『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』において、圧倒的なカリスマ性と恐怖を放ったキャラクターといえば、暗殺チームのリーダー、リゾット・ネエロを外すことはできません。
漆黒の衣装に身を包み、赤と黒の瞳で標的を射抜くその姿。味方ではない「悪の矜持」を持った彼が、物語の終盤でどのような最期を遂げたのか、気になっている方も多いはずです。実はリゾットの死は、ジョジョ史上でも屈指の「あと一歩で歴史が変わっていた」と言われるほど、紙一重の決着でした。
今回は、リゾット・ネエロが迎えた死亡シーンの詳細から、なぜ最強クラスの彼が敗北してしまったのかという深すぎる理由、そして彼が遺した暗殺者としての執念について、徹底的に解説していきます。
サルディニア島で繰り広げられた「死の鬼ごっこ」
リゾットの死の舞台となったのは、イタリアのサルディニア島。ボスの過去を探るべく島に上陸したリゾットは、そこでボスの二重人格の片割れであるヴィネガー・ドッピオと遭遇します。
この戦いは、単なる力押しではなく、高度な心理戦と索敵能力のぶつかり合いでした。リゾットは自身のスタンド「メタリカ」を使い、ドッピオをじわじわと追い詰めていきます。
メタリカという「詰み」に近い能力
リゾットの能力は、磁力を操って周囲や相手の体内の鉄分を加工すること。ドッピオの血液中の鉄分からカミソリや針を生成し、口や皮膚を突き破らせる描写は、多くの読者にトラウマを植え付けました。血液から鉄分を奪われると、人間は酸素を運べなくなり、文字通り「窒息」して死に至ります。
リゾットはこの戦闘中、常に冷静でした。ドッピオがボスの「一部」であることを察知し、確実な死を与えるために距離を保ち、ステルス能力で姿を消しながら攻撃を続けたのです。
運命を分けた「第3の介入」とエアロスミス
リゾットが敗北した最大の要因は、彼自身の実力不足ではありません。皮肉にも、共通の敵であるはずのブチャラティ一行、特にナランチャ・ギルガのスタンド「エアロスミス」の介入が、リゾットの運命を決定づけてしまいました。
二酸化炭素検知という落とし穴
ナランチャのエアロスミスは、生物が吐き出す二酸化炭素を検知して追跡する能力です。ドッピオはディアボロの助言を受け、自身の呼吸を極限まで止めることで探知を逃れました。
一方で、激しい戦闘の最中にあり、さらにドッピオを仕留めるために大きく呼吸を乱していたリゾットは、エアロスミスにとって格好の標的となってしまいます。ドッピオは自分が投げたハサミの音でナランチャを誘導し、リゾットを「身代わり」にしたのです。
空から降り注ぐ無数の機銃掃射。姿を消していたリゾットは、避ける間もなくその弾丸を全身に浴びてしまいました。これが、無敵を誇った暗殺者の致命傷となったのです。
死の間際に見せた「暗殺者の矜持」
致命傷を負ったリゾットですが、ただで死ぬ男ではありませんでした。彼は自分の死を悟った瞬間、最後の力を振り絞ってディアボロを道連れにしようと動きます。
執念の弾丸誘導
リゾットは自分の血液をエアロスミスに付着させ、磁力でそれを操作。自分自身を撃ち抜こうとするエアロスミスの弾丸を無理やり曲げ、ドッピオ(ディアボロ)の眉間に叩き込もうとしました。
「ひとりでは死なねえ… 貴様を道連れにしてやるッ!」
このセリフには、非業の死を遂げた仲間たちの無念と、リーダーとしての責任感が凝縮されていました。しかし、ここでディアボロの本体としての能力「キング・クリムゾン」の時間が消し飛ぶ能力が完全発動。弾丸はディアボロの体を透過し、再びリゾットの体だけを撃ち抜いたのです。
なぜリゾットは負けたのか?敗因を分析
リゾットが負けた理由は、いくつかの不運と、ディアボロという存在の「情報の非対称性」に集約されます。
- 情報の欠如:リゾットはボスの正体がドッピオであることは見抜きましたが、時間を消し飛ばすという具体的な能力の全貌までは把握できていませんでした。
- 第3者の乱入:ナランチャの介入がなければ、ドッピオは血液の鉄分を失い、そのまま絶命していた可能性が極めて高いです。
- 暗殺者としての慎重さ:リゾットが即座に首を撥ねるような攻撃を選ばず、じわじわと体内の鉄分を奪う戦術をとったことが、結果的に時間を稼がせてしまいました。
もしジョジョの奇妙な冒険 第5部を読み返すと、リゾットがいかに詰みの状態まで相手を追い込んでいたかがよく分かります。彼は実力で負けたのではなく、運命という大きな流れに押し潰されたと言えるでしょう。
リゾットの死が物語に残したもの
リゾット・ネエロの死により、暗殺チームは事実上の全滅を迎えました。しかし、彼の死は無駄ではありませんでした。
彼が命を懸けて追い詰めたことで、ブチャラティたちは「ボスには二重人格の可能性がある」という大きなヒントを得ることになります。また、彼が見せた「絶望的な状況でも牙を剥き続ける執念」は、敵ながらジョジョにおける「黄金の精神」の対極にある「漆黒の意志」として、ファンの心に強く刻まれました。
アニメ版では、リゾットが死の間際に走馬灯のように仲間たちを思い出す演出が追加されており、彼の死はより悲劇的で美しいものとして描かれています。
まとめ:リゾットの最期とその真相
【ジョジョ】暗殺チームのリーダー、リゾットの壮絶な最期とは?敗因や死の真相を徹底解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
リゾット・ネエロは、ナランチャのエアロスミスによる機銃掃射を浴び、さらにディアボロの能力によって道連れの作戦を封じられ、無念の死を遂げました。しかし、彼がボスの喉元まで刃を突き立てた事実は変わりません。
最強のスタンド使いでありながら、運命のいたずらによって散っていったリゾット。彼の死を改めて振り返ると、第5部の物語がいかに過酷で、生存が紙一重だったかが痛感させられます。
もしあなたが、リゾットの活躍をもう一度映像や誌面で見たいと思ったら、ジョジョ 5部 アニメ Blu-rayや原作コミックスをチェックしてみてください。彼の「誇り高い最期」は、何度見ても色褪せない名シーンです。

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