賊軍 土方歳三は打ち切り?全12巻で完結した真相と読者の評価・魅力を徹底解説!

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「新選組の副長・土方歳三が、もしもあの戦場で生き残っていたら……」「もしも、あの天才剣士・沖田総司が土方と共に北の大地を目指していたら……」

そんな歴史ファンなら一度は妄想してしまう「if」を、圧倒的な画力と熱量で描き切った漫画をご存知でしょうか。赤名修先生による傑作『賊軍 土方歳三』です。

ネット上でこの作品を検索すると、なぜか「打ち切り」という不穏なキーワードが目に飛び込んできます。これから読み始めようと思っている方や、連載を追いきれなかった方にとっては、「えっ、物語が途中で終わっちゃったの?」と不安になりますよね。

結論からお伝えしましょう。本作は決して打ち切りではありません。全12巻をもって、土方歳三の魂の軌跡を最後まで描き切った堂々の完結作品です。

今回は、なぜ「打ち切り」という噂が流れたのか、その真相と、完結した物語がなぜこれほどまでに読者の心を掴んで離さないのか、その魅力を余すところなくお届けします。

「打ち切り」という噂が流れた本当の理由とは?

火のない所に煙は立たないと言いますが、本作に打ち切りの噂が出たのには、いくつかの明確な外的要因がありました。

まず最大の理由は、掲載誌であった「イブニング」(講談社)の休刊です。2023年、多くのファンに惜しまれつつ「イブニング」はその歴史に幕を閉じました。このとき、連載中だった多くの作品が「連載終了」か「移籍」という選択を迫られたのです。

『賊軍 土方歳三』もその渦中にありました。雑誌がなくなってしまう=打ち切り、というイメージが先行してしまったのが噂の正体です。しかし、本作はそこで潰えることはありませんでした。講談社の漫画アプリ「コミックDAYS」へと戦場を移し、最終話まで力強く完結へと向かったのです。

また、物語の後半、特に会津戦争から箱館戦争(函館戦争)にかけての展開が非常にスピーディーだったことも、一部の読者に「急ぎ足=打ち切り準備?」という印象を与えたのかもしれません。しかし、これは物語の熱量を凝縮し、土方の最期というクライマックスへ向けて加速していった結果と言えるでしょう。

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史実とフィクションが融合した「沖田総司生存」の衝撃

本作を語る上で絶対に外せないのが、あまりにも大胆で魅力的な「if」の設定です。

歴史ファンなら誰もが知る通り、天才剣士・沖田総司は江戸で病に倒れ、土方の北上を見送ることなく世を去ります。しかし、『賊軍 土方歳三』では違います。土方の命により、沖田は「市村鉄之助」という名を変え、その正体を隠したまま土方の影として共に戦い抜くのです。

この設定を聞いて「歴史を改変しすぎでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、赤名先生の描く世界観には、その違和感をねじ伏せるだけの説得力があります。

肺病を患い、死の影がちらつく沖田が、それでも土方の傍らで剣を振るう姿。それは、散っていく運命にある「賊軍」たちの意地を象徴しているかのようです。市村鉄之助という実在の人物に沖田を重ね合わせる構成の妙は、完結した今振り返っても鳥肌が立つほど見事な演出でした。

圧倒的な画力が生み出す「幕末のリアリティ」

本作の魅力は設定だけではありません。著者・赤名修先生による、緻密で力強い作画が物語に重厚なリアリティを与えています。

特に注目すべきは、当時の兵器や戦術の描写です。新選組といえば「刀」のイメージが強いですが、戊辰戦争はすでに近代戦へと移行していました。本作ではスペンサー銃をはじめとする最新鋭の銃器が戦場を支配する様子が、凄まじい書き込みで描かれています。

刀一本で時代を切り開こうとした武士たちが、近代兵器の圧倒的な火力の前にどう立ち向かったのか。その残酷なまでの対比が、土方たちの戦いをより悲劇的に、そして美しく際立たせています。

会津戦争編で見せる、山本八重の銃撃戦や、泥臭い籠城戦の描写も圧巻です。きらびやかな歴史絵巻ではなく、血と火薬の匂いが漂ってくるような泥臭い戦場描写こそが、本作を「大人のための歴史漫画」たらしめている要因です。

土方歳三が最期に見た「夢」の結末

物語は、蝦夷地(北海道)へと舞台を移し、理想の国「蝦夷共和国」の設立を目指す榎本武揚らとの共闘へと進みます。

ここで描かれる土方歳三は、もはや単なる新選組の副長ではありません。一人の軍人として、そして「賊軍」というレッテルを貼られながらも己の正義を貫く男として、その生き様は神々しささえ感じさせます。

多くの仲間を失い、時代から取り残されようとしている土方が、なぜ最後まで戦い続けたのか。最終巻となる12巻では、その答えが一本木関門での最期とともに描かれます。

「打ち切り」どころか、これほどまでに丁寧に、そして熱く一人の男の死を描いた作品は稀でしょう。ラストシーンを読み終えたとき、読者はタイトルである『賊軍』という言葉が持つ、真の意味を知ることになります。

まとめ:賊軍 土方歳三は打ち切り?全12巻で完結した真相と読者の評価・魅力を徹底解説!

改めて整理すると、漫画『賊軍 土方歳三』は、掲載誌の休刊という荒波を乗り越え、全12巻で完璧なフィナーレを迎えた傑作です。

  • 打ち切りではなく、移籍を経て物語を完結させた。
  • 「沖田総司の生存」という設定が、物語に深い感動を与えている。
  • 緻密な兵器描写と画力が、幕末の戦場をリアルに再現している。
  • 土方歳三の最期までを、独自の解釈で見事に描き切った。

もしあなたが、「歴史漫画はどれも同じ結末だから……」と敬遠しているなら、ぜひ本作を手に取ってみてください。そこには、教科書には載っていない、しかし私たちが心のどこかで望んでいた「土方歳三の姿」があるはずです。

完結した今だからこそ、一気読みする贅沢を味わってみてはいかがでしょうか。幕末という激動の時代を駆け抜けた男たちの魂の叫びが、ページをめくるたびにあなたの心に響くこと間違いありません。

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