「やれやれだぜ」……そんな低音ボイスが聞こえてきそうなほど、私たちの心を熱くさせる『ジョジョの奇妙な冒険』。濃密なストーリーや独特な擬音、そして奇抜なファッションが注目されがちですが、実は「食」の描写もまた、ジョジョのリアリティを支える重要な要素だって知っていましたか?
なかでも、ファンの間で密かに、かつ熱狂的に語り継がれている飲み物があります。それが「ジョジョのアイスティー」です。
なぜ、ただのアイスティーがこれほどまでに印象に残るのか。エジプトの灼熱の太陽の下で、承太郎たちが口にしたあの一杯にはどんな意味があったのか。今回は、原作の元ネタから自宅で楽しめる再現レシピ、さらには最新のコラボ情報まで、ジョジョのアイスティーにまつわるエピソードを余すことなくお届けします。
承太郎たちが愛飲?第3部エジプト編における「アイスティー」の正体
ジョジョのアイスティーと聞いて、まず思い浮かべるのは第3部「スターダストクルセイダース」の後半、エジプトでの旅のワンシーンでしょう。
ジョセフ、承太郎、花京院、ポルナレフ、アヴドゥル、そしてイギー。一行が宿敵DIOの館を探し求めてカイロの街を歩く中、休息のために立ち寄るカフェの描写は非常に印象的です。
特に、ギャンブラーのダニエル・J・ダービー(兄)との死闘が繰り広げられたシーンを思い出してください。あの緊迫した心理戦のテーブルに置かれていたのは、アルコールではなく、冷たいアイスティーでした。
エジプトの熱気の中、グラスの中でカランと音を立てる氷。ストローでかき混ぜる仕草。荒木飛呂彦先生の描くアイスティーは、単なる水分補給の道具ではありません。それは、死と隣り合わせの旅の中で、彼らが束の間味わう「日常」の象徴でもあったのです。
なぜエジプトでアイスティーなのか?背景にあるリアリティ
ジョジョの物語がこれほどまでに面白いのは、ファンタジーの中にある徹底した「リアル」の追求があるからです。
当時、ジョセフは孫の承太郎たちに対し「封の開いていない飲み物以外は口にするな」と厳しく注意していました。これは敵スタンド使いによる毒殺や混入を警戒してのことです。しかし、そんな警戒心を持っていてもなお、彼らはカフェでアイスティーを注文します。
これにはエジプトの飲料文化も関係しています。中東では「シャイ」と呼ばれる紅茶が非常に一般的で、暑い地域だからこそ、たっぷりの砂糖を入れた甘い紅茶や、氷を浮かべたアイスティーが体力の回復に一役買っていたのです。
また、ジョジョの奇妙な冒険 第3部を読み返すとわかりますが、彼らが注文するメニューは、その土地の文化を色濃く反映しています。異国の地で、現地の人が飲むものを同じように注文する。その「旅情」こそが、読者に「自分もあの場所にいる」と思わせてくれる魔法なのです。
第1部ジョナサン・ジョースターと英国紳士のティータイム
アイスティーのルーツを語るなら、ジョースター家の始まりである第1部も忘れてはいけません。
初代主人公ジョナサン・ジョースターは、真の英国紳士を目指す青年でした。イギリスといえば紅茶の国。彼が優雅に(時には厳しい修行の合間に)嗜む紅茶は、ジョースター家の高潔な血筋を象徴しています。
現代のコラボカフェや公式イベントでは、この「ジョナサンの英国紳士的なイメージ」を投影したアイスティーがメニュー化されることがよくあります。ストレートで凛とした味わいのアイスティーは、まさに正義感あふれるジョナサンのキャラクターそのもの。第3部の承太郎たちが飲む「ワイルドで日常的な一杯」とはまた違った、品格を感じさせる「ジョジョのアイスティー」といえるでしょう。
自宅で「ジョジョのアイスティー」を完全再現するコツ
さて、物語を読み返していると、どうしても自分でも飲みたくなってしまうのがファンの性ですよね。ここでは、作中の雰囲気を再現するための具体的な作り方をご紹介します。
用意するのは、特別な高級茶葉である必要はありません。大切なのは「淹れ方」と「演出」です。
1. 濃いめの抽出がポイント
エジプト風、あるいはジョジョ流を意識するなら、茶葉はアッサムやアールグレイなど、香りが強くコクのあるものを選んでください。氷で薄まることを計算し、通常の2倍程度の濃さで抽出します。
2. クラッシュアイスを敷き詰める
ここが最大のこだわりポイントです。普通の家庭用製氷機の四角い氷ではなく、クラッシュアイスメーカーなどを使って、細かく砕いた氷をグラスいっぱいに詰めましょう。原作の作画で描かれる「細かな氷の粒」を再現することで、一気にジョジョの世界観が近づきます。
3. レモンスライスとガムシロップ
厚めに切ったレモンスライスを添え、ストローを差し込みます。ガムシロップはあえて混ぜきらず、底に溜まっているような状態で提供するのも、どこか雑多なカフェの雰囲気が出て良いものです。
4. 仕上げは「雰囲気」
飲むときは、ぜひジョジョの奇妙な冒険 文庫版を片手に。あるいは、ダービー戦の緊張感を思い出しながら、表面張力ギリギリまで注いでみるのも一興かもしれませんね。
公式コラボイベントで見かける「ジョジョのアイスティー」事情
ジョジョのファンなら一度は足を運びたいのが、公式のコラボイベントです。
過去に開催された「JOJO WORLD」や、アニメ10周年を記念した各種展示会、期間限定のコンセプトカフェでは、必ずと言っていいほど「飲み物」のメニューが充実しています。
例えば、イギーをテーマにしたカフェでは、コーヒーガム風味のドリンクと並んで、ジョースター一行をイメージしたアイスティーが登場することがあります。キャラクターごとにトッピングや色味が異なり、ジョナサンなら「青いシロップを忍ばせた紅茶」、承太郎なら「力強いストレートティー」といった具合に、ファンがニヤリとする演出が施されています。
2026年現在も、大型の展示会やポップアップショップでは、オリジナルコースター付きのドリンクが定番です。こうした場所で飲む一杯は、同じ志を持つファンに囲まれていることもあり、格別の味がします。
ジョジョのアイスティーを楽しむための「推し活」アイテム
より深くジョジョの世界に浸りたいなら、周辺アイテムを揃えるのもおすすめです。
- 特製グラス: ジョースター家の家紋や、各部のロゴが入ったグラスで飲むだけで、日常のティータイムが「聖域」に変わります。
- コースター: 承太郎やDIOのイラストが描かれたジョジョの奇妙な冒険 コースターを使えば、水滴でテーブルが濡れるのを防ぐだけでなく、視覚的にも満足度が上がります。
- マドラー: スタンドの矢をモチーフにしたマドラーでアイスティーをかき混ぜる。そんな小さなこだわりが、日々の生活に活力を与えてくれるはずです。
ジョジョのアイスティーとは?元ネタの第3部シーンや再現レシピ、コラボ情報を網羅して
ここまで、ジョジョの物語に彩りを添える「アイスティー」について深く掘り下げてきました。
たかが飲み物、されど飲み物。荒木飛呂彦先生が描くジョジョの世界では、一杯のアイスティーでさえも、キャラクターの生き様やその場の空気感を伝える重要なガジェットとなっています。
エジプト編での緊迫した休息、ジョナサンの高潔な精神、そして私たちが現実で楽しむことができるコラボカフェや再現レシピ。これらすべてが繋がって、私たちの「ジョジョ体験」はより豊かなものになります。
もし今日、あなたが喉の渇きを感じたら、ぜひグラスにたっぷりのクラッシュアイスを敷き詰め、濃いめのアイスティーを注いでみてください。そして一口飲んだ後、心の中でこう呟いてみましょう。
「……あばよ、ダチ公」
そんな風に、日常をジョジョ風にアップグレードする楽しみを、これからも大切にしていきたいですね。ジョジョのアイスティーとは?元ネタの第3部シーンや再現レシピ、コラボ情報を網羅したこの記事が、あなたのジョジョライフをより刺激的なものにするきっかけになれば幸いです。

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