『ジョジョの奇妙な冒険』を読んでいると、ふと「この名前、どこかで聞いたことがあるような……」と感じる瞬間はありませんか?それもそのはず。ジョジョに登場するキャラクターや特殊能力「スタンド」の名前の多くは、作者である荒木飛呂彦先生が愛する洋楽アーティストやファッションブランドから名付けられているからです。
今回は、第1部から最新の第9部まで、ジョジョの世界を彩る魅力的な名前の由来を徹底的に紐解いていきます。元ネタを知れば、物語の深みがさらに増すこと間違いなしですよ。
始まりの物語を彩る伝説のロックたち
ジョジョの物語は19世紀のイギリスから始まります。この時期のキャラクター名は、ロックの黄金時代を築いた伝説的なバンドへのリスペクトが色濃く反映されています。
運命の主人公と宿敵の由来
物語の主人公、ジョナサン・ジョースターの名前の由来については、ファミレスの「ジョナサン」で打ち合わせをしていたからという説が有名です。一方で、ビートルズの名曲「Get Back」の歌詞に登場する「Jojo」というフレーズも、そのリズム感において大きな影響を与えていると言われています。
そして、ジョジョ最大のライバルであるディオ・ブランドー。彼の名前は、ヘヴィメタル界のカリスマであるロニー・ジェイムス・ディオと、名優マーロン・ブランドを組み合わせたものです。神を意味する「Dio」という響きが、彼のカリスマ性を象徴していますね。
脇を固める師匠と仲間たち
ジョナサンに波紋を教えるウィル・A・ツェペリ男爵は、言わずと知れたレッド・ツェッペリンが元ネタです。また、ジョジョの最高の相棒となるロバート・E・O・スピードワゴンは、アメリカのロックバンド「REOスピードワゴン」から名付けられました。
物語の序盤で立ちふさがる騎士、ブラフォードとタルカスも非常にマニアックです。ブラフォードはイエスやキング・クリムゾンで活躍したドラマーのビル・ブルーフォードから、タルカスはエマーソン・レイク&パーマーのアルバムタイトルから取られています。
第2部・第3部に受け継がれる音楽の魂
第2部『戦闘潮流』や第3部『スターダストクルセイダース』では、よりポップでキャッチーなアーティスト名が登場し始めます。
柱の男たちと80年代ポップス
人類の脅威として君臨する「柱の男たち」。彼らの名前は、当時のヒットチャートを席巻していたバンドが由来です。
- ワムウ:イギリスのデュオ「Wham!(ワム!)」
- エシディシ:オーストラリアのハードロックバンド「AC/DC」
- カーズ:アメリカのニュー・ウェイヴバンド「The Cars」
- サンタナ:ラテン・ロックの巨匠「カルロス・サンタナ」
また、ジョセフの母であるリサリサは、Lisa Lisa & Cult Jamというグループが元ネタ。彼女の凛とした強さにぴったりのネーミングです。
スタンド名へのシフト
第3部からは「スタンド」という概念が登場します。当初はタロットカードが由来でしたが、物語の後半から音楽ネタが加速します。
空条承太郎の仲間であるジャン=ピエール・ポルナレフは、フランスの歌手ミッシェル・ポルナレフ。敵役のヴァニラ・アイスは同名のラッパー、そのスタンド「クリーム」はエリック・クラプトンが在籍した伝説のバンド「Cream」から来ています。
第4部・第5部で深まる芸術性とブランドの世界
舞台が日本の杜王町に移る第4部、そしてイタリアが舞台の第5部では、ファッションやアートへの造詣がさらに深く反映されるようになります。
杜王町に響くピンク・フロイドとクイーン
第4部の主人公、東方仗助のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」は、ピンク・フロイドの名曲「Shine On You Crazy Diamond」へのオマージュです。
そして、冷酷な殺人鬼・吉良吉影のスタンド「キラー・クイーン」。これはQueenの代表曲であり、その能力である「シアーハートアタック」や「アナザーワン・バイツァ・ダスト(地獄へ道づれ)」もすべてクイーンの楽曲名から取られています。
イタリアの風とブランド・料理名
第5部はイタリアが舞台ということもあり、キャラクター名にイタリア料理やブランドの響きが混ざり合います。
- ジョルノ・ジョバァーナ(ゴールド・エクスペリエンス):プリンスのアルバム名。
- ブローノ・ブチャラティ(スティッキィ・フィンガーズ):ローリング・ストーンズのアルバム。ジッパーが付いたアルバムジャケットのデザインが、そのままスタンド能力に反映されています。
- グイード・ミスタ:イタリア語で「ミックスサラダ」を意味するインサラータ・ミスタ。
- ナランチャ・ギルガ:イタリア語でオレンジを意味するアランチャ。
第6部から第9部へ!現代に繋がるプレイリスト
物語が加速するにつれ、荒木先生の選曲もよりバラエティ豊かになっていきます。
運命の牢獄と進化するスタンド
第6部の主人公、空条徐倫のスタンド「ストーン・フリー」はジミ・ヘンドリックスの曲。彼女の「自由になりたい」という切実な願いが込められた名前です。
宿敵プッチ神父のスタンドは、物語の進行とともに名前が変わります。「ホワイトスネイク」から「C-MOON(ポール・マッカートニー)」、そして最後は「メイド・イン・ヘブン(クイーン)」へと至る流れは、音楽ファンにとっても非常にドラマチックです。
一巡した世界での新たなネーミング
第7部『スティール・ボール・ラン』以降は、より深く、通好みの選曲が目立ちます。
- ジョニィ・ジョースター(タスク):フリートウッド・マックの「Tusk」。
- ジャイロ・ツェペリ:特定の音楽ではありませんが、彼の本名「ユリウス・カエサル」など歴史的なニュアンスが含まれます。
- 東方定助(ソフト&ウェット):プリンスの楽曲。
最新作である第9部『The JOJOLands』の主人公、ジョディオ・ジョースターのスタンド名は「11月の雨(ノーベンバー・レイン)」。これはガンズ・アンド・ローゼズの壮大なバラードが由来です。
なぜ荒木飛呂彦先生は「元ネタ」を使い続けるのか?
荒木先生はインタビューなどで、キャラクターの名前を付ける際、その人物のイメージに合った「音」を大切にすると語っています。音楽は聴くだけで特定の感情や風景を呼び起こす力がありますよね。洋楽のタイトルやアーティスト名を使うことで、読者の潜在意識にあるイメージをキャラクターに付加し、より立体的な存在に仕上げているのです。
例えば「スティッキィ・フィンガーズ(べとつく指)」という言葉から連想される感触が、そのままスタンドの「ジッパーで切り開く」という独特な触覚的表現に繋がっているのは、まさに天才的なセンスと言えるでしょう。
音楽を聴きながら読み返せば楽しさは無限大
ジョジョの名前の由来を知ることは、単なる知識の習得ではありません。それは、荒木先生が見ている世界を追体験することでもあります。
作中に登場したアーティストのアルバムをワイヤレスイヤホンで聴きながらページをめくってみてください。今まで気づかなかったキャラクターの心情や、バトルのリズムが見えてくるはずです。
まとめ:ジョジョの名前の元ネタ一覧!洋楽からブランドまで由来を徹底解説【最新版】
いかがでしたか?『ジョジョの奇妙な冒険』という作品が、いかに多くの素晴らしい文化遺産の上に成り立っているかが分かります。
今回ご紹介した「ジョジョの名前の元ネタ一覧!洋楽からブランドまで由来を徹底解説【最新版】」を参考に、ぜひお手元のコミックスを読み返してみてください。
- 第1部:伝説のロックバンドたち
- 第2・3部:80年代ポップスとヘヴィメタルの融合
- 第4・5部:プログレ、クイーン、そしてイタリアの色彩
- 第6部以降:プリンスから最新のロックバラードまで
名前の由来を知ることで、あなたのジョジョ愛がさらに深く、熱く燃え上がることを願っています。次はどの曲を聴きながら、黄金の精神に触れてみましょうか?

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