「おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」
このセリフを聞いて、即座に「ディオ!!」と叫びたくなったあなた。あるいは、静かに指を指してそのシーンを思い浮かべたあなた。そんな「ジョジョの奇妙な冒険」を愛してやまないファンのために作られた伝説のアイテムをご存知でしょうか。
それが、バンダイから発売されたジョジョの奇妙な冒険 百人一首です。
単なるキャラクターグッズの枠を超え、もはや「魂のぶつかり合い」とも言えるこの百人一首。今回は、歴代のラインナップから、マニア垂涎の限定版、そして現在手に入れるための相場情報まで、ジョジョ愛を込めて徹底的に解説していきます。
ジョジョ百人一首とは?ファンを熱狂させたその魅力
日本の伝統遊びである百人一首と、荒木飛呂彦先生が生み出した唯一無二の世界観が融合したのが「ジョジョ百人一首」です。
最大の特徴は、読み札に書かれているのが和歌ではなく、原作の「魂を揺さぶる名言」であること。そして取り札には、その名言が放たれた瞬間の「原作コマ」がそのまま使用されていることです。
普通の百人一首なら「ひさかたの……」と雅に始まるところですが、ジョジョ版では「あ……ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」と、ポルナレフの困惑からスタートするわけです。このギャップと熱量こそが、発売から時間が経った今でも語り継がれる理由でしょう。
さらに、この商品の価値を爆上げしているのが、全札を読み上げる豪華な「読み上げCD」の存在です。
ケンコバ氏の絶叫が響く!第1弾「ジョジョの奇妙な冒険 百人一首」
2008年に登場した記念すべき第1弾は、第1部「ファントムブラッド」から第3部「スターダストクルセイダース」までの名シーンを凝縮した内容でした。
この第1弾において、ある意味で主役とも言えるのが、読み上げ役を務めた芸人のケンドーコバヤシ氏です。芸能界屈指のジョジョ好きとして知られる氏が、1枚1枚の札に込められたキャラクターの感情を完璧に(時に過剰なまでの熱量で)再現しています。
- 第1部:ジョナサンとディオの宿命の始まり
- 第2部:ジョセフのトリッキーな戦略と柱の男たち
- 第3部:承太郎とDIOによるスタンドバトルの夜明け
これら初期三部作の濃密なセリフが100枚に凝縮されており、CDを流しているだけでジョジョの世界にトリップできます。まさに「聴くバイブル」と言っても過言ではありません。
黄金の精神を継承!第2弾「ジョジョの奇妙な冒険 百人一首 ドゥーエ」
第1弾の大ヒットを受けて登場したのが、第2弾となるジョジョの奇妙な冒険 百人一首 ドゥーエです。イタリア語で「2」を意味するタイトルの通り、こちらは第4部「ダイヤモンドは砕けない」から第6部「ストーンオーシャン」までをカバーしています。
第4部以降は、より日常に潜む恐怖や、複雑な人間ドラマ、そして哲学的な名言が増えていきます。
- 岸辺露伴の「だが断る」
- 吉良吉影の「平穏な生活」への執着
- ジョルノ・ジョバァーナの「黄金のような夢」
- 空条徐倫の「自由」への渇望
これらが収録されたドゥーエは、前作以上に「セリフの裏にある文脈」を理解していないと取るのが難しい、ハイレベルな構成になっています。こちらも読み上げはケンコバ氏が担当しており、その演技力にはさらに磨きがかかっています。
伝説のコレクターズ版「世界(ザ・ワールド)」の圧倒的存在感
ジョジョ百人一首には、一般販売(予約販売)された通常版の他に、マニアが血眼になって探している伝説の仕様が存在します。それが「ジョジョの奇妙な冒険 百人一首 世界(ザ・ワールド)第1部〜第3部総集編」です。
このバージョンは、単に札が入っているだけではありません。
- 「石仮面」をモチーフにした立体的な収納ケース
- 豪華な外装BOX
- PCで遊べるタイピングソフトなどの追加特典
特に石仮面ケースのインパクトは凄まじく、部屋に飾っておくだけで吸血鬼になってしまいそうなオーラを放っています。プレミアムバンダイでの完全予約限定生産だったため、当時買い逃したファンが今でも探し続けている一品です。
ジョジョ百人一首を120%楽しむための「特殊ルール」
普通に遊ぶだけでも面白いジョジョ百人一首ですが、ファン同士で集まるなら独自のルールを加えるのが「流儀」です。
- ジョジョ立ち縛り: 札を取った瞬間、そのコマに描かれたキャラクターのポーズ(ジョジョ立ち)を完璧に決めなければならない。ポーズが甘い場合はお手つき扱い。
- セリフ先読み: 下の句(取り札の文字)が読まれる前に、読み札の最初の1文字や、ケンコバ氏の「息遣い」だけでどの札か判別して取る。
- なりきり復唱: 札を取った人は、そのセリフをキャラクターになりきって全力で音読する。
このように、単なるカードゲームではなく「表現の場」として楽しむのが、正しいジョジョ百人一首の遊び方と言えるでしょう。
現在の入手方法は?中古相場と購入時のチェックポイント
残念ながら、ジョジョの奇妙な冒険 百人一首シリーズは現在すべて生産終了(絶版)となっています。新品を定価で手に入れることは不可能なため、中古市場を頼ることになります。
現在の相場状況を整理すると、以下のような傾向があります。
- 通常版(第1弾・ドゥーエ): 状態が良いものであれば、当時の定価(約6,000円)の2倍から4倍程度の価格で取引されることが多いです。15,000円〜25,000円あたりがボリュームゾーンでしょう。
- 世界(ザ・ワールド)版: こちらは希少性が極めて高く、30,000円を超えるのは当たり前。石仮面などの付属品が完備されているデッドストック品なら、50,000円以上の高値がつくことも珍しくありません。
購入を検討する際は、以下のポイントを必ず確認してください。
- 枚数の欠品がないか: 100枚揃っていないと百人一首として機能しません。
- CDの有無と動作: ケンコバ氏の音声CDこそが本体と言ってもいいアイテムです。CDに傷がないか、再生可能かは必須チェック事項です。
- 解説書の有無: 出典シーンを解説したしおりがあるかどうかで、資料としての価値が変わります。
メルカリやヤフオク、あるいは「まんだらけ」や「駿河屋」といったホビー系ショップをこまめにチェックするのが、入手への近道です。
まとめ:ジョジョ百人一首の全種類を徹底解説!名言・遊び方・中古相場や入手方法まで網羅
「ジョジョ百人一首」は、単なる紙のカードではなく、荒木飛呂彦先生のパッションと、それを受け止めるファンの熱量を繋ぐデバイスです。
第1部から第6部までの魂の言葉を、耳で、目で、そして指先で感じ取ることができるこのアイテムは、ジョジョラーにとって究極のエンターテインメントと言えるでしょう。中古相場は高騰していますが、それだけの価値があることは、一度ケンコバ氏の絶叫を聞きながら札を弾き飛ばせば理解できるはずです。
もしあなたが運良くこのセットを手に入れたなら、ぜひ仲間を集めて「黄金の精神」を感じながら対戦してみてください。
次は、実際に遊ぶ時に盛り上がる「特に取りにくい難読札ランキング」や、インテリアとしての飾り方についても詳しくお伝えできればと思います。

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