「おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」
そんな衝撃的なセリフから始まった『ジョジョの奇妙な冒険』の世界。物語の面白さはもちろんですが、ファンの心を掴んで離さないのが、荒木飛呂彦先生による独特すぎる「言葉選び」ですよね。
特に注目したいのが、作中に登場する漢字の数々。
ふりがながなければ絶対に読めない当て字や、あまりに難解で書くことすら躊躇われる熟語。さらには、キャラクターの名前に込められた深い意味など、ジョジョの世界は「漢字」を知ることでさらに奥深く楽しめるようになっています。
今回は、初心者からコアなファンまで楽しめる「ジョジョ難読漢字クイズ」をご用意しました。あなたはいくつ正解できるでしょうか?黄金のような精神で、全問正解を目指してみてください!
序の口レベル:これくらいは読めないと「無駄無駄」?
まずは、ジョジョファンなら常識とも言える初級編からスタートです。
Q1. 【幽波紋】
第3部から登場した、ジョジョを象徴するあの能力のことです。
正解:スタンド
超能力が、その人物の傍らに立つ「幽(かす)かな波紋」のように現れることから名付けられました。初期の設定ではこの漢字表記がよく使われていましたね。ちなみに、スタンド能力者のバイブル的な存在といえば、ジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版などでその軌跡を振り返るのが一番です。
Q2. 【法皇の緑】
花京院典明のスタンド名です。タロットカードの暗示と、そのビジュアルを組み合わせた名前ですが……。
正解:ハイエロファントグリーン
「法皇」を「ハイエロファント」と読ませるセンス。これこそがジョジョの醍醐味です。エメラルドスプラッシュを放つ際の、あの凛とした佇まいが目に浮かびますね。
Q3. 【銀の戦車】
ジャン・ピエール・ポルナレフのスタンド。騎士道精神あふれる剣士です。
正解:シルバーチャリオッツ
「戦車(チャリオッツ)」という響き。重厚な漢字と軽快なカタカナの組み合わせが、鎧を脱ぎ捨てて加速するスタンドの特性を見事に表現しています。
中堅レベル:物語を読み込んでいないと意外と迷う
ここからは少し難易度が上がります。キャラクターの苗字や、重要なキーワードに注目してみましょう。
Q4. 【空条 徐倫】
第6部「ストーンオーシャン」の主人公。承太郎の娘ですね。苗字は読めても、名前の漢字に自信はありますか?
正解:くうじょう ジョリーン
「徐」という漢字は、常用漢字では「おもむろに」などと読みますが、これを「ジョ」と読ませて「徐倫」とするネーミングセンスは脱帽ものです。彼女の活躍はジョジョの奇妙な冒険 第6部でじっくり堪能できます。
Q5. 【虹村 億泰】
第4部に登場する、愛すべき「バカ」こと億泰。彼の苗字と名前、正しく書けますか?
正解:にじむら おくやす
兄の「形兆(けいちょう)」と合わせて「兆」と「億」。数学的な単位を名前に落とし込む手法は、第7部以降の黄金長方形などの概念にも通じる、荒木先生らしい遊び心を感じさせます。
Q6. 【杜王町】
第4部および第8部の舞台となる町です。モデルは宮城県仙台市ですが、この「杜」という字がポイント。
正解:もりおうちょう
「杜の都」仙台から取られた一文字です。緑豊かで平和な町に見えて、その裏側に奇妙な事件が潜んでいる。そんな「杜」の持つ少しミステリアスな雰囲気が、作品のトーンを決定づけています。
熟練レベル:もはや教養?ジョジョの哲学を読み解く漢字
上級編です。単なる読み方だけでなく、その言葉が持つ「意味」まで理解していれば、あなたは立派なジョジョマニアです。
Q7. 【人間讃歌】
作品全体を貫くメインテーマ。この「讃」の字、正しく書けますか?
正解:にんげんさんか
「賛歌」ではなく、あえて「讃歌」という難しい方の字を使うところに、人間という存在への圧倒的なリスペクトが込められています。どんなに絶望的な運命にあっても、勇気を持って一歩踏み出す。その姿を称える言葉です。
Q8. 【漆黒の意志】
第7部「スティール・ボール・ラン」で、ジョニィ・ジョースターが見せる、ある種の危うさを秘めた決意のこと。
正解:しっこくのいし
ただの「強い意志」ではありません。「漆黒」です。自分の目的を果たすためなら、人を殺めることすら厭わない。聖人ではない、一人の人間としてのどす黒くも純粋なエネルギーを指しています。
Q9. 【支倉 未起隆】
第4部で「自分は宇宙人だ」と言い張っていた、あの不思議な少年の苗字です。
正解:はぜくら みきたか
この「支倉(はぜくら)」という苗字。実は仙台ゆかりの歴史的人物、支倉常長(はぜくら つねなが)から取られています。常長は慶長遣欧使節としてヨーロッパへ渡った人物。宇宙人(自称)の彼に、海を渡った歴史的人物の名前を冠するあたり、知識の深さが伺えます。
超難問レベル:これが解ければ「スピードワゴンも驚く」知識量
最後は、マニアックな当て字や特殊なセリフからの出題です。
Q10. 【覚悟】
第5部『黄金の風』で、ジョルノやブチャラティたちが何度も口にする言葉。彼らにとっての「覚悟」の定義とは?(漢字クイズというより、概念クイズです)
正解:暗闇の荒野に、進むべき道を切り開くこと
ただ「やるぞ!」と決めることではありません。先が見えない恐怖の中で、自らの意志で道を作ること。この哲学的な定義こそが、第5部を最高に熱い物語にしています。もし手元にジョジョの奇妙な冒険 第5部 文庫版があるなら、ぜひ読み返してみてください。
Q11. 【吐き気をもよおす『邪悪』】
ブチャラティがチョコラータに対して放った怒りの言葉。「邪悪」という漢字に、彼はどのような定義を与えましたか?
正解:何も知らない無知な者を利用すること
自分自身の利益のために、何も分かっていない人間を食い物にする。その行為を、彼は「吐き気がするほど邪悪だ」と断じました。単なる悪役への罵倒ではなく、明確な倫理観に基づいた言葉選びが、ブチャラティという男の格好良さを引き立てています。
Q12. 【引力】
第6部の黒幕、プッチ神父が語る「運命」の別名です。
正解:いんりょく
科学的には質量を持つ物体が引き合う力ですが、ジョジョの世界では「人と人が出会う運命」を指します。「出会いには重力がある」という考え方は、物語を収束させる非常に重要なキーワードとなりました。
なぜ『ジョジョ』の漢字はこれほどまでに魅力的なのか?
クイズの結果はいかがでしたか?
全問正解できた方は、まさに「引力」によってジョジョの世界に引き寄せられた選ばれし者かもしれません。
ジョジョに登場する漢字がこれほどまでに印象に残るのは、荒木飛呂彦先生が「言葉のビジュアル」を極限まで大切にしているからです。
たとえば「スタンド」を「幽波紋」と書くことで、その能力が持つスピリチュアルで実体のない不気味さが一瞬で伝わります。「シルバーチャリオッツ」を「銀の戦車」と書くことで、騎士の持つ気高さと無機質な戦闘マシンの二面性が浮かび上がります。
カタカナだけでは軽すぎる。
漢字だけでは説明的すぎる。
その絶妙なバランスを、独特の当て字や難しい語彙を使うことでコントロールしているのです。私たちがついつい名言を口に出して読みたくなるのも、その言葉が持つ「重み」を無意識に感じ取っているからではないでしょうか。
また、ジョジョの言葉選びには、洋楽、映画、神話、ルネサンス美術、そして科学など、多岐にわたる教養がバックボーンとして存在しています。
キャラクターの名前一つとっても、実在の地名や歴史的人物、そして音楽のアーティスト名が複雑に絡み合っています。クイズで紹介した「支倉」や「広瀬」といった苗字が、実は舞台設定のモデルとなった場所と深く繋がっていることを知ると、再び作品を読み返した時に見える景色が変わってきますよね。
ジョジョの奇妙な冒険 画集などを眺めてみると、その圧倒的な色彩感覚とともに、添えられた文字の配置やフォントへのこだわりも感じ取れるはずです。
最後に:ジョジョの奇妙な冒険・難読漢字クイズ!読めそうで読めない名言やキャラ名の由来を解説
さて、今回の「ジョジョの奇妙な冒険・難読漢字クイズ!読めそうで読めない名言やキャラ名の由来を解説」はいかがでしたでしょうか。
ジョジョの世界は、一度足を踏み入れると抜け出せない魅力に満ちています。それは、手に汗握るスタンドバトルだけでなく、今回ご紹介したような「言葉」の力、そして「漢字」が持つ視覚的なインパクトによって支えられているのです。
もし、今回のクイズで分からない問題があったなら、それは新しい発見への入り口です。
「あ、あのセリフにはこんな漢字が使われていたんだ」
「この名前の由来は、実はこんな歴史があったのか」
そんな風に深掘りしていくことで、ジョジョという作品はもっともっと面白くなります。今夜はぜひ、本棚に眠っている(あるいはKindleの中にある)ジョジョを開いてみてください。きっと、今まで気づかなかった新しい「言葉」との出会いがあるはずです。
あなたの心にある「黄金の精神」が、これからも素敵な読書体験へと導いてくれることを願っています。
それでは、アリーヴェデルチ!(さよならだ)

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