要ありません。操作自体はシンプルで、いかに相方と連携して「デュアルヒートアタック(合体必殺技)」を叩き込むかという、キャラクターゲームとしての楽しさに特化しています。
ASBRとアイズオブヘブン、決定的な違いはどこにある?
さて、ここからは「結局どっちを選べばいいの?」という疑問に答えるべく、両者の決定的な違いを具体的に掘り下げていきます。
最大の分かれ目は「格闘ゲームとして遊びたいか、ジョジョの世界観に浸りたいか」という点です。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rは、対戦ツールとしての側面が強いです。オンラインでのランクマッチや、友人とのガチンコバトルを楽しみたいなら、こちら一択。定期的なアップデートやDLCキャラクターの追加もあり、2026年現在でも格ゲーファンによるコミュニティが活発です。
対してジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンは、極上の「デジタル・フィギュア」や「ファンディスク」に近い感覚です。物語を読み進め、キャラクター同士の特殊な掛け合いを見つけることに喜びを感じる人向け。対戦バランスはASBRほどシビアではありませんが、その分「ジョジョらしさ」を感じる演出の細かさはEoHに軍配が上がる場面もあります。
もう一つ、非常に重要なポイントがあります。それは「オフラインでの2人対戦」ができるかどうかです。
ここが意外な盲点なのですが、ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンは、家庭でのオフライン2人対戦に対応していません。つまり、友達が遊びに来たときに「ジョジョで対戦しようぜ!」といって2つのコントローラーで遊ぶことができないのです(オンライン対戦は可能)。
もし、リビングで友人や家族と肩を並べてバトルを楽しみたいのであれば、迷わずジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rを選ぶべきでしょう。
原作ファンが注目すべきキャラクター数と再現度の差
キャラクターのラインナップについても触れておきましょう。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rは、最新のキャラクターまで網羅されているのが強みです。リマスターに際して、第6部のプッチ神父やウェザー・リポート、さらにDLCでは第7部のディエゴ・ブランドー(並行世界)など、ファンが「このキャラで遊びたかった!」と思う顔ぶれが揃っています。さらに、各キャラクターの挑発ポーズや勝利ポーズまで細かくカスタマイズできるため、自分だけの「ジョジョ立ち」を追求できる楽しみがあります。
ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンも50体以上のキャラが登場しますが、2015年の作品ということもあり、第8部ジョジョリオンのキャラが定助一人だけであるなど、後半部のボリュームはASBRに譲ります。
しかし、EoHには「タッグならではの特殊演出」という唯一無二の武器があります。例えば、スピードワゴンとシーザーを組ませた時のセリフや、特定の敵に対して発動する特殊な勝利演出など。これらはASBRの1対1(+アシスト)の形式では味わえない、EoHだけの宝物と言えるでしょう。
初心者が挫折しないのはどちらのタイトルか?
ゲーム初心者の方にとって、操作の難しさは気になるポイントですよね。
単純な「操作の簡単さ」で言えば、ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンの方が間口は広いです。3Dフィールドを自由に走り回れるため、敵の攻撃を避けやすく、ボタンを連打していれば派手な技が次々と繰り出されます。アクションゲームに慣れている人なら、すぐにコツを掴めるはずです。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rは「格闘ゲーム」というジャンル上、最初は少し練習が必要です。コマンド入力(波動拳コマンドのようなもの)や、ゲージの管理、ガード崩しの概念など、覚えることはそれなりにあります。
ただ、ASBRには非常に親切なプラクティスモード(練習モード)があります。また、何と言っても「アニメを観て興味を持った」という層をターゲットにしているため、格ゲー未経験者でも楽しめる工夫が随所に凝らされています。
もし「格ゲーは苦手だけど、ジョジョが好きだから上手くなりたい」という情熱があるなら、ASBRは最高の教材になります。一方で「とにかく手軽に、動くジョジョが見たい」というなら、EoHの方がストレスなく始められるかもしれません。
どちらを選ぶべきか?最終判断のチェックリスト
ここまで読んで、まだ迷っているあなたへ。最終的な判断基準をリストアップしました。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rを選ぶべき人:
- 友人とオフラインで対戦して盛り上がりたい。
- 格闘ゲームとして、コンボを練習したりオンラインで腕を磨いたりしたい。
- 第6部までのアニメ声優による最新のボイスで遊びたい。
- 最新のキャラクター(DLC含め)を使ってみたい。
- 荒木先生の画風がそのまま動く、最高峰のグラフィックを堪能したい。
ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンを選ぶべき人:
- ジョジョの「全部入り」オリジナルストーリーを楽しみたい。
- 対戦よりも、キャラクター同士の夢の共演や会話を重視したい。
- 難しいコマンド入力は苦手。直感的な操作で派手に戦いたい。
- 原作の特定のペア(親子や相棒)による合体必殺技を見たい。
- オンライン対戦よりも、一人でじっくり「ジョジョの世界」を冒険したい。
ジョジョPS4ゲームのおすすめはどっち?ASBRとアイズオブヘブンの違いを徹底比較!のまとめ
最終的にどちらを選んだとしても、そこには紛れもない「ジョジョ愛」が詰まっています。開発元のサイバーコネクトツーは、世界でも有数の「原作愛が深い」メーカーとして知られており、どちらの作品もファンの期待を裏切らないクオリティで仕上げられています。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rを手に取って、格闘ゲームの頂点を目指すのもよし。ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブンで、時空を超えた奇妙な友情に涙するのもよし。
PS4というハードで、これほどまでに贅沢なキャラゲーが2本も遊べるのは、ファンにとって幸福なことです。今なら中古市場やセールを活用すれば、両方のソフトを揃えることも難しくありません。
あなたのスタンドを、そしてあなたの魂を最も熱くさせてくれるのは、一体どちらのディスクでしょうか?
この記事が、あなたの奇妙な冒険の第一歩を後押しするガイドとなれば幸いです。どちらを選んでも、待っているのは最高の「ハイ!」ってやつだぜ、という体験であることを保証します。

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