「ジョジョの奇妙な冒険」、通称「ジョジョ」。名前は聞いたことがあるけれど、あまりに長く続いている作品なので「一体いつから始まったの?」「どこから読み始めればいいのかわからない」と足踏みしている方も多いのではないでしょうか。
独特の絵柄や「擬音」、そして「ジョジョ立ち」と呼ばれるポージングなど、お茶の間やSNSでも話題に事欠かないこの作品。実は誕生から35年以上が経過している、超ロングセラー作品なんです。
今回は、ジョジョが歩んできた壮大な歴史から、アニメを見る順番、そして現在進行形で連載されている最新第9部の情報まで、ファンならずとも知っておきたい知識をぎゅっと凝縮してお届けします。
ジョジョの歴史は1987年の「週刊少年ジャンプ」から始まった
「ジョジョの奇妙な冒険」の記念すべき連載開始日は、1986年12月2日に発売された『週刊少年ジャンプ』1987年1・2合併号です。昭和の終わりが近づく激動の時代に、漫画家・荒木飛呂彦先生の手によってこの物語は産声を上げました。
当時のジャンプといえば『北斗の拳』や『ドラゴンボール』といった、いわゆる「熱血・格闘・友情」をテーマにした作品が全盛期。その中でジョジョが提示した「人間讃歌」というテーマは、非常に異彩を放っていました。
始まりは「第1部 ファントムブラッド」
物語の原点となる第1部は、19世紀末のイギリスを舞台にした、貴族の青年ジョナサン・ジョースターと、野心あふれるディオ・ブランドーの宿命的な対決を描いたものです。
この時期はまだ、後の代名詞となる「スタンド(守護霊のような能力)」は登場せず、「波紋」と呼ばれる特殊な呼吸法を用いた肉体戦が中心でした。ホラー映画のような不気味さと、熱い人間ドラマが融合した作風は、当時の読者に鮮烈な印象を与えました。
掲載誌の移籍と進化
1987年から約18年間にわたり『週刊少年ジャンプ』の看板作品の一つとして君臨し続けたジョジョですが、2005年からは掲載の舞台を月刊誌『ウルトラジャンプ』へと移します。
ターゲット層が少年から青年へとシフトしたことで、描写の自由度が増し、より複雑で哲学的なストーリーテリングへと進化を遂げました。この移籍があったからこそ、今なお色褪せない芸術的な作品性が維持されているといっても過言ではありません。
世代を超えて受け継がれる「血統」の物語
ジョジョが他の漫画と決定的に違う点は、物語が「部」ごとに分かれ、主人公が交代していくというスタイルです。
単一の主人公がずっと戦い続けるのではなく、主人公の子供、孫、さらにその子孫へと「黄金の精神」が受け継がれていく。この「大河ドラマ」のような構成が、35年以上の長期連載を可能にしました。
現在までに展開されている全9部の概要を、連載時期とともに振り返ってみましょう。
第1部〜第3部:伝説の形成
- 第1部:ファントムブラッド(1987年〜)すべての始まり。ジョナサンとディオの因縁が描かれます。
- 第2部:戦闘潮流(1987年〜1989年)ジョナサンの孫、ジョセフ・ジョースターが主人公。軽妙な駆け引きと頭脳戦が魅力です。
- 第3部:スターダストクルセイダース(1989年〜1992年)シリーズ最大の転換点。「スタンド」が登場。日本人の高校生・空条承太郎がエジプトを目指すロードムービー的な面白さがあります。
第4部〜第6部:深化するスタンドバトル
- 第4部:ダイヤモンドは砕けない(1992年〜1995年)日本の地方都市「杜王町」を舞台にした日常系サスペンス。東方仗助が主人公です。
- 第5部:黄金の風(1995年〜1999年)イタリアを舞台に、ギャングスターを目指すジョルノ・ジョバァーナの戦いを描きます。
- 第6部:ストーンオーシャン(2000年〜2003年)シリーズ初の女性主人公、空条徐倫が登場。アメリカの刑務所を舞台にした、ある種の中断と完結の物語です。
第7部〜第9部:新世界への突入
- 第7部:スティール・ボール・ラン(2004年〜2011年)舞台を19世紀のアメリカ大陸横断レースに移し、パラレルワールド的な展開を見せます。
- 第8部:ジョジョリオン(2011年〜2021年)震災後の杜王町を舞台にした、自分探しと呪いを解く物語。
- 第9部:The JOJOLands(2023年〜連載中)ハワイを舞台に、一人の少年が大富豪になっていく過程を描く最新作です。
アニメはいつから?どこから見るのが正解?
漫画は1980年代に始まっていますが、今私たちがテレビや配信サービスで見ている「テレビアニメシリーズ」が始まったのは比較的最近のことです。
「これからジョジョに入りたい」という方は、このアニメの順番を把握しておくのが最もスムーズな楽しみ方です。
2012年から始まった現行アニメシリーズ
2012年10月、原作誕生25周年を記念して始まったのが、現在まで続くテレビアニメプロジェクトです。制作会社はジョジョの奇妙な冒険 アニメなどを手掛けるdavid production。
原作への深いリスペクトが感じられる演出と、キャラクターのカラーリング、そして特殊なフォントを駆使した映像美が爆発的なヒットを記録しました。
アニメを見る順番のおすすめ
基本的には「放送された順番=原作の順番」なので、1st Season(第1部・第2部)から見始めるのがベストです。
- 1st Season(第1・2部):全26話
- 2nd Season(第3部 スターダストクルセイダース):全48話
- 3rd Season(第4部 ダイヤモンドは砕けない):全39話
- 4th Season(第5部 黄金の風):全39話
- 5th Season(第6部 ストーンオーシャン):全38話
もし「時間がなくて全部は見られない」という方は、シリーズで最も人気が高い第3部や、単独での完成度が高い第5部からつまみ食いするのも一つの手です。ただし、ジョースター家の血の宿命を深く味わうなら、やはり第1部からの視聴がおすすめです。
最新作「第9部」の衝撃と現在地
2021年に第8部『ジョジョリオン』が完結した際、ファンの間では「これで終わってしまうのか?」という不安がよぎりました。しかし、荒木飛呂彦先生は止まりませんでした。
約1年半の充電期間を経て、2023年2月17日発売の『ウルトラジャンプ』3月号から、最新シリーズとなる「第9部」こと『The JOJOLands(ザ・ジョジョランズ)』の連載がスタートしました。
第9部はハワイが舞台
今作の主人公は、15歳の少年ジョディオ・ジョースター。彼はハワイで、ある「仕組み」を構築し、大富豪になることを目指しています。
これまでのヒーロー像とは少し異なる、クールで野心的な主人公。そして、現代の社会情勢を反映したかのようなリアルな設定が話題を呼んでいます。単行本もThe JOJOLandsとして発売されており、今から追いかけても十分に最先端の熱狂に間に合います。
スピンオフや実写化で広がる「ジョジョ・ユニバース」
ジョジョの魅力は、本編だけにとどまりません。その独特な世界観は、様々な形で派生し、新たなファンを獲得し続けています。
「岸辺露伴は動かない」の成功
第4部の人気キャラクター、漫画家・岸辺露伴を主人公に据えたスピンオフシリーズ。不定期に発表される漫画はもちろん、NHKでの実写ドラマ化が大きな転機となりました。
主演の高橋一生さんが演じる露伴の再現度の高さ、そして「世にも奇妙な物語」のような怪奇現象を扱う構成は、原作を知らない一般層にも「ジョジョの世界観」の面白さを広く伝えました。
ドラマから興味を持った方が、岸辺露伴は動かない 漫画を手に取り、そこから本編のジョジョへと遡るケースも非常に増えています。
ファッションと芸術の融合
ジョジョは「漫画」というジャンルを超えて、芸術(アート)としても評価されています。
ルーヴル美術館に描き下ろし作品が展示されたり、イタリアの高級ブランド「グッチ(GUCCI)」とコラボレーションして世界の店舗のショーウインドウを飾ったりと、その活躍は枚挙にいとまがありません。
荒木先生の描くキャラクターは、色彩感覚やファッションセンスが極めて高く、おしゃれな画集やグッズをジョジョ 画集などでチェックするだけでも、その美的センスに圧倒されるはずです。
初心者がまず手にするべきは?
これほど膨大な歴史があると、「まずは何を買えばいいの?」と迷ってしまいますよね。
電子書籍や文庫版を活用しよう
原作漫画を揃えるなら、場所を取らない電子書籍や、持ち運びに便利な文庫版がおすすめです。第1部から順番に集めるのも良いですが、特定の部だけをセットにしたジョジョ 文庫 全巻などのまとめ買いも人気です。
アニメの配信サービスをチェック
まずは動いているキャラクターを見たいという方は、各種動画配信サービスをチェックしてみてください。NetflixやAmazon Prime Videoなどの主要なプラットフォームでは、高確率でジョジョのアニメシリーズがラインナップされています。
まとめ:ジョジョはいつから始まった?連載開始日やアニメの順番、最新9部の情報を徹底解説!
ここまで「ジョジョの奇妙な冒険」の壮大な歩みを振り返ってきました。
1987年にジャンプで始まり、35年以上経った今もなお、最新の第9部が連載されているという事実は、まさに漫画界の奇跡と言っても良いでしょう。
「いつから始まったの?」という問いに対する答えは1987年ですが、ジョジョという作品は常に「今」が最も面白い更新を続けています。どの部から読み始めても、どの部からアニメで見始めても、そこには魂を揺さぶる「人間讃歌」の物語が待っています。
この記事をきっかけに、あなたもジョースター家の血族が織りなす「奇妙な冒険」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。一度その世界に足を踏み入れれば、きっとあなた自身の「黄金の精神」が目覚めるはずです。
次にあなたが読む一冊、または見る一話が、一生忘れられない体験になることを願っています。

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