ジョジョの奇妙なキスシーン徹底解説!泥水からズキュウウウンまで名場面の裏側を考察

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「ジョジョの奇妙な冒険」という作品を語るうえで、避けては通れない独特な描写があります。それは、読者の心に強烈なインパクトを残す「キスシーン」の数々です。

一般的な漫画におけるキスといえば、愛の告白や再会の喜びを象徴するロマンチックなものですよね。しかし、荒木飛呂彦先生が描くジョジョの世界では、キスは時に「支配」であり、時に「攻撃」、そして時に「黄金の精神」を試す試練として機能します。

今回は、初期の名シーンから最新作に至るまで、ジョジョにおけるキスの真意とその裏側に隠された熱いドラマを徹底的に考察していきます。


伝説の幕開け「ズキュウウウン」とディオの支配欲

ジョジョの物語において、最も有名で、かつ最も「愛から遠い」キスといえば、第1部『ファントムブラッド』でディオ・ブランドーがエリナ・ペンドルトンに強いたあのシーンでしょう。

ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)とエリナが仲睦まじく歩く姿を見たディオは、ジョジョの精神を徹底的に叩き折るために、彼女の唇を奪うという暴挙に出ます。ここで刻まれた擬音こそが、伝説の「ズキュウウウン」です。

圧倒的な「悪」のカリスマ性

このシーンでディオの取り巻きたちが放った「そこにシビれる!あこがれるゥ!」というセリフは、今やネット上でも定番のミームとなっています。しかし、物語の文脈で見れば、これはディオという男が持つ「他者を屈服させることへの執着」を象徴する恐ろしい場面です。

ディオにとって、キスは愛情表現ではありません。相手の大切なものを土足で踏みにじり、自分の所有物であることを誇示するための「記号」に過ぎなかったのです。この徹底した悪の美学が、後の宿敵としての格を決定づけたと言えるでしょう。

エリナ・ペンドルトンの気高い反撃

しかし、このシーンを真の名場面に押し上げたのは、その後のエリナの行動です。彼女は泣き寝入りすることなく、近くの泥水で口を洗いました。

「あなたの唇は、この泥水よりも汚らわしい」

言葉を使わずとも伝わるこの強烈な拒絶は、ディオのプライドを粉々に打ち砕きました。泥水で洗うという行為は、エリナが単なる守られるヒロインではなく、ジョースター家の血を継ぐ者たちに劣らぬ「精神の気高さ」を持っていることを証明したのです。


黄金の風が吹く!第5部の奇妙な拷問とキスの形

第5部『黄金の風』では、バトルの緊張感の中にジョジョらしい「奇妙なユーモア」が混ざり合います。その筆頭が、敵スタンド使いであるズッケェロに対して行われた、通称「拷問ダンス」の周辺描写です。

緊迫感の中の狂気

ブチャラティチームが敵を捕らえた際、情報の吐かせ方として描かれた一連の流れは、読者の予想を裏切るものでした。直接的な接吻シーンではありませんが、スタンド能力を駆使した情報の引き出し方や、ナランチャ・ミスタ・フーゴによるキレキレのダンスは、ジョジョ特有の「異常な空間」を作り上げています。

ここでのキスのメタファーは、相手を極限まで追い詰め、精神的な優位に立つための手段として描かれています。第1部のディオが「個人的な支配」のためにキスを利用したのに対し、第5部では「チームの勝利」と「敵への制裁」という、よりシビアなギャングの世界観が反映されています。


第6部『ストーンオーシャン』に見る愛と決別のキス

女性主人公である空条徐倫が活躍する第6部では、キスの描かれ方がより多層的になります。そこには裏切りによる絶望もあれば、運命を共にする者への深い慈しみも込められています。

ロメオとの決別

物語の冒頭、徐倫は恋人であるロメオとキスを交わしますが、これが彼女を監獄へと送り込む悲劇の引き金となります。ここでのキスは、徐倫がまだ世間知らずで、他者を盲目的に信じていた時代の象徴として描かれています。

裏切りを知った徐倫が、監獄の中で自立し、父である承太郎譲りの強さを手に入れていく過程を見ると、冒頭のキスシーンがいかに彼女の「過去の弱さ」を際立たせる装置だったかが分かります。

アナスイの求婚と究極の覚悟

一方で、終盤のアナスイから徐倫へのアプローチは、死地へ向かう者同士の切実な願いが込められています。「結婚してくれ」という唐突なプロポーションから始まる彼らの関係ですが、最終決戦の直前で見せる絆は、ジョジョシリーズの中でも指折りのエモーショナルな瞬間です。

運命という重力に抗いながら、最期に何を遺すのか。第6部のキスは、単なる恋愛を超えた「魂の結びつき」を感じさせるものになっています。


第8部『ジョジョリオン』で描かれた「癒やし」のキス

最新の完結作である『ジョジョリオン』では、主人公の東方定助と広瀬康穂の関係を通じて、これまでの部にはなかった「温かみのあるキス」が登場します。

信頼の回復としての描写

記憶を失い、自分の正体すら分からない定助にとって、康穂は暗闇の中を照らす唯一の光でした。二人が寄り添い、唇を重ねるシーンは、これまでの「攻撃的」なキスとは対照的に、壊れた心を修復するような優しさに満ちています。

荒木先生の描くキスの表現が、時代と共に「支配」から「共有・共感」へと変化しているようにも感じられる、非常に興味深いポイントです。定助が人間としてのアイデンティティを確立していく過程で、康穂との親密な接触は欠かせない要素だったと言えるでしょう。


ジョジョの演出力を高めるアイテムたち

ジョジョの世界観をより深く楽しむためには、作品に関連するグッズや資料を手元に置いておくのがおすすめです。荒木先生の圧倒的な画力を堪能できる画集などは、ファンなら一冊は持っておきたいアイテムです。

例えば、緻密な書き込みを細部までチェックできるジョジョの奇妙な冒険 第1部や、歴代のカラー原画が収録されたJOJOVELLERなどは、記事で紹介した名シーンの迫力を再確認するのに最適です。

また、アニメ版での「ズキュウウウン」の音響演出を確認したい方は、ジョジョの奇妙な冒険 Blu-rayで、あの伝説のギター音を体験してみてください。


まとめ:ジョジョの奇妙なキスシーン徹底解説!泥水からズキュウウウンまで名場面の裏側を考察

ここまで見てきたように、ジョジョにおけるキスは、キャラクターの生き様や覚悟を凝縮した「究極のパフォーマンス」です。

ディオの「ズキュウウウン」という支配の音から始まり、エリナの泥水による気高い拒絶、そして徐倫や定助たちが辿り着いた愛の形。それらはすべて、人間讃歌という大きなテーマに繋がっています。

たかがキス、されどキス。荒木飛呂彦先生が1コマ1コマに込めた熱量を感じ取りながら作品を読み返すと、以前とは違った感動が込み上げてくるはずです。

もしあなたがこれからジョジョを読み始める、あるいは読み返そうと思っているなら、ぜひキャラクターたちが交わす「唇のやり取り」に注目してみてください。そこには、言葉以上に雄弁な「魂の叫び」が隠されているのですから。

さて、次にあなたが体験するのは、どの部の、どの名シーンでしょうか。黄金のような輝きを放つ読書体験が、あなたを待っています。


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