ジョジョの「許可しない」の元ネタは?イルーゾォの名言や使い方を徹底解説!
「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだことがなくても、ネット掲示板やSNSで**「許可しないィィィーーーッ!」**という独特な叫びを耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
何かを強く拒絶したいとき、あるいは理不尽な状況を力技でねじ伏せたいとき。このフレーズはあまりにも便利で、そして破壊力抜群です。しかし、実はこのセリフ、あの有名な岸辺露伴の「だが断る」と混同されがちだったり、意外なキャラクターの必死な叫びだったりすることはあまり知られていません。
今回は、ジョジョ第5部に登場する名(迷)セリフ「許可しない」の元ネタから、その特殊なスタンド能力の仕組み、そして現代でのシュールな使い方まで、ジョジョ愛を込めて徹底的に解説していきます!
「許可しない」の元ネタは第5部の刺客・イルーゾォ
まず結論からお伝えしましょう。この強烈なセリフの主は、ジョジョ第5部「黄金の風」に登場する敵組織「パッショーネ」の暗殺チームの一員、イルーゾォです。
物語の中盤、ポンペイの遺跡でジョルノ、アバッキオ、フーゴの3人を襲撃した際、彼が放った一言がネット界隈で語り継がれる伝説となりました。
ジョジョには数多くの名言がありますが、この「許可しない」が異質なのは、それが「格好いい決めゼリフ」としてではなく、**「追い詰められた悪役が放った、あまりにも身勝手で必死な生存本能の叫び」**であるという点です。
鏡の中の世界を支配する「マン・イン・ザ・ミラー」
なぜ「拒絶」ではなく「許可」という言葉が使われたのか。そこにはイルーゾォのスタンドジョジョの奇妙な冒険 第5部 イルーゾォ フィギュア、**「マン・イン・ザ・ミラー」**の能力が深く関わっています。
このスタンドは「鏡の中の世界」を作り出し、そこに対象を引きずり込む能力を持っています。そして、この能力の根幹を成すルールこそが**「許可」**なのです。
- 鏡の世界に入る際、イルーゾォが「許可」したものだけが中に入れる。
- 「本体(人間)だけを引き込み、スタンドは外に置き去りにする」といった選別が可能。
- 鏡の中では、許可されていない存在(スタンドなど)は一切干渉できない。
つまり、鏡の中はイルーゾォが絶対的な入国管理官を務める「俺専用の無敵ゾーン」なのです。相手からスタンドという武器を奪い、自分だけが一方的に殴れる状況を作る。この傲慢な能力設定が、あのセリフの伏線となっています。
絶体絶命の瞬間に出た「ウイルスは許可しないッ!」
物語は進み、無敵を誇ったイルーゾォでしたが、ジョルノの捨て身の策によって窮地に立たされます。フーゴのスタンド「パープル・ヘイズ」の殺人ウイルスに感染したジョルノが、自ら鏡の世界に飛び込んできたのです。
鏡の世界の中でウイルスに感染してしまったイルーゾォ。このままでは死んでしまう……そう悟った彼は、鏡の世界から現実世界へと脱出を試みます。その時、自らの能力を使って放ったのがあのセリフです。
「俺だけが外に出ることを、許可しろぉおお!!」
「だが、ウイルスは許可しないィィィーーーッ!!」
「感染した部分が、出ることは許可しなぁいぃぃぃ!!」
自分の体の一部がウイルスに侵されている。ならば、「自分という人間」の出国は許可するが、「付着しているウイルス」の出国は許可しない。そうすれば、ウイルスだけを鏡の世界に置き去りにして、自分だけ助かることができる……!
この、理屈は通っているけれどあまりにも自分勝手で、形振り構わない必死すぎる叫び。この「小物感あふれる全開の拒絶」こそが、読者の心に深く刻まれた理由なのです。
岸辺露伴の「だが断る」との決定的な違い
ジョジョに詳しくない方がよく陥る罠が、第4部の人気キャラクター・岸辺露伴の名言「だが断る」との混同です。どちらも「拒絶」を意味する言葉ですが、その精神性は真逆と言っても過言ではありません。
- 岸辺露伴の「だが断る」相手から「こうすれば助けてやるぞ」という有利な条件を提示された上で、自分のプライドを守るためにあえてNOを突きつける、高潔で格好いい拒絶。
- イルーゾォの「許可しない」自分が助かるために、世界のルールを自分勝手にねじ曲げてでも不都合なものを排除しようとする、必死でエゴイスティックな拒絶。
露伴が「精神の強さ」を示すセリフなら、イルーゾォは「生存への執着」を示すセリフ。この違いを理解しておくと、ジョジョ通の間でも一目置かれること間違いなしです。
現代ネット社会での「許可しない」の使い方
今やこのフレーズは、原作の文脈を離れて、さまざまなシーンで「ネタ」として使われています。基本的には**「自分にとって不都合な事実を、あたかも権限があるかのように強引に否定したいとき」**に使うのが正解です。
1. 月曜日の到来を拒絶するとき
日曜日の夜、多くの社会人や学生が心の中で叫びます。
「朝が来ることは許可する……だが、月曜日であることは許可しないィィィーーーッ!」
現実にはどうしようもないことに対して、せめて言葉だけでも抗いたい。そんな切実な願い(?)にぴったりです。
2. ガチャやゲームでの理不尽な結果
ソーシャルゲームで爆死したとき。
「課金は許可する!だが、爆死は許可しないィィィ!」
自分の財布の紐は緩めるけれど、結果だけは思い通りにしたいという、まさにイルーゾォ的な強欲さを表現するのに最適です。
3. ダイエット中の誘惑
目の前に置かれたラーメンを前にして。
「食べることは許可する!だが、脂肪がつくことは許可しないッ!」
そんな魔法のようなことが起きればいいのに……という願望をジョジョ風に叫ぶことで、少しだけ罪悪感を中和(?)できます。
イルーゾォという男の魅力
「許可しない」というセリフばかりが目立つイルーゾォですが、実は敵キャラとしても非常に優秀でした。
彼は暗殺チームの一員として、任務に対して非常に忠実です。ジョルノたちのスタンド能力を冷静に分析し、一人ずつ確実に鏡の中へ引きずり込んで無力化していく様は、まさにプロの暗殺者。
しかし、そんなクールな男が、最後にはウイルスに怯えて「許可しないッ!」と絶叫しながら逃げ惑う。この**「圧倒的な優位からの転落」と、そこに見せる「人間臭すぎる必死さ」**のギャップこそが、ジョジョという作品が描く「人間讃歌(の裏返し)」の面白さでもあります。
アニメ版ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Blu-rayでは、声優の成田剣さんがこのシーンをこれ以上ないほどの熱演で表現しており、原作以上のインパクトを視聴者に与えました。あの震えるような、絞り出すような「許可しなぁいぃぃぃ!」は必聴です。
ジョジョの「許可しない」の元ネタを知って作品をもっと楽しもう!
ネットで見かける何気ないフレーズも、その背景を知ることで見え方が全く変わってきます。
イルーゾォの「許可しない」は、単なるわがままではありません。それは、鏡の世界という閉じた空間でしか王様になれなかった男が、死の淵で見せた究極の自己防衛本能だったのです。
もしあなたが日常生活で、どうしても受け入れがたい理不尽に直面したら、心の中でこう叫んでみてください。
「〇〇は許可しないィィィーーーッ!」
少しだけ、イルーゾォのような「強引な自信」が湧いてくるかもしれません(もちろん、現実が変えられるわけではありませんが……)。
ジョジョ第5部は、こうした敵キャラクター一人ひとりの描写が非常に深く、どのバトルも手に汗握る展開ばかりです。今回の記事でイルーゾォに興味を持った方は、ぜひ原作漫画やアニメで、彼記事を読み終えることは許可する……だが、ジョジョを読まないことは、許可しないィィィーーーッ!!の「許可制」の世界の結末をその目で確かめてみてください。
さて、ここまで読んでくれたあなた。


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