「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース」を読み返していると、エジプト上陸直前の絶望感が凄まじいことに改めて驚かされます。承太郎一行を海の底で追い詰めた刺客、それがタロットカード2番の暗示を持つスタンド「女教皇(ハイプリエステス)」です。
原作漫画ではその本体の姿が最後まで謎に包まれていたため、当時リアルタイムで読んでいたファンからは「ミドラーってどんな女なんだ?」と大きな注目を集めました。今回は、そんなミドラーの隠された素顔や、あまりに強力すぎるスタンド能力、そして伝説的な「ダイヤモンドの歯」の結末について、深く掘り下げていきましょう。
海底の恐怖!「女教皇」が持つ変幻自在の能力
ジョジョ3部における「女教皇」は、数あるスタンドの中でもトップクラスの汎用性と殺傷能力を秘めています。その本質は「同化」と「変身」にあります。
- 無機物なら何にでも化けられる金属、プラスチック、ガラス、岩石……。ハイプリエステスは周囲にある物質と同じ質感、同じ構造で姿を変えることができます。単に見た目を似せるだけでなく、機械の部品に化ければその機械の一部として機能し、カミソリに化ければ実際に肉を引き裂く鋭利な刃物となります。
- 完璧な隠密性と奇襲性潜水艦内のコーヒーカップや、ソナーの計器、さらには水中銃の引き金など、一行が触れるものすべてが敵になる恐怖。どこから攻撃が来るか分からないストレスは、ジョースター一行を精神的に激しく消耗させました。
- 圧倒的な射程距離本体のミドラーは海底に潜んでいるにもかかわらず、スタンドを潜水艦の奥深くまで送り込み、精密な操作を行っています。この遠隔操作性能も、彼女が「エジプト直前の門番」として選ばれた理由の一つでしょう。
もしあなたがこの緊張感あふれる第3部を大画面で楽しみたいなら、Fire TV Stickなどを使ってアニメ版を視聴するのもおすすめです。あの「カチカチ」という不気味な歯の音が、より一層恐怖を引き立ててくれますよ。
原作では謎だったミドラーの「素顔」の正体
ジョジョファンの間で語り草となっているのが、本体であるミドラーのビジュアルについてです。
実は、原作漫画の単行本では、ミドラーは承太郎に敗れた後に遠くで倒れているシルエットが1コマ描かれるだけで、その顔がはっきりと描写されることはありませんでした。読者の想像に委ねられたまま物語はエジプト上陸へと進んでいったのです。
しかし、この謎に終止符を打ったのが、1998年にカプコンから発売された対戦格闘ゲーム版でした。このゲーム化にあたり、原作者の荒木飛呂彦先生がミドラーの姿を公式に描き下ろしたのです。
- 踊り子のようなエキゾチックな美女描き下ろされたミドラーは、ベリーダンサーを彷彿とさせるセクシーな衣装に身を包んだ、非常に美しい女性でした。DIOに対して深い忠誠心(あるいは恋心に近い感情)を抱いているという設定も加わり、一気に人気キャラクターの仲間入りを果たしました。
- 再起不能(リタイア)のショッキングな理由ビジュアルが判明したことで、皮肉にも彼女の「最期」の悲惨さが際立つことになりました。スタープラチナにスタンドの歯を粉砕された衝撃で、本体のミドラーも自慢の白い歯をすべて叩き折られてしまったのです。あの美貌が台無しになってしまうという結末は、ジョジョらしい容赦のなさを象徴しています。
スタープラチナ vs ダイヤモンドの歯!最強の硬度を超えた一撃
ハイプリエステス戦のクライマックスといえば、海底の岩と一体化した巨大な顔との対決です。
スタンドが「自身の歯をダイヤモンドの硬度に変えた」と宣言したとき、読者は「これどうやって勝つの?」と絶望したはずです。ジョジョの世界において、物質の硬度は防御の要ですが、承太郎はその常識を物理でねじ伏せました。
- 「砕けないとは言っていない」スタープラチナの圧倒的な破壊力(A評価)は、ダイヤモンドの硬度すら上回りました。連打による「オラオラ」で巨大な歯を粉砕するシーンは、承太郎の無敵感を決定づける名場面です。
- 精神力とパワーの勝利この戦いは、単なる硬度の比べ合いではなく、承太郎の「仲間を救い、エジプトへ行く」という意志の強さが、ミドラーの「DIOへの忠誠」を上回った瞬間でもありました。
もし、この戦いの名シーンをじっくり手元で読み返したいなら、ジョジョの奇妙な冒険 第3部 文庫版を揃えておくのが一番の近道ですね。
タロットカード「女教皇」が暗示する隠された意味
なぜミドラーは最後まで顔を見せなかったのか。それはタロットカード「女教皇(The High Priestess)」が持つ意味に深く関わっていると考えられます。
タロットにおける女教皇は、「神秘」「秘密」「直感」「二面性」を象徴するカードです。
- 秘密のヴェールカードに描かれた女性は、知恵の象徴である巻物を持ちつつも、その半分を隠しています。ミドラーが姿を見せず、物に化けて潜伏し続けたのは、この「秘密」という暗示を忠実に再現していたからかもしれません。
- 二面性と同化「本物と見分けがつかない偽物」に化ける能力は、物事の表裏一体(二面性)を表しています。単なる変身能力以上に、精神的な「裏切り」の恐怖を与えるスタンドだったと言えるでしょう。
まとめ:ジョジョ3部「女教皇」の正体とは?ミドラーの素顔や能力、最恐の結末を徹底考察!
「女教皇(ハイプリエステス)」との戦いは、ジョースター一行にとってエジプトという目的地を目前にした最後の高い壁でした。
ミドラーというキャラクターは、原作での「顔が見えないミステリアスな刺客」としての恐怖と、後に明かされた「圧倒的な美女」というギャップによって、今なおファンの心に強く残っています。彼女の敗北は、単なるパワー負けではなく、スタープラチナという「運命を切り拓く力」の凄まじさを際立たせるための重要なエピソードでした。
改めて読み返すと、潜水艦という閉鎖空間での心理戦から海底での巨大バトルまで、短期間にジョジョの魅力が凝縮されていることがわかります。
ミドラーの戦いを経て、物語はいよいよ宿敵DIOの待つカイロへと突入します。彼女が守ろうとした「秘密」の先に何があったのか、改めてジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版などで、その圧倒的な画力を堪能してみてはいかがでしょうか。

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