「ジョジョの奇妙な冒険」という作品には、数え切れないほどの名シーンや名セリフが存在します。しかし、その中でも初見の読者に「えっ、何これ……?」と最も強烈な困惑とインパクトを与えたのは、間違いなくあのシーンでしょう。
そう、花京院典明がチェリーを舌の上で高速回転させながら発する「レロレロレロレロ……」という奇妙な擬音のシーンです。
端正な顔立ちで、承太郎の仲間の中でもひときわ冷静で知的なイメージのある花京院。そんな彼がなぜ、あんなにも執拗にチェリーを転がし続けたのか。そして、あのアクションにはどんな意味があったのか。
今回は、アニメや原作漫画で「レロレロ」が登場する具体的な話数から、偽物と本物の決定的な違い、さらには作者・荒木飛呂彦先生のこだわりまで、徹底的に深掘りしていきます。この記事を読めば、あなたも明日からチェリーを見る目が変わるかもしれません。
「レロレロ」の初登場は原作・アニメの何話?
まずは、あの衝撃的なシーンを今すぐ確認したいという方のために、具体的な登場エピソードを整理しておきましょう。
「レロレロ」が描かれるのは、第3部『スターダストクルセイダース』の序盤、エジプトへの旅の途中で立ち寄ったシンガポールでのエピソードです。
- 原作漫画の場合ジャンプ・コミックス第14巻に収録されている「黄の節制(イエロー・テンパランス) その①」から「その④」にかけて描かれています。
- TVアニメの場合第3部『スターダストクルセイダース』の第9話「黄の節制」です。
このエピソードは、承太郎たちがホテルで休息をとる中、花京院が突然奇妙な行動を取り始めるところから始まります。普段の彼からは想像もつかないほど下品に、そして高速でチェリーを舌の上で転がす姿は、視聴者の脳裏に焼き付いて離れません。
もし、高画質でこのシーンを堪能したいなら、ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース Blu-rayなどでチェックしてみるのが一番確実です。
なぜレロレロした?偽物「ラバーソウル」の正体
そもそも、なぜ花京院はあんな奇怪な行動をとったのでしょうか。物語を読み進めると、実はあの時チェリーをレロレロしていたのは、本物の花京院ではないことが分かります。
正体は、DIOからの刺客であるラバーソウル。彼のスタンド「黄の節制(イエロー・テンパランス)」は、肉体を変幻自在に変化させる能力を持っていました。彼は花京院の姿になりすまし、承太郎を油断させて暗殺しようと企んでいたのです。
では、なぜ偽物の彼は「レロレロ」をしたのでしょうか。
- 承太郎への挑発ラバーソウルは非常に傲慢で、相手を小馬鹿にする性格です。冷静な承太郎をイラつかせ、ペースを乱すためのパフォーマンスとして、わざと不快感を与えるような行動をとったと考えられます。
- 本人の悪趣味ラバーソウル自身の本性が、あの下品な動作に漏れ出ていたという見方もできます。変装は完璧でも、中身の「品性のなさ」までは隠しきれなかったというわけですね。
承太郎はこの違和感を見逃しませんでした。普段は「お茶を飲む時も音を立てない」ほど礼儀正しい花京院が、あんな下品にチェリーを貪るはずがないと見抜いたのです。この伏線が、その後のバトルへの緊張感を高めていきます。
衝撃の事実!本物の花京院も「レロレロ」が得意だった
ここからが、このエピソードの真に面白いところです。偽物のラバーソウルが倒され、事件が解決した後、病院で療養していた本物の花京院が合流します。
承太郎が「偽物がチェリーをレロレロしていた」という話を(心の中で)思い返していると、なんと本物の花京院がポケットからチェリーを取り出し、全く同じ、いやそれ以上のスピードで「レロレロレロレロ……」とやり始めたのです。
読者はここで二度目の衝撃を受けます。
「偽物の特徴だと思っていたら、実は本人のガチの特技だったのかよ!」
このシーンによって、花京院典明というキャラクターに「ただの優等生ではない、どこかズレた一面」という深みが加わりました。彼は大真面目に、自分の好きな食べ物であるチェリーを、自分なりの流儀で楽しんでいただけなのです。
ちなみに、この本物のレロレロシーンは、アニメ版では声優の平川大輔さんが圧巻の演技で再現しています。台本に書かれた擬音の回数を完璧にこなしたという逸話もあり、ジョジョファンの間では伝説的なシーンとして語り継がれています。
花京院がチェリーをレロレロする理由とこだわり
花京院はなぜ、あそこまでチェリーの食べ方にこだわるのでしょうか。彼のプロフィールや性格から、その理由を考察してみましょう。
- 唯一の好物に対する執着公式設定でも、花京院の好物は「さくらんぼ(チェリー)」と明記されています。彼は幼少期から、周囲に理解されない孤独を抱えて生きてきました。そんな彼にとって、チェリーを食べる時間は、誰にも邪魔されない至福のひとときだったのかもしれません。
- 完璧主義ゆえの極致花京院はスタンド「ハイエロファントグリーン(法皇の緑)」を操る際も、非常に緻密でテクニカルな戦い方を好みます。あの舌の動きも、彼の器用さと、物事を極めようとする凝り性な性格の表れだと言えるでしょう。
- ギャップの演出作者の荒木飛呂彦先生は、キャラクターに「一筋縄ではいかない奇癖」を持たせることが多々あります。清潔感のある美形キャラが、実は口の中でチェリーの種を猛スピードで転がしている。この強烈なギャップこそが、読者を惹きつけるジョジョ流のキャラクター造形術なのです。
ミームとしての広がりと「レロレロ」の影響力
連載終了から30年以上が経過した今でも、この「レロレロ」はネットミームとして世界中で愛されています。SNSや動画サイトでは、ジョジョを知らない層であっても「あのチェリーのやつ」として認知されているほどです。
なぜ、これほどまでに長く愛されているのでしょうか。
- 独特すぎる擬音「舐める」でも「転がす」でもなく「レロレロ」。この音の響きが、一度聞いたら忘れられない中毒性を持っています。
- 汎用性の高さ何かに執着している様子や、少し不気味な愛情表現を指す言葉として、ネット上でのコミュニケーションに使いやすかったことが要因の一つでしょう。
- 海外ファンの熱狂ジョジョは海外でも絶大な人気を誇りますが、このシーンは言語の壁を超えて笑いと衝撃を与えました。英語圏でもそのまま “Rero Rero” として親しまれています。
もし、チェリーモチーフのグッズや、ジョジョのフィギュアを飾るなら、ぜひ横にチェリーを一皿添えてみてください。それだけで、花京院の世界観が完成します。花京院典明 フィギュアなどを探してみると、その人気の高さが再確認できるはずです。
まとめ:ジョジョ花京院の「レロレロ」は何話?チェリーを転がす理由と元ネタ・偽物との違い
「ジョジョの奇妙な冒険」という壮大な物語の中で、ほんの数ページ、数分の出来事だった「レロレロ」。しかし、そこにはキャラクターの奥深さと、作者の類まれなるセンスが凝縮されていました。
改めておさらいすると、登場話数は以下の通りです。
- 原作:第14巻「黄の節制」その①〜④
- アニメ:第3部・第9話「黄の節制」
偽物のラバーソウルが挑発のために見せた動きが、実は本物の花京院の隠れた特技だったという「二段構えのオチ」こそが、このシーンを不朽の名作に押し上げた最大の理由です。
花京院というキャラクターは、最期まで誇り高く、仲間を想う英雄として散っていきました。だからこそ、こうしたお茶目で奇妙な一面が、ファンの心に強く残り続けているのかもしれません。
次にチェリーを食べる時は、ぜひ皆さんも心の中で(あるいはこっそり実際に)レロレロと呟いてみてください。ジョジョという作品が持つ、日常を少しだけ奇妙に彩るパワーを感じられるはずです。
ジョジョ花京院の「レロレロ」は何話?チェリーを転がす理由と元ネタ・偽物との違いを理解した上で作品を観返すと、彼のことがもっと好きになること間違いなしです!

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