『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』には、個性的すぎる敵キャラが次々と登場します。その中でも、一際異彩を放つ「クールな美女」といえば、エジプト9栄神の一人、マライアではないでしょうか。
主人公一行を物理的なパワーではなく、じわじわと追い詰める知略と、読者の目を釘付けにする圧倒的なビジュアル。連載から数十年が経過した今でも、彼女の人気は衰えるどころか、コスプレやグッズ展開、ゲームでの活躍を通してファンを増やし続けています。
今回は、そんなマライアのスタンド「バステト女神」の恐るべき能力から、ジョセフ&アヴドゥルとの伝説的な死闘、そして彼女がなぜここまで「ジョジョ屈指の美女」として愛されるのか、その理由をディープに掘り下げていきます。
1. エジプト9栄神の紅一点!マライアというキャラクターの衝撃
マライアは、DIOへの忠誠を誓った「エジプト9栄神」の刺客として登場します。3部の敵といえば、屈強な大男や人外の化け物が多い中で、彼女の登場はまさに一服の清涼剤……かと思いきや、中身はとんでもなくエキセントリックな女性でした。
徹底的に計算された「美脚」のビジュアル
作者の荒木飛呂彦先生が「女性の足をいかに美しく描くか」という点に心血を注いだというエピソードは有名です。赤いミニスカートのセットアップに身を包み、長い足を強調するハイヒール。彼女が岩場に腰掛けてターゲットを待つ姿は、戦いの場とは思えないほどファッショナブルです。
この「戦場に似つかわしくない美貌」こそが、マライアの最大の武器でもあります。敵であるジョセフ・ジョースターでさえ、彼女を初めて見たときにはその美しさに目を奪われていました。
クールな表の顔と、感情剥き出しの裏の顔
マライアの魅力は、その性格の「ギャップ」にあります。初登場時は、知的な微笑みを浮かべ、ターゲットを翻弄する余裕を見せていました。しかし、作戦が狂い始めると、鼻血を出しながら激昂したり、ジョセフたちを「薄汚いドブネズミども」と罵倒したりと、凄まじい本性を露わにします。
この人間臭い感情の爆発こそが、ジョジョにおけるヴィランの醍醐味。完璧な美女が崩れる瞬間、読者は彼女というキャラクターに強いリアリティと愛着を感じてしまうのです。
2. スタンド「バステト女神」の能力:好奇心は身を滅ぼす
マライアが操るスタンド「バステト女神」は、ジョジョの中でも極めて特殊な「設置型」の能力です。物理的なパンチやキックを繰り出すことは一切ありません。
どこにでもある「コンセント」の罠
バステト女神の本体は、なんと「コンセント」の形をしています。コンセントがあるはずのない岩場や地面に、ポツンと設置されているのです。人間には「変な場所にあるものほど触りたくなる」という本能がありますが、バステト女神はその好奇心を餌にします。
ターゲットがこのコンセントに触れると、体に強力な「磁力」を帯びるようになります。一度発動してしまえば、あとはマライアが何もしなくても、ターゲットの体は自動的に破滅へと向かっていきます。
時間とともに強まる「磁力」の恐怖
この能力の真に恐ろしい点は、磁力が時間経過とともに強まっていくことです。
- 初期段階:ポケットの中の小銭やクリップがくっつく程度。
- 中期段階:ナイフやスプーン、栓抜きといった凶器が飛んでくる。
- 後期段階:看板や自転車、さらには走行中の自動車まで引き寄せる。
逃げれば逃げるほど、周囲にある「鉄」が凶器となって襲いかかる。マライア自身は遠くから高みの見物をしているだけで、相手は勝手に自滅していくという、非常に効率的かつ冷酷な能力です。
3. ジョセフとアヴドゥルを襲った「磁石の悲劇」
マライア戦がファンの間で「伝説」と呼ばれているのは、その戦いの内容が非常にコミカルでありながら、同時に命がけだったからです。
磁力で引き寄せられる二人の男
バステト女神の罠にハマったのは、ジョセフ・ジョースターとモハメド・アヴドゥルの二人でした。二人の体に強力な磁力が発生した結果、お互いの体が磁石のように引き寄せられてしまいます。
街中で、大男二人が抱き合うようなポーズで離れられなくなる。周囲の目には「公共の場で見苦しいことをしている二人組」にしか映りません。この状況を打破しようと必死になる二人のドタバタ劇は、3部屈指のギャグシーンとして語り継がれています。
エスカレーターの恐怖
笑えるシーンの裏側には、常に死の危険が潜んでいました。磁力のせいでエスカレーターの金属部分に体が吸い込まれそうになったり、飛来する無数のナイフに囲まれたり。ジョセフの「隠者の紫(ハーミット・パープル)」とアヴドゥルの「魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)」という強力なスタンドを持ってしても、この「見えない磁力」には大苦戦を強いられました。
ジョジョの奇妙な冒険 第3部を読み返すと、この時の絶望感と滑稽さのバランスがいかに絶妙であるかがよく分かります。
4. 決着!「知略の極致」がマライアを粉砕する
どれほど強力な能力でも、ジョジョの世界では「慢心」が最大の弱点となります。マライアは、磁力が最大に達したジョセフとアヴドゥルを見て、勝利を確信しました。
完璧な包囲網
マライアは二人を線路上に追い詰め、自分は安全な場所から見下ろしていました。左右からは巨大な鉄塊や列車が迫り、二人は身動きが取れません。マライアは勝ち誇り、余裕の表情で彼らの最期を眺めていました。
驚異の連携プレー
しかし、ジョセフは土壇場で機転を利かせます。磁力によって自分たちの体がくっついていることを逆手に取り、「二人の体の間にマライアを挟み込む」という奇策に出たのです。
磁力の引力は、もはやマライアの細い腕で抵抗できるレベルではありませんでした。ジョセフとアヴドゥルの間に溜まった大量の鉄クズ、そして強大な磁力が一点に集中し、マライアは自慢の顔面や骨を粉砕されて再起不能(リタイア)となりました。
この決着シーンは、単なる力押しではなく、敵の能力を逆利用するというジョジョらしい「知恵比べ」の極みでした。
5. グッズやゲームでも大人気!マライアのメディア展開
原作終了後も、マライアのキャラクター性は高く評価されています。
格闘ゲームでのトリッキーな性能
カプコンから発売された対戦格闘ゲームジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産では、マライアは非常にユニークなキャラクターとして実装されました。
「コンセントを設置してゲージを溜める」ことで、相手に飛んでくる鉄クズの量を増やすという、原作再現度の高いシステム。上級者が使うと手が付けられないほど強く、多くのプレイヤーに愛されました。
フィギュアやコラボでの存在感
「超像可動」シリーズをはじめとするフィギュアでも、彼女の美脚は忠実に再現されています。また、ソーシャルゲームのジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rなどでも、彼女のカットイン演出は非常に気合が入っており、スタッフの愛が感じられます。
6. マライアから学ぶ「ジョジョ的ヴィラン」の魅力
マライアというキャラクターを通して見えるのは、ジョジョにおける悪役の「美学」です。
- 信念を持っている: DIOに対して、金銭以上の忠誠心や心酔に近い感情を抱いている。
- 能力が独創的: 単純な強さではなく、日常の中にある「恐怖」をスタンドに昇華させている。
- 引き際が潔い(無惨): 負けるときは徹底的に、そして無残に負ける。この潔さが、勧善懲悪の爽快感を生んでいます。
彼女は決して主役ではありませんが、物語のスパイスとして、そして読者の記憶に深く刻まれる「影の主役」として、今もなおジョジョの世界で輝き続けています。
7. ジョジョのマライアが愛される理由!美脚とバステト女神の魅力を徹底解説ッ!まとめ
マライアの魅力、そして「バステト女神」というスタンドの面白さを再確認できたでしょうか。
彼女が登場するエピソードは、ジョジョの奇妙な冒険という作品が持つ「奇妙さ」と「スリル」、そして「ユーモア」が凝縮されています。ただの悪役で終わらない、彼女のキャラクター造形こそが、荒木飛呂彦先生の描く世界の深さそのものと言えるでしょう。
もし、この記事を読んでマライアの活躍をもう一度見たくなったなら、ぜひアニメや原作をチェックしてみてください。彼女の美脚に隠された、恐ろしくも魅力的な「磁力の罠」に、あなたもきっとハマってしまうはずです。
ジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版で、あの鮮やかな赤いスーツと、ジョセフたちとの死闘を今一度堪能してみてはいかがでしょうか。
ジョジョの世界には、マライア以外にも魅力的な敵キャラがまだまだたくさんいます。次はどのキャラクターの「奇妙な能力」について語り合いましょうか?
あなたは、次にマライアのような魅力的なキャラクターの解説記事を読みたいですか?それとも、彼女を倒したジョセフ・ジョースターの知略についてもっと深く知りたいですか?

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