「ジョジョの奇妙な冒険」という物語は、もはや単なる漫画の枠を超えた一つの「大河ドラマ」ですよね。1987年の連載開始から35年以上が経過し、現在は第9部『The JOJOLands』が連載されています。
しかし、これから読み始める方や、途中で離脱してしまった方にとって、最大の壁となるのが「時系列の複雑さ」ではないでしょうか。
「承太郎とジョセフの関係は?」「6部で世界が終わったって聞いたけど、7部以降はどう繋がっているの?」
そんな疑問をスッキリ解決するために、第1部から最新第9部までの年表と家系図、そしてファンの間で議論が絶えない「世界の繋がり」について、徹底的に解説していきます。
1880年代:すべての始まり「石仮面」とジョースター家の宿命
物語の原点は、19世紀末のイギリスに遡ります。ここから数世代にわたるジョースター家とディオ・ブランドーの因縁が幕を開けます。
第1部:ファントムブラッド(1880年〜1889年)
英国貴族の跡取り息子、ジョナサン・ジョースター。そして養子としてジョースター家に入り込み、乗っ取りを企てるディオ・ブランドー。二人の青年の出会いがすべての始まりでした。
ディオはアステカ文明の遺物「石仮面」を使い、人間を超越した吸血鬼となります。これに対抗するため、ジョナサンは謎の男ツェペリから、太陽のエネルギーを肉体に生み出す「波紋法」を学びます。
1889年、大西洋上の客船にて、ジョナサンはディオの首を抱えたまま爆発に消えます。この時、ジョナサンの妻エリナの胎内には、次代へと続く新たな命が宿っていました。
1930年代:波紋の戦士たちと「柱の男」の覚醒
時は流れ、舞台はアメリカへと移ります。ジョナサンの孫の代の物語です。
第2部:戦闘潮流(1938年〜1939年)
ジョナサンの孫、ジョセフ・ジョースターは、生まれつき波紋の才能を持つ破天荒な青年です。彼はメキシコで発見された、石仮面を作った超生物「柱の男」たちの覚醒に立ち会うことになります。
究極生命体(アルティメット・シィング)へと進化したカーズに対し、ジョセフは持ち前の知略と運、そしてシュトロハイム率いるドイツ軍の協力を得て、地球規模の危機を回避します。この時代は、まだ「スタンド」という概念が存在しない最後の戦いでもあります。
1980年代:スタンド能力の発現とDIOとの最終決戦
ジョジョの代名詞とも言える「スタンド(幽波紋)」が登場するのがこの時代です。
第3部:スターダストクルセイダース(1987年〜1988年)
100年の時を経て、ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIOが海底から復活します。その影響で、ジョセフの孫である空条承太郎にもスタンド能力が芽生えます。
承太郎たちは、DIOの呪縛によって倒れた母・ホリィを救うため、日本からエジプトへの長い旅に出ます。宿敵DIOとの決着により、ジョースター家を苦しめてきた「吸血鬼の因縁」は、ここで一旦の区切りを迎えます。
1990年代〜2000年代:日常に潜む悪意と黄金の精神
DIO亡き後も、彼が遺した「スタンドの矢」によって、世界中でスタンド使いが増え続けていました。
第4部:ダイヤモンドは砕けない(1999年)
日本のM県S市「杜王町」。ジョセフの隠し子である東方仗助が主人公です。承太郎が町を訪れたことをきっかけに、仗助は町に潜む殺人鬼・吉良吉影との戦いに身を投じます。これまでの壮大な旅とは異なり、一つの町を舞台にした群像劇が展開されます。
第5部:黄金の風(2001年)
イタリアを舞台に、DIOの息子であるジョルノ・ジョバァーナが、ギャング組織「パッショーネ」のトップを目指す物語です。ジョースターの「黄金の精神」と、DIOの「カリスマ性」を併せ持つジョルノは、仲間たちと共に運命に立ち向かいます。
2011年:旧世界の終焉と「一巡」する宇宙
第1部から続く「ジョナサンの血統」による物語は、ここで衝撃の結末を迎えます。
第6部:ストーンオーシャン(2011年)
承太郎の娘、空条徐倫は無実の罪で刑務所に収容されます。すべてはDIOの意志を継ぐプッチ神父による、承太郎への復讐と「天国へ行く方法」の実行のためでした。
物語のクライマックス、プッチ神父のスタンド能力により、宇宙の時間は無限に加速し、世界は「一巡」します。これにより、私たちが知っていた第1部〜第6部の世界は一度リセットされることになりました。
1890年代(新世界):もう一つのジョースター家と「遺体」の争奪戦
第7部以降は、第1部〜第6部とは繋がりのない「パラレルワールド(並行世界)」として描かれます。
第7部:スティール・ボール・ラン(1890年〜1891年)
舞台は再び19世紀末のアメリカ。北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」が開催されます。下半身不随となった元天才騎手ジョニィ・ジョースターは、謎の男ジャイロ・ツェペリが操る「鉄球の回転」に希望を見出し、レースに参加します。
この世界では「石仮面」の代わりに「聖なる遺体」が重要なキーアイテムとなり、大統領ファニー・バレンタインとの壮絶な争奪戦が繰り広げられます。
現代(新世界):呪いと奇跡の物語「ジョジョリオン」
第7部の物語から約120年後の現代、再び「杜王町」が舞台となります。
第8部:ジョジョリオン(2011年)
東日本大震災によって突如出現した「壁の目」。そこから現れた記憶喪失の青年、東方定助。彼は自分が何者なのかを探る過程で、新世界のジョースター家と東方家の複雑な繋がり、そして「岩人間」という未知の生物の存在を知ることになります。
「呪いを解く物語」として描かれた本作では、血統だけでなく「等価交換」という概念が深く関わっています。
2020年代:最新作「The JOJOLands」が描く大富豪への道
そして物語は、現在連載中の最新シリーズへと繋がります。
第9部:The JOJOLands(2020年代〜)
ハワイに住む15歳の少年、ジョディオ・ジョースターが主人公です。彼は「大富豪になる」という野望を持ち、仲間と共に麻薬取引などの裏稼業に手を染めています。
ジョディオは、第7部のジョニィの玄孫にあたる存在であり、第8部のジョセフ(文くん)の孫であることが明かされています。現代社会の仕組みの中で、彼がどのような「仕組み(メカニズム)」を利用して成り上がっていくのかが注目のポイントです。
旧世界と新世界は結局どう繋がっているのか?
多くの読者が混乱するのが、「6部の最後と7部の始まりの関係」です。
結論から言うと、第7部以降の世界は、第6部のラストで生まれた「アイリンたちの世界」とは直接の関係はありません。
作者の荒木飛呂彦先生は、第7部を開始する際に「地続きではない、全く新しいシリーズ」としてリスタートさせています。ただし、キャラクターの名前や血統の構成、スタンドという概念などは共通・反復されており、メタ的な視点では「運命の相似形」を描いていると言えるでしょう。
- 1〜6部(旧世界): ジョナサンから徐倫へと続く、DIOとの直接的な因縁の物語。
- 7〜9部(新世界): ジョニィから始まり、ジョディオへと至る、全く別の時間軸のジョースター家の物語。
まとめ:ジョジョの奇妙な冒険全史を年表と家系図で楽しもう!
「ジョジョの奇妙な冒険」は、部を追うごとにそのスケールを広げ、ついには宇宙の理までをも描き切りました。
改めて全体を見渡すと、どの部も「人間讃歌」というテーマで一貫していることがわかります。たとえ世界が一巡しても、過酷な運命に立ち向かうジョースターの血筋と、その側に立つ仲間たちの熱い絆は変わりません。
これからジョジョを深く知りたい方は、まずはジョジョの奇妙な冒険 文庫版を手にとって、その圧倒的な世界観に触れてみてください。あるいは、最新のThe JOJOLandsで、リアルタイムの熱狂を味わうのも一つの楽しみ方です。
この記事を参考に、あなたなりの視点でジョジョの奇妙な冒険全史まとめ!1部〜9部の年表・家系図と世界の繋がりを徹底解説を読み解き、この壮大な物語をさらに深く楽しんでいただければ幸いです。
次はどの部の、どのキャラクターの数奇な運命があなたを待ち受けているのでしょうか。その「引力」に従って、ページをめくってみてください。

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