『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』。この物語を語る上で、主人公・空条徐倫の隣に立つ最強の相棒、エルメェス・コステロの存在を無視することはできません。
初登場時のインパクトから、命を懸けた復讐劇、そして最終決戦で見せた黄金の精神まで。彼女はなぜ、多くの読者から「エルメェス兄貴」と慕われるのでしょうか?
今回は、エルメェスのスタンド能力「キッス」の驚異的なスペックや、彼女が貫いた復讐の哲学、そして物語の結末について徹底的に深掘りしていきます。ジョジョファンなら避けては通れない、彼女の熱い生き様を振り返りましょう。
エルメェス・コステロという唯一無二のキャラクター
エルメェスは、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監された囚人として登場します。その風貌や口調は非常にタフで、初対面の徐倫に対しても刑務所での「生き残り方」を説くなど、リアリストな一面を見せました。
彼女の最大の魅力は、その「男気」とも呼べる義理堅さにあります。自分の損得勘定よりも、仲間への信頼や自身の信念を優先する姿は、歴代ジョジョシリーズの相棒役の中でも群を抜いて情熱的です。
名前の由来は、ハイブランドの「エルメス」と、ミュージシャンの「エルビス・コステロ」とされています。洗練された名前とは裏腹に、その魂は泥臭く、執念深い。このギャップこそが、彼女を魅力的なキャラクターに仕立て上げている要因の一つです。
驚異のスタッツを誇るスタンド「キッス」の真価
エルメェスのスタンド「キッス」は、人型のビジョンを持つ近距離パワー型です。特筆すべきは、その基本ステータスの高さ。破壊力、スピード、射程、持続力、成長性の5項目で「A」という、作中屈指の超高性能を誇ります。
- 能力の根幹:シールによる「分裂」と「破壊」手のひらから出現する「シール」を貼った対象は、瞬時に2つに増殖します。そして、そのシールを剥がすと、増えた2つの物体は1つに戻ろうとします。この「戻る瞬間」に発生する物理的な破壊エネルギーが、キッスの真の恐ろしさです。
- 知略が光る活用法単にパワーで押し切るだけでなく、エルメェスはこの能力を極めてトリッキーに使いこなします。自分の腕を増やして絶壁を登ったり、弾丸を増やしてわざとシールを剥がし、その衝撃で敵を内部から破壊したり。精密動作性は「C」ですが、エルメェス本人の機転がそれを補って余りある戦果を叩き出しています。
もしあなたが彼女のようなタフな相棒と冒険に出るなら、頑丈なジョジョの奇妙な冒険 フィギュアをデスクに飾って、その覚悟を分けてもらうのも良いかもしれませんね。
「復讐」とは自分の運命に決着をつけるためにある
エルメェスが刑務所に入った本当の理由は、不当な冤罪ではありません。彼女は「自らの意志」で監獄へと足を踏み入れました。その目的はただ一つ、姉・グロリアを殺害した男、スポーツ・マックスへの復讐です。
多くの作品において、復讐は「何も生まない空虚なもの」として描かれがちです。しかし、エルメェスの哲学は違います。
彼女はこう断言しました。
「『復讐』とは、自分の運命への決着をつけるためにあるッ!」
この言葉には、過去の悲劇に縛られたまま生きるのではなく、自分の手でその因縁を断ち切り、明日へ進むための「けじめ」という意味が込められています。スポーツ・マックス戦での彼女の戦いぶりは、まさに鬼気迫るものでした。自分の体がシールで割れるリスクを顧みず、姉の仇を討つために全てを賭ける姿に、心を打たれない読者はいないでしょう。
刑務所内でのサバイバルと「パンティー」の逸話
エルメェスを語る上で欠かせないのが、初登場時の「パンティー売買」のエピソードです。刑務所という閉鎖空間で生き抜くために、彼女は看守を買収し、物品を流通させる独自のルートを持っていました。
「金が必要なんだ、金が!」と現実的な問題を突きつける彼女の姿は、物語の導入において、ストーンオーシャンがこれまでのシリーズ以上に過酷な環境であることを読者に印象付けました。
ストーンオーシャン コミックスを読み返すと、徐倫がまだ戸惑っている中で、エルメェスがいかに早く環境に適応し、独自の生存戦略を立てていたかがよく分かります。このリアリズムがあるからこそ、後の超常的なスタンドバトルにも説得力が生まれるのです。
最終決戦と「一巡した世界」でのエルメェス
物語の終盤、プッチ神父との最終決戦において、エルメェスは徐倫たちと共に絶望的な戦いに挑みます。神父の能力「メイド・イン・ヘブン」によって加速する時間の中、彼女は最後まで諦めることなく拳を振るいました。
残念ながら、加速する時の中で彼女は命を落としてしまいます。しかし、彼女の戦いは無駄ではありませんでした。その勇気はエンポリオに受け継がれ、最終的にプッチ神父を打ち破る鍵となったのです。
物語のラスト、世界が一巡した後の「アイリンの世界」では、エルメェスによく似た女性が登場します。そこでの彼女は復讐に燃える囚人ではなく、エルという名の快活な女性として、アイリン(徐倫)やアナキス(アナスイ)と共に旅をしています。
悲劇的な運命から解放され、平和な空気を纏った彼女の姿を見て、多くのファンが救われたような気持ちになったはずです。形は変わっても、彼女たちの絆は魂の深いところで繋がっている。そう確信させてくれるエンディングでした。
まとめ:ジョジョ エルメスが教えてくれた黄金の精神
エルメェス・コステロは、単なるサブキャラクターではありません。彼女は自分の過去と向き合い、自らの手で運命を切り拓いた一人の戦士でした。
彼女が示した「復讐への覚悟」と、仲間を信じ抜く「黄金の精神」は、第6部という物語に太い芯を通しました。最強のスタンド能力「キッス」を携え、姉の仇を討ち果たし、最後には友のために命を捧げる。その鮮烈な生き様は、これからもジョジョファンの心に刻まれ続けるでしょう。
もしあなたが今、何かの困難に直面しているなら、彼女の名言を思い出してみてください。自分の運命にケリをつけるのは、いつだって自分自身の意志なのです。
ジョジョの世界観をもっと深く楽しみたい方は、ジョジョ 画集を手に取って、荒木飛呂彦先生が描くエルメェスの力強い造形美を堪能してみるのもおすすめですよ。
この記事を通じて、ジョジョ エルメスの深い魅力が少しでも伝われば幸いです。彼女の男気溢れる活躍を、ぜひアニメや原作でもう一度チェックしてみてくださいね!

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