「ジョジョって面白そうだけど、巻数が多すぎてどこから手をつければいいか分からない……」
そんな悩み、実はジョジョファンの多くが最初に通ってきた道です。ネットで見かける独特のセリフやポーズ、熱狂的なファンの姿を見て、「自分もその輪に入りたい!」と思いつつ、書店の棚に並ぶ膨大な単行本を見て圧倒されてしまいますよね。
結論から言うと、ジョジョは必ずしも「1巻の1ページ目」から読まなくても大丈夫な稀有な漫画です。もちろん理想はありますが、あなたの好みや「漫画に何を求めるか」によって、最高の入り口は変わります。
今回は、ジョジョ未経験の方が迷わず「黄金の体験」へと踏み出せるよう、おすすめの読む順番や、なぜこれほどまでに世界中で愛されているのかという魅力を、初心者の方に向けて徹底的に解説していきます!
そもそも「ジョジョの奇妙な冒険」とはどんな物語か
まずは、ジョジョという作品の全体像をざっくり把握しておきましょう。
この物語は、英国の貴族ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)と、カリスマ的な悪の化身ディオ・ブランドーという二人の青年の出会いから始まります。そこから数世代、100年以上にわたるジョースター家の血統と、彼らを取り巻く宿命の戦いを描く大河群像劇です。
最大の特徴は「部」ごとに主人公、舞台、時代背景、さらにはジャンルまでもがガラリと変わること。
- 1部〜2部: 精神の力で肉体を強化する「波紋(はもん)」を駆使した、王道の吸血鬼退治と冒険活劇。
- 3部〜6部: 精神の形を具現化した能力「スタンド(幽波紋)」による、超能力頭脳バトル。
- 7部〜9部: 青年誌へ移籍し、より深く濃密になった人間ドラマと、一新された世界観。
このように、部ごとに独立した完結性があるため、どこから読んでも「その部の物語」として楽しむことができるのがジョジョの懐の深さなんです。
挫折しない!初心者におすすめの読む順番3選
「とりあえず全部読め」と言われるのが一番困りますよね。ここでは、タイプ別に合わせた「失敗しない入り口」を提案します。
1. 王道中の王道!第1部から順番に歴史を追うルート
「物語の文脈を完璧に理解したい」「伏線回収を楽しみたい」という方は、やはり第1部から読み始めるのがベストです。
第1部は19世紀のイギリスが舞台。ホラー映画のような不気味さと、古典的な熱い友情、そして「人間讃歌」というテーマの根源がここに詰まっています。
- メリット: ジョースター家とディオの因縁がすべて理解できる。後の部で出てくるファンサービスに感動できる。
- 注意点: 1980年代後半の作品なので、絵柄がマッチョで劇画調です。今のスマートな絵に慣れていると、最初は少し抵抗があるかもしれません。
もし第1部で「ちょっと自分には合わないかも」と感じたら、無理に読み進めず、次の「3部ルート」へワープするのも賢い選択です。
2. 人気No.1!第3部からスタンドバトルの世界へ入るルート
ジョジョといえば「スタンド」ですよね。そのスタンド能力が初めて登場するのが、この第3部『スターダストクルセイダース』です。
最強の主人公・空条承太郎(くうじょう じょうたろう)が、復活した宿敵ディオを倒すために日本からエジプトまで旅をするロードムービー的な構成になっています。
- メリット: ジョジョの代名詞であるスタンド能力の基礎が学べる。シンプルに「強敵を倒していく」という構造で読みやすい。
- 注意点: 第1部・第2部のあらすじを知っていないと、「なぜこのジジイ(ジョセフ)はこんなにタフなのか?」「なぜディオが生きているのか?」という背景が少し掴みにくいかもしれません。
3. 絵柄で選ぶ!第7部から大人のジョジョを楽しむルート
「古い絵はどうしても苦手……」という方に朗報です。第7部『スティール・ボール・ラン』から読み始めるという禁じ手があります。
この部はパラレルワールドのような設定で、1部からの知識がなくても100%楽しめます。19世紀のアメリカを舞台に、馬で大陸を横断するレースを描いた超大作です。
- メリット: 荒木飛呂彦先生の画力が極まっており、もはや芸術作品。物語の深みも青年誌向けで非常に高い。
- 注意点: 全24巻とボリュームがあるため、読み切るにはそれなりの気合が必要です。
他の漫画とは一線を画す!ジョジョの3大魅力
なぜジョジョは、30年以上も愛され続けているのでしょうか。そこには他の少年漫画にはない、中毒的な魅力があるからです。
「力」ではなく「知恵」で勝つ頭脳バトル
ジョジョのバトルは、単純なパワーバランスで決まることは稀です。
「触れたものを爆弾に変える」「時間を数秒だけ止める」「重力を操る」といった一見無敵に見える能力を、主人公たちが「物理法則」や「相手の心理」を利用して、いかに攻略するか。そのロジカルなパズルを解くような爽快感がたまりません。
弱者が強者を、知略だけでひっくり返す。このカタルシスこそがジョジョバトルの醍醐味です。
圧倒的なアートセンスと「ジョジョ立ち」
ファッション誌の表紙のようなカラー原画、彫刻のようにねじれたポージング。これらは「ジョジョ立ち」として親しまれていますが、実は荒木先生がイタリア・ルネサンスの彫刻などに影響を受けて生み出した、計算された「美」なんです。
ジョジョの奇妙な冒険の表紙を眺めるだけでも、その芸術性の高さが伝わるはずです。キャラクターの服装も非常にファッショナブルで、有名ブランドのグッチとコラボレーションしたこともあるほど、漫画の枠を超えたアートとして評価されています。
心に刻まれる「名言」の数々
ジョジョを語る上で欠かせないのが、独特の言語感覚です。
- 「あ……ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」
- 「だが断る」
- 「覚悟とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!」
これらのセリフは、単に格好良いだけでなく、人間の本質や生き様を鋭く突いています。絶望的な状況でどう振る舞うべきか。ジョジョのセリフは、読む人の人生を鼓舞してくれる哲学書のような側面も持っているのです。
漫画か、アニメか?初心者が選ぶべきメディア
今からジョジョに入るなら、**「アニメから入る」**のも非常におすすめです。
アニメ版のジョジョは、原作の独特なカラーリングや擬音(ゴゴゴ、メメタァ等)を映像として見事に再現しています。特に第1部・第2部は、アニメの方がテンポが良く整理されているため、物語をスピーディに把握するのに適しています。
もしあなたが通勤中や家事の合間に手軽に楽しみたいなら、Fire TV Stickなどを使って大画面でアニメ版を視聴してみてください。声優さんたちの熱演によって、ジョジョ特有の濃いセリフ回しも自然に脳内へ入ってきます。
一方で、漫画版には「自分のペースで絵をじっくり鑑賞できる」というメリットがあります。書き込みの細かさや、荒木先生の魂がこもった筆致をダイレクトに感じるなら、やはり紙(または電子書籍)の単行本が最強です。
各部のあらすじをサクッと予習
どこから読むか決めるための判断材料として、各部の雰囲気をもう少し深掘りしてみましょう。
第1部:ファントムブラッド
舞台はイギリス。真面目な貴族の息子ジョナサンと、野心家のディオ。正反対の二人が、石仮面という呪いのアイテムによって数奇な運命に巻き込まれます。ジョジョのすべての始まり。
第2部:戦闘潮流
ジョナサンの孫、ジョセフが主人公。舞台は1930年代。お調子者で頭の回転が速いジョセフが、人類の脅威「柱の男」たちと、奇想天外なハッタリ戦を繰り広げます。とにかくエンタメ性が高い部です。
第3部:スターダストクルセイダース
ジョセフの孫、空条承太郎が主人公。100年の眠りから覚めた宿敵ディオを倒すため、日本からエジプトへ。スタンドバトルの歴史がここから本格的に幕を開けます。
第4部:ダイヤモンドは砕けない
日本の田舎町「杜王町」が舞台。町に潜む殺人鬼を探すというサスペンス要素が強く、キャラクターたちの日常描写が非常に魅力的です。
第5部:黄金の風
イタリア。ギャングの頂点を目指すジョルノ・ジョバァーナとその仲間たちの戦い。仲間同士の絆と、過酷な状況下での「覚悟」がテーマ。日本でも屈指の人気を誇る部です。
第6部:ストーンオーシャン
空条承太郎の娘、徐倫が主人公。アメリカの刑務所という閉鎖空間からの脱獄と、宿命との決着。女性主人公ならではのしなやかさと強さが描かれます。
ジョジョの世界をより深く楽しむためのコツ
読み始めたら、ぜひ意識してほしいポイントがいくつかあります。
- 「擬音」を声に出して読んでみる: 「ズキュウウウン」や「レロレロ」など、ジョジョ独自の擬音は、作品のテンポを作る重要な要素です。
- 洋楽の元ネタを探してみる: キャラクターやスタンドの名前の多くは、有名な洋楽アーティストや楽曲が元ネタになっています。自分の好きな曲が名前になっていないか探すのも楽しみの一つです。
- 「ジョジョ立ち」をマネしてみる: (周りに人がいない時に!)鏡の前でポーズをマネしてみると、荒木先生がいかに人間離れした、それでいて美しい構図を描いているかが体感できます。
最新の9部『The JOJOLands』も連載中ですが、まずは過去の部を1つでもクリアして、ジョジョ特有の「リズム」に慣れることが大切です。
もし全巻揃えるのが大変であれば、まずはKindle Paperwhiteなどの読書専用端末を使って、デジタルで少しずつ集めていくのも、場所を取らずに済むのでおすすめですよ。
まとめ:ジョジョの奇妙な冒険は何部から読む?おすすめの順番と初心者向けに魅力を徹底解説!
さて、ここまで「ジョジョの奇妙な冒険は何部から読む?」という疑問に対し、おすすめの順番や魅力について詳しくお伝えしてきました。
最後にもう一度まとめると、あなたにおすすめの入り口は以下の通りです。
- 「歴史を最初から見届けたい」なら、迷わず第1部から。
- 「一番有名なところから入りたい」なら、スタンド能力が花開く第3部から。
- 「とにかく面白い物語を、美しい絵で読みたい」なら、独立した物語である第7部から。
ジョジョは単なるバトル漫画ではなく、読むたびに新しい発見がある「人生のバイブル」になり得る作品です。1部の第1話でディオが放つ「おれは人間をやめるぞ!」という衝撃的な宣言から、最新部まで続く長い旅路に、あなたも参加してみませんか?
一度ハマってしまえば、日常生活が今まで以上に「奇妙」で「黄金」のような輝きを持って見えてくるはずです。さあ、あなたの好きな部から、ジョースター家の血統を巡る冒険へ出かけましょう!
次は、あなたが実際にジョジョを読んで感じた「推し部」や「推しスタンド」についてお話しできるのを楽しみにしています。

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