「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」
お気に入りの服を着て鏡の前に立ったとき、ふと「なんだか物足りない」「もっと自分を爆発させたい」と感じたことはありませんか?そんなあなたに提案したいのが、世界中のファッショニスタやクリエイターに多大な影響を与え続けている『ジョジョの奇妙な冒険』のエッセンスを取り入れたスタイルです。
ジョジョの登場人物たちは、ただ奇抜な格好をしているわけではありません。そこにはイタリアン・モードの神髄や、計算し尽くされた色彩理論、そして「人間讃歌」というテーマに裏打ちされた肉体美へのリスペクトが詰まっています。
今回は、日常の装いに「ジョジョっぽさ」を馴染ませるための具体的なテクニックから、推しキャラの概念を纏うコツまで、その美学を徹底的に解剖していきます。
なぜジョジョの服装は私たちの心を掴んで離さないのか
ジョジョの作者である荒木飛呂彦先生は、漫画家であると同時に、類まれなるファッションへの審美眼を持つ表現者でもあります。1980年代の連載開始当初から、ヴェルサーチェやモスキーノ、クリスチャン・ディオールといった高級メゾンのデザイン、さらには『VOGUE』などのファッション誌からインスピレーションを受けてキャラクターを描いてきました。
ジョジョ・ファッションの根底にあるのは「自由」です。
「男はこうあるべき」「服はこう着るべき」という既成概念を、アリーヴェ・デルチ(さよならだ)と言わんばかりに脱ぎ捨て、自分の個性を最大限に主張する。その姿勢こそが、読者がジョジョの服装に憧れる最大の理由ではないでしょうか。
日常でこれを取り入れる際、全身を完璧に再現する必要はありません。エッセンスを「抽出」して、自分のワードローブにミックスさせることが、現代的な着こなしの第一歩となります。
ジョジョらしさを構成する「3つのデザイン要素」
「ジョジョっぽい服」と聞いて、具体的にどんな特徴を思い浮かべますか?実は、共通するいくつかのデザインルールが存在します。これらを意識するだけで、手持ちのアイテムでもグッと雰囲気に近づけます。
1. 官能的なカットアウト(切り抜き)
ジョジョの服といえば、胸元がハート型に開いていたり、肩や腰に大胆な穴が開いていたりと、肌の露出の仕方が非常に独創的です。これは単なる露出ではなく、肉体の造形美を強調するための演出。
最近のトレンドである「シアー素材」や「カットアウトトップス」は、まさにジョジョ的な要素を日常に取り入れやすい優秀なアイテムと言えます。
2. 補色(反対色)を活かしたカラーリング
荒木先生のカラー原稿を見ると、影が紫だったり、肌が緑だったりと、現実離れした色彩感覚に驚かされます。ファッションにおいて重要なのは「補色」の組み合わせです。
例えば、紫のジャケットに黄色のネクタイ、あるいはピンクのシャツにグリーンのパンツ。目がチカチカするようなコントラストこそが、ジョジョ特有のダイナミズムを生みます。
3. クラシックとアバンギャルドの融合
第3部の学ランや、第5部のスーツスタイルなど、ベースは非常にトラディショナルな服であることが多いです。そこに、極端に長い丈のコートや、異常に大きな装飾品をプラスする。
「定番の形」を「普通じゃないディテール」で着崩すのが、ジョジョ流のダンディズムです。
部別・キャラクター別に見る着こなしのヒント
物語の舞台が変わるごとに、ファッションのテーマもガラリと変わるのがジョジョの魅力。自分の好みに合った「部」のスタイルを参考にしてみましょう。
第3部:硬派な「不良の美学」と重量感
空条承太郎に代表される第3部のスタイルは、重厚なロングシルエットが鍵です。
黒やネイビーのロングコートに、インナーはタイトなTシャツ。そこに太めのゴールドチェーンをアクセサリーとして加えるだけで、承太郎らしい威圧感と気品が生まれます。
足元はタフなエンジニアブーツやドクターマーチンのようなボリュームのある靴を選ぶと、全体のバランスが整います。
第4部:90年代ストリートとポップな毒気
杜王町を舞台にした第4部は、当時の裏原宿カルチャーを彷彿とさせるポップさと、不気味な日常が同居しています。
東方仗助のようなクロップド丈(短丈)のジャケットや、岸辺露伴のヘアバンドスタイル。特に露伴の「ヘアバンド×幾何学模様」の組み合わせは、今のストリートファッションとしても非常に完成度が高いスタイルです。
小道具として、チェス駒やペン先といった奇妙なモチーフのピンバッジを襟元に飾るのが通な楽しみ方です。
第5部:黄金の精神が宿るイタリアン・モード
ジョルノやブチャラティたちが活躍する第5部は、最もファッショナブルな部として知られています。
ここでは「セットアップ」が基本。ただし、ただのスーツではありません。大胆な総柄や、派手な原色のスーツです。
ブチャラティのような「ジッパー」を多用したデザインや、ジョルノのような「テントウムシ」のブローチなど、アイコンとなるモチーフを一点豪華主義で取り入れるのが正解です。
第6部:Y2Kとサイバーパンクの先駆け
空条徐倫のスタイルは、まさに今再燃している「Y2K(2000年代ファッション)」そのもの。
メッシュ素材、バタフライ(蝶)モチーフ、ネオンカラー。これらをタイトなデニムやショート丈のトップスと合わせることで、力強くも女性らしい徐倫風コーデが完成します。
概念コーデに使える!おすすめのモチーフとアイテム
「コスプレではなく、普段使いできるジョジョ風の服が欲しい」という方は、特定のモチーフに絞ってアイテムを探してみましょう。
- チェッカーフラッグ柄(格子柄): ジャイロ・ツェペリや第5部のモブキャラなど、作品を通して多用される柄です。モノトーンのチェッカー柄は意外とどんな服にも合います。
- アニマルプリント: ヒョウ柄やヘビ柄。これはDIOやチョコラータのような「悪役のカリスマ」を演出するのに最適です。
- スタッズとベルト: 承太郎の帽子と一体化したようなスタッズや、第6部のキャラに見られる多すぎるベルト。これらはパンク系ベルトなどで代用可能です。
- スカーフとネクタイ: シーザー・ツェペリのような柄物のロングスカーフは、シンプルなコートを一気にジョジョ風に格上げしてくれます。
また、公式のコラボアイテムをチェックするのも賢い選択です。
これまでグッチやバレンシアガといったハイブランドから、コンバース ジョジョのようなカジュアルブランドまで、幅広く展開されています。特にネクタイや財布などの小物は、ビジネスシーンでも「自分だけが知っているこだわり」として楽しめます。
覚悟が生む「ジョジョ立ち」を美しく見せる服選び
ジョジョのファッションを語る上で避けて通れないのが、あの独特のポージング「ジョジョ立ち」です。
不自然に捻り、天を仰ぐようなポーズ。これを日常で(あるいは写真撮影で)決めるためには、服の機能性も重要になります。
- ストレッチ性の高い素材: 筋肉のラインを強調しつつ、大胆なポーズをとっても破れない柔軟性が必要です。
- 光沢感のある生地: サテンやエナメル、レザー調の素材は、ジョジョ特有の「ハイライトの強い塗り」を再現してくれます。
- 重心を意識した靴: 片足立ちや深い前傾姿勢を支えるため、しっかりとしたソールの靴を選びましょう。
服を着ることは、自分を演じることでもあります。
「この服を着ている自分は無敵だ」という精神性(スタンド)こそが、どんな高価なブランド服よりもあなたをジョジョらしく輝かせてくれるはずです。
ジョジョ風ファッションの作り方!キャラ別コーデのコツと着こなしのポイントを徹底解説
ここまで、ジョジョの奇妙な世界をファッションという観点から紐解いてきました。
大切なのは、キャラクターになりきることではなく、彼らの「自分を貫く姿勢」を自分のスタイルに投影することです。
まずは、好きなキャラクターが使っている「色」を一色、今日のコーディネートに混ぜることから始めてみてください。
紫のソックス、緑のアイライン、あるいはゴールドのアクセサリー。それだけで、あなたの日常は少しだけ「奇妙」で「刺激的」な冒険へと変わるはずです。
ファッションは自由であり、そして何より楽しむものです。
周囲の目を気にせず、自分が最も「美しい」と思えるポーズで、街へ繰り出しましょう。あなたのクローゼットに、黄金の風が吹くことを願っています。
「最高に『ハイ!』ってやつだぜ」と言えるような、あなただけのジョジョ風ファッションを楽しんでくださいね!

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