「ジョジョの奇妙な冒険」という作品には、数え切れないほどの名言や名シーンが存在しますよね。でも、その中でもネットミームとして世界中で愛され、アニメ放送後さらに爆発的な人気を博したフレーズといえば……そう、テレンス・T・ダービー戦で登場した「YES YES YES」ではないでしょうか。
SNSや掲示板で、何かに同意する時や期待が高まった時に「YES! YES! YES!」と連呼する書き込みを見たことがある人も多いはず。でも、実は「具体的にどのシーンだっけ?」「どんな意味があるの?」と気になっている方も意外と多いようです。
今回は、ジョジョ第3部の手に汗握る心理戦、ダービー弟戦の魅力を余すことなくお届けします。これを読めば、あなたも「YES」の重みが変わるはずですよ。
ダービー弟との死闘!「YES YES YES」が生まれた背景
物語の舞台は、宿敵DIOの館。承太郎たちがついに館へ突入した直後、一行を待ち構えていたのがDIOの執事、テレンス・T・ダービー(通称:ダービー弟)です。
彼は以前、承太郎たちを圧倒的なギャンブルの腕で追い詰めたダニエル・J・ダービー(ダービー兄)の弟。兄が「魂をチップに変える」スタンド使いだったのに対し、弟のテレンスもまた、敗者の魂を「人形」に封じ込めるという恐ろしい能力の持ち主でした。
しかも、彼が勝負に選んだのはポーカーではなく、なんと「テレビゲーム」。1980年代後半という時代背景を感じさせるレトロなF1レースゲームや野球ゲームで、承太郎たちは命がけの勝負を挑むことになります。
この極限状態のゲーム対決の中で、あの伝説のフレーズが飛び出すことになったのです。
スタンド「アトゥム神」の恐るべき読心能力
なぜ「YES」や「NO」という言葉がこれほどまでに強調されたのか。それは、ダービー弟のスタンド「アトゥム神」の特殊能力に秘密があります。
アトゥム神には、相手の「魂」に対して直接質問を投げかけ、その回答を強制的に引き出すというチート級の能力が備わっていました。
- 相手が右に動こうとしているのか?
- 左に避けようとしているのか?
- 今の発言はブラフ(ハッタリ)なのか?
ダービーが心の中で問いかけると、相手の魂から「YES」か「NO」かのサインが浮かび上がります。本人がどれだけポーカーフェイスを装っていても、魂は嘘をつけません。
この時、ダービーの視点で見える魂の回答が「YES! YES! YES!」という連続した文字だったのです。アニメ版ではこれが独特のフォントで画面いっぱいに表示され、視聴者に強烈なインパクトを与えました。
「もしかしてオラオラですかーッ!?」というダービーの問いに対し、承太郎の魂が「YES! YES! YES!」と答えてしまう……。絶対に勝てない絶望感を引き立てる演出として、これ以上のものはありませんでした。
承太郎とジョセフの「二重のイカサマ」が勝機を呼ぶ
圧倒的な読心術を持つダービー弟。承太郎が何を考えても先読みされてしまう状況で、一体どうやって逆転したのでしょうか。ここに、ジョジョ史上屈指の「スカッとする」トリックが隠されています。
実は、承太郎は「心を読まれていること」を逆手に取りました。
承太郎はコントローラーを握りながらも、実際には操作をしていなかったのです。では誰が操作していたのか? それは、背後にいた祖父・ジョセフ・ジョースターでした。
ジョセフは自身のスタンド「隠者の紫(ハーミットパープル)」をゲーム機用コントローラーに忍び込ませ、承太郎の動きに合わせて遠隔操作を行っていました。
- ダービーが承太郎の「脳(魂)」に問いかける。
- 承太郎は「右に曲がる」と心に決める。
- ダービーの能力には「YES!」と表示される。
- しかし、実際に操作するジョセフは「左」に動かす。
ダービーが見ているのはあくまで「承太郎の意志」であり、物理的にゲームを動かしている「ジョセフの意志」ではありません。このズレこそが、完璧な読心術を誇るダービーをパニックに陥れた最大の要因でした。
どんなに高性能なゲーミングモニターを使っていても、読んでいるデータそのものが「操作主体と別物」であれば、勝負には勝てません。承太郎の冷静さと、ジョセフの「老いてなお健在なズル賢さ」が融合した、見事な共闘劇だったと言えるでしょう。
アニメ版で加速した「YES YES YES」のミーム化
原作漫画でも十分に印象的だったこのシーンですが、世界的なネットミームとして定着したのは、やはりアニメ化の影響が大きいです。
特に、承太郎役の小野大輔さんによる低音ボイスの「YES! YES! YES!」や、ダービー役の諏訪部順一さんによる「もしかしてオラオラですかーッ!?」という迫真の演技は、ファンの間で伝説となっています。
さらに、映像演出として文字が画面を埋め尽くすスタイルは、後に多くのパロディを生みました。海外のファンたちは、日常のちょっとした「確信」を得たシーンにこの画像を貼り付け、喜びを表現するようになったのです。
例えば、欲しかった最新スマートフォンの在庫が復活した時や、推しキャラのグッズが当選した時など、「まさにこれだ!」という瞬間の感情を代弁してくれるフレーズとして、ジョジョを知らない層にまで浸透していきました。
ダービー弟戦から学ぶ「心理戦の極意」
ジョジョの第3部は「スタンドによる肉弾戦」がメインだと思われがちですが、このダービー兄弟戦は完全に「心理戦」に特化しています。
兄のダニエルは、純粋な観察眼とハッタリで承太郎を追い詰めました。一方、弟のテレンスは、スタンド能力という科学的な(?)裏付けを持って承太郎をハメようとしました。
しかし、最終的に勝敗を分けたのは、能力の強大さではなく「相手の裏をかく柔軟な発想」でした。
ダービー弟は、自分の能力を過信しすぎたために、承太郎が「他人に操作させる」というプライドを捨てた作戦を採るとは夢にも思わなかったのです。これは、ビジネスや日常のトラブル解決においても、「固定観念を捨てる」ことの大切さを教えてくれているような気がしませんか?
もしあなたが何かの壁にぶつかった時は、一度立ち止まって、この「二重のイカサマ」を思い出してみてください。正面からぶつかってダメなら、誰かの力を借りる、あるいは前提条件を疑ってみる。そんなジョジョ的な発想が、現状を打破するヒントになるかもしれません。
まとめ:ジョジョ「YES YES YES」の元ネタとは?ダービー戦の名言や意味を徹底解説!
さて、ここまでジョジョ第3部の名シーン、「YES YES YES」の元ネタとその魅力について深く掘り下げてきました。
単なる「はい」の連呼ではなく、そこには:
- 魂の回答を強制的に引き出すスタンド能力「アトゥム神」の脅威
- 承太郎とジョセフによる、予測不能なコンビネーション
- 「心を読まれても勝つ」という逆転の発想
これらが凝縮されていることがお分かりいただけたかと思います。
ジョジョの物語は、ただ戦うだけではなく、キャラクターたちが知恵を絞り、絶望的な状況をひっくり返す瞬間に最大のカタルシスがあります。「YES! YES! YES!」というフレーズは、まさにそのカタルシスを象徴する言葉なのです。
もし、まだアニメや原作のこのシーンを観ていないという方がいたら、ぜひジョジョの奇妙な冒険 Blu-rayなどでチェックしてみてください。きっとあなたも、ダービー弟がパニックに陥るあの快感の虜になるはずです。
次にあなたが何かを確信した時、心の中で(あるいは全力のフォントで)叫んでみてください。「YES! YES! YES! “OH MY GOD”」と!

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