「ジョジョの奇妙な冒険」という作品は、単なる漫画の枠を超えたひとつの「文化」ですよね。独特のポージングやセリフ回しはもちろんですが、ギタリストやベーシストにとって見逃せないのが、登場するキャラクターやスタンド名の多くが「洋楽のアーティストや楽曲」に由来しているという点です。
「あのスタンドの能力を音で表現したい」「ジョジョの世界観を足元に並べたい」そんな風に考えたことはありませんか?実は、公式から発売されたファン垂涎のモデルから、そのルーツを辿ることで辿り着く「実質ジョジョ機材」まで、選択肢は意外と広いんです。
今回は、ジョジョ愛を爆発させたいプレイヤーのために、手に入れるべきジョジョ関連のエフェクターや、世界観を構築するための機材選びについて徹底的に解説します。あなたのギターライフに「黄金の精神」を吹き込む一助となれば幸いです。
公式が放つ「覚悟」の逸品!320designのコラボモデル
まず絶対に外せないのが、プロの足元でも愛用者が多い国産ハンドメイドブランド320designが手掛けた公式コラボレーションモデルです。アニメ「ストーンオーシャン」の世界観を完璧にパッケージングしたこの機材は、単なるキャラクターグッズの域を完全に超越しています。
このエフェクターの名称は「Strung Fuzz」。第6部の主人公、空条徐倫とそのスタンドである「ストーン・フリー」をモチーフにしています。デザインの美しさはもちろんですが、特筆すべきはその潔い設計です。
通常、歪み系のペダルにはゲインやトーンなど複数のツマミがありますが、このモデルはなんと「ボリューム」ひとつだけ。これは「使い手の感性やギター側の操作で音を操れ」という、まさにジョジョ的な哲学を感じさせる仕様です。
手元のボリュームを絞れば鈴鳴りのようなクリーンになり、フルアップすれば壁のような分厚いファズサウンドが飛び出します。徐倫が糸を操るように、繊細かつ大胆に音をコントロールする楽しさは、他のペダルでは味わえません。所有欲を満たすだけでなく、ライブで即戦力になる「本物の楽器」と言えるでしょう。
スタンドの「元ネタ」から紐解く伝説の機材たち
ジョジョの面白さは、作者の荒木飛呂彦先生が愛する音楽へのリスペクトに溢れているところです。ならば、スタンド名の由来となったアーティストが使っていた機材こそが、真の意味での「ジョジョのエフェクター」と言えるのではないでしょうか。
例えば、第3部の圧倒的なラスボス、DIOのスタンド「ザ・ワールド」。その名の由来となったのは伝説的ボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオ率いるバンド「DIO」です。80年代ハードロックの象徴的なサウンドを再現するなら、当時の空気を纏ったハイゲインなディストーションペダルが欠かせません。
また、第4部の広瀬康一のスタンド「エコーズ」は、ピンク・フロイドの名曲から名付けられています。ACT1からACT3へと進化する能力に合わせて、サイケデリックな空間を演出できるDelayやChorusを導入するのも粋な楽しみ方です。特に、ACT3の「重くする」能力を表現するなら、地を這うような重低音を生むオクターバーやダウンチューニングペダルが、文脈的にも完璧にマッチします。
さらに、吉良吉影の「キラークイーン」であれば、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイのサウンドの核となるトレブルブースターを探してみるのも面白いでしょう。名前の由来を辿ることで、自然とロックの歴史を学ぶことになり、結果として音作りの幅が広がる。これこそがジョジョを入り口にした音楽の楽しみ方です。
世界観を足元に!デザインとネーミングで選ぶ個性派
公式コラボ以外にも、そのデザインやブランドの姿勢が「ジョジョっぽい」と感じさせるエフェクターが存在します。
カナダのブランド、Jonny Rock Gearがリリースしている「Jojo Cake」というペダルは、そのネーミングだけでファンが反応してしまう一台です。ポップでありながらどこか毒のあるイラストは、ジョジョのカラー原稿のようなサイケデリックな雰囲気を持っています。中身は王道のディストーションですが、ボードにこれがあるだけで会話のきっかけになることは間違いありません。
また、国内の個性派ブランドSound Project SIVAの製品も、ジョジョファンとの親和性が非常に高いことで知られています。筐体に刻まれた独特のフォントや、どこか哲学的なネーミング、そして鮮烈なペイントアートワーク。特定のキャラクターを謳っているわけではなくても、その「線の太い」存在感は、ジョジョのイラストが持つエネルギーに通ずるものがあります。
自分の推しキャラのイメージカラーに合わせてエフェクターの色を揃えていくのも、ボード構築の醍醐味です。第5部のジョルノ・ジョバァーナならパープルやゴールド、第4部の東方仗助ならクレイジー・ダイヤモンドを彷彿とさせるピンクとブルーといった具合に、カラーコーディネートを重視することで、視覚的にも「スタンド使い」の足元を演出できます。
ジョジョの擬音と美学をエフェクターボードに宿す
機材を選んだら、次はそれをどう配置し、どう見せるかです。ジョジョの世界観を表現する上で欠かせないのが、あの独特の「擬音」ですよね。
最近では、エフェクターのスイッチに被せるFoot Switch Topperにも様々な色や形があります。例えば、ブーストスイッチを踏む瞬間に「メメタァ」という擬音が脳内に響くような配置にしたり、ワウペダルを踏み込む動作を「無駄無駄」というラッシュに見立てたり。
また、パッチケーブルやパワーサプライの配線にもこだわりを持ちたいところです。第6部の「糸」を意識して、あえてケーブルを複雑に、かつ美しくレイアウトするのもひとつの表現です。ジョジョの登場人物たちがファッションに強いこだわりを持っているように、ギタリストも自分のボードという限られた宇宙をスタイリッシュに飾り立てるべきです。
エフェクターボードは、いわばあなたのスタンド能力を具現化する装置です。妥協せずに、自分が最高に「ハイ!」になれる組み合わせを追求してみてください。
ジョジョ エフェクターで自分だけのサウンドを追求しよう
ここまで、公式のコラボモデルから、作品のルーツを辿る歴史的な機材、そしてデザイン重視の選び方まで紹介してきました。
ジョジョという作品が私たちを惹きつけてやまないのは、登場人物たちがそれぞれの信念を持ち、自らの能力を限界まで使いこなして戦う姿に感動するからでしょう。エフェクター選びもそれと同じです。「人気があるから」「有名だから」という理由だけでなく、自分自身がその音に「覚悟」を持てるかどうか。それが最も重要なポイントになります。
Fuzzひとつ取っても、それがスタープラチナのような精密さとパワーを兼ね備えた音なのか、あるいはザ・フールのように変幻自在な砂の質感を持っているのか。そんな風に想像を膨らませながら音作りをすることで、練習の時間はもっと楽しく、創造的なものに変わります。
もし、これから初めてのジョジョ機材を手に入れようとしているなら、まずは自分の最も好きなエピソードやキャラクターを思い浮かべてみてください。そのキャラクターがもし現代のギタリストだったら、どんなエフェクターを選ぶだろうか?そんな風に「奇妙な」想像を巡らせることから、あなただけの唯一無二のサウンドジャーニーが始まります。
ジョジョ エフェクターを足元に並べ、自分だけのスタンド能力を音として解き放つ時、あなたの演奏はきっと観客の心に深く刻み込まれるはずです。さあ、あなたも「運命」という名の機材選びに出発しましょう。
次は、実際にボードを組むための具体的な接続順や、さらにマニアックなビンテージ機材との組み合わせについてお話しできればと思います。あなたの音楽の旅が、素晴らしいものになりますように!

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