「ジョジョの奇妙な冒険」を読んでいると、ふとした瞬間に目に入る「手のマーク」。
コミックスの背表紙や、空条承太郎の帽子、さらには作中のちょっとした小物にまで登場するあの独特なデザイン。ジョジョファンなら一度は「あのおしゃれな手のロゴ、一体どういう意味があるんだろう?」と不思議に思ったことがあるはずです。
実はあのマーク、単なるデザイン以上の深い意味と、原作者・荒木飛呂彦先生の「漫画家としてのプライド」が込められた非常に重要なシンボルなんです。
今回は、ジョジョの世界に欠かせない「手のマーク」の正体から、公式事務所「ラッキーランド・コミュニケーションズ」の由来、そして承太郎がなぜあのバッジをつけているのかという謎まで、徹底的に掘り下げて解説していきます!
ジョジョの手のマークの正体は「ラッキーランド・コミュニケーションズ」
まず結論からお伝えしましょう。あの手のマークの正体は、荒木飛呂彦先生の個人執筆スタジオ(事務所)である「ラッキーランド・コミュニケーションズ(Lucky Land Communications)」の公式ロゴマークです。
ジョジョの単行本の奥付(最後のページ)や、アニメのクレジット画面を見ると必ずと言っていいほどこの名前が登場しますよね。この事務所のシンボルとして、1990年頃に誕生したのがあの「手」のデザインなんです。
荒木先生がこのロゴを作ったきっかけは、意外にも実用的な理由からでした。仕事で海外へ行く際、名刺が必要になった荒木先生が「言葉が通じない相手にも、自分が漫画家であることを一目で伝えたい」と考え、自らデザインされたそうです。
いわば、荒木先生にとっての「名刺」であり「家紋」のような存在。それがいつしか作品の枠を超えて、ジョジョというコンテンツ全体を象徴するアイコンへと成長していきました。
マークに隠された「ペンダコ」という漫画家の誇り
あの手のマークをよく観察したことはありますか?ただの手の形をしているわけではありません。実は、中指の第一関節あたりに「ぷっくりとした膨らみ」が描かれているんです。
これ、実は「ペンダコ」なんです。
漫画家は毎日、何時間も何十時間もペンを握りしめて原稿に向かいます。その過酷な作業の積み重ねによって指にできるタコは、プロの漫画家として走り続けてきた証。荒木先生は、このペンダコを「漫画家の名誉の負傷であり、勲章である」と捉えています。
あえてそのタコをデザインに組み込むことで、「私はこの手で物語を描き、世界を作っているんだ」という強い自負を表現しているんですね。おしゃれなロゴの裏側に、そんな熱い職人魂が隠されていると知ると、マークの見え方も変わってくるのではないでしょうか。
なぜ空条承太郎は帽子に「手のマーク」をつけているのか
ジョジョの劇中で、この手のマークが最も印象的に使われているシーンといえば、やはり第3部『スターダストクルセイダース』の主人公、空条承太郎のファッションでしょう。
承太郎の学ラン帽子には、金色のプレートのようなバッジがついています。物語の序盤では「J」の文字であったりすることもありますが、エジプトへの旅が進むにつれて、あの中指にタコのある「手のマーク」が固定のデザインとして定着していきます。
なぜ、物語のキャラクターである承太郎が、作者の事務所ロゴを身につけているのでしょうか?
これにはいくつかの解釈がありますが、大きな理由の一つは「メタ的な遊び心とキャラクターのアイコン化」です。荒木先生は、承太郎を「完璧なヒーロー」として描きました。そのヒーローの象徴として、自分自身の分身とも言える事務所ロゴを授けたのではないかと考えられます。
また、承太郎は後に海洋生物学者になりますが、その帽子につけられたマークは、彼が「何かを掴み取る力」や「運命を切り拓く手」を持っていることを視覚的に強調する役割も果たしています。
ちなみに、第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する承太郎の帽子にも、さらに洗練された形でこのマークがあしらわれています。ファンにとっては、このマークがついているだけで「あ、承太郎だ!」と認識できるほど、キャラクターと一体化したシンボルになっているのです。
荒木飛呂彦先生がシンボルにこだわる理由
荒木先生がこのように「特定のマーク」を多用する背景には、ある偉大なアーティストの影響があると言われています。
それは、ミュージシャンの「プリンス」です。
プリンスはかつて、自分の名前を捨てて独自の「シンボルマーク」を自身の呼称として使用していた時期がありました。荒木先生はプリンスの大ファンであり、彼の芸術性や「マーク一つで自分を表現する」というスタンスに多大な影響を受けています。
ジョジョの作品内でも、手のマーク以外に「星形のアザ」や「ハートマーク」「平和の象徴のピースマーク」などが繰り返し登場します。これらは、文字で説明しなくても視覚的にキャラクターの属性や意志を伝える「記号」としての役割を担っているんです。
手のマークは、その記号化の最たる例。ラッキーランド(幸運な土地)という名前の通り、このマークには「幸運を掴み取る」というポジティブな願いも込められているのかもしれません。
劇中に潜む「隠れ手のマーク」を探せ!
この手のマーク、実は承太郎の帽子以外にも、ジョジョの至る所に隠れています。まるで「隠れミッキー」のように、作品の細部に遊び心として配置されているんです。
例えば、第4部の広瀬康一が家で着ているTシャツの柄。よく見るとあの手のマークがプリントされていたりします。また、第8部『ジョジョリオン』でも、作中のファッションブランドのデザインの一部としてさりげなく登場しています。
さらに、アニメ版のジョジョでも、スタッフのこだわりによって細かな小道具の中にこのマークが紛れ込んでいることがあります。ジョジョの奇妙な冒険 ブルーレイで過去のエピソードを見返してみると、今まで気づかなかった場所に「手」を発見できるかもしれません。
こうした小さな発見が楽しめるのも、ジョジョという作品が持つ「多層的な魅力」の一つですね。
「手」が象徴するもう一つの側面:吉良吉影との対比
面白いことに、ジョジョ第4部には「手」に対して異常なまでの執着を見せる宿敵、吉良吉影が登場します。
吉良吉影は女性の美しい「手」を切り取り、それを恋人のように扱うシリアルキラーです。ここで、物語のヒーロー側(承太郎)が背負っている「創造と誇りの手」と、悪役側(吉良)が執着する「破壊と愛欲の手」という、奇妙な対比が生まれます。
荒木先生が意図的にこの対比を強調したのかは明言されていませんが、読者の間では「自らの手で何かを生み出す者」と「他人の手を奪う者」の戦いとして、非常に深いメタファー(比喩)であると考察されています。
手のマークを帽子に掲げた承太郎が、最後に吉良吉影を追い詰める展開は、デザインの面から見ても非常に整合性の取れた、美しい決着だったと言えるでしょう。
ラッキーランドのロゴグッズは手に入る?
ファンなら一度は欲しくなる、あの手のマークのグッズ。実はこれまでに、数多くの公式アイテムがリリースされています。
最も人気があるのは、やはり承太郎の帽子のバッジを再現したピンズです。これをジャケットや帽子につけるだけで、一気にジョジョ立ちが似合うスタイルに変身できます。
また、ラッキーランド・コミュニケーションズのロゴを大々的にあしらったTシャツや、ステーショナリー(文房具)も人気です。漫画家を目指している人や、クリエイティブな仕事をしている人にとって、あの「ペンダコ入りの手」のマークは、一種の守護符のような存在になっているようです。
ジョジョ 承太郎 バッジなどで探してみると、当時の限定品や復刻モデルが見つかるかもしれません。自分の持ち物にさりげなくあのマークを取り入れて、日常の中に「ジョジョの世界観」を忍ばせてみるのも楽しいですよね。
まとめ:ジョジョの手のマークの意味を知ると、物語がもっと楽しくなる!
「ジョジョの奇妙な冒険」の象徴である「手のマーク」。
それは単なるおしゃれなロゴではなく、荒木飛呂彦先生の事務所「ラッキーランド・コミュニケーションズ」のシンボルであり、漫画家としての誇りである「ペンダコ」をデザイン化したものでした。
承太郎がそのマークを身につけているのは、彼が物語を牽引するヒーローであることの証であり、作者の魂がそのキャラクターに宿っていることの現れでもあります。
次にジョジョを読んだりアニメを観たりするときは、ぜひ画面の隅々まで注目してみてください。きっと、あの「手のマーク」があなたに何かを語りかけてくるはずです。
「ジョジョの手のマークの意味」を理解することで、荒木先生が描く唯一無二の世界観を、より深く、より熱く楽しめるようになること間違いなしです!
あなたは、次にどの「隠れ手のマーク」を見つけ出しますか?その手で、ジョジョの新しい魅力を掴み取ってくださいね。
もし、承太郎のようにクールに決めたいなら、ジョジョ Tシャツをチェックして、自分だけのジョジョ立ちスタイルを完成させてみるのもおすすめですよ!

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