「オッス、オラ悟空!」というお馴染みのフレーズを聞くだけで、胸が熱くなるファンは多いはず。世界中で愛され続ける伝説のアニメ『ドラゴンボール』ですが、いざ「一気見しよう」と思った時にぶつかるのが、**『ドラゴンボールZ』と『ドラゴンボール改』のどっちを見ればいいの?**という悩みです。
タイトルは似ているけれど、中身を開けてみると驚くほど中身が違います。当時の熱狂をそのまま閉じ込めたオリジナル版か、それとも現代風に研ぎ澄まされたリマスター版か。
今回は、ファンなら絶対に押さえておきたい「Z」と「改」の決定的な違いを、作画、声優、BGM、そして物語のテンポという4つの視点から徹底的に掘り下げていきます。
圧倒的なスピード感の差!話数に隠された秘密
まず最も大きな違いは、物語が完結するまでの「長さ」です。結論から言うと、『ドラゴンボールZ』は約291話ありますが、『ドラゴンボール改』は約159話(国内放送版)に凝縮されています。なんと130話以上もカットされているんです。
なぜこれほどの差が出たのでしょうか。
オリジナル版『Z』の宿命「引き伸ばし」
1980年代後半から90年代にかけて放送された『Z』は、週刊少年ジャンプの連載と並行して制作されていました。アニメが原作漫画のストックを追い越さないよう、当時のスタッフは必死に時間を稼ぐ必要があったのです。
その結果、敵と数分間睨み合いを続けたり、気合を溜めるだけで1話が終わったり、はたまた「悟空が教習所に通って免許を取る」といったアニメオリジナルの番外編が差し込まれたりしました。この「タメ」こそが当時の醍醐味でもありましたが、今の時代のスピード感で見ると「なかなか話が進まないな」と感じるかもしれません。
現代のタイパに最適化された『改』
一方で『改』は、鳥山明先生の原作漫画の展開に忠実に再編集されています。あのアニオリエピソードや、長すぎる睨み合いをバッサリとカット。物語がサクサク進むため、サイヤ人襲来から魔人ブウ編の決着までを非常にスムーズに追いかけることができます。忙しい現代人が一気見するなら、間違いなく『改』の方がストレスフリーです。
デジタルリマスターで蘇る映像!作画の鮮明さと修正点
映像面でも、両者には明確な個性の違いがあります。基本的には『Z』のフィルムを元にしていますが、『改』では現代のテレビ環境に合わせた調整が行われました。
鮮やかな色彩とノイズの除去
『改』では、古いフィルム特有の傷やゴミを取り除くデジタルリマスター処理が施されています。全体的に色がパキッと鮮やかになり、コントラストもハッキリしました。古いアニメ特有の「画面の揺れ」も抑えられているため、大画面の液晶テレビで見ても非常に綺麗です。
16:9のワイド画面と一部の描き直し
『Z』は昔のテレビサイズである4:3の比率ですが、『改』は地上波放送時に合わせて16:9のワイド画面になっています。ただし、これは元々の絵の上下をカットして拡大しているため、シーンによってはキャラの頭が少し切れて見えることもあります。
また、フィルムの損傷が激しかったり、昔の描写が今の放送基準に合わなかったりする箇所は、新規に描き直されています。ただ、当時の職人芸とも言える手描きセル画と、最新のデジタル作画が混在するため、シーンによって「急に絵のタッチが変わったぞ?」と驚く瞬間があるのも『改』の特徴です。
声優陣の魂の新録!「あの頃」と「今」の演技
音声面の違いは、古参ファンほど敏感に反応するポイントでしょう。『改』は単なる再放送ではなく、全てのセリフを当時のキャスト(一部変更あり)が集まって録り直しているからです。
熟練の演技か、当時の勢いか
『改』の収録が行われたのは、『Z』の放送終了から10年以上が経過したタイミングでした。野沢雅子さんをはじめとするレジェンド声優陣が、キャラクターを完全に理解した上で演じる「深みのある演技」は圧巻です。
一方で、20代や30代だった当時のキャストが喉を枯らして叫んでいた『Z』の瑞々しい演技も捨てがたいものがあります。特にベジータやフリーザなど、長い年月を経てキャラクターの解釈が固まる前の、荒々しい初期の演技を好むファンも少なくありません。
避けては通れないキャストの交代
残念ながら、時間の経過とともに亡くなられた声優さんもいらっしゃいます。例えば天津飯や亀仙人、ナレーションなどは『改』で別の声優さんに引き継がれました。新しいキャストも素晴らしい演技を見せてくれますが、幼少期の記憶に刻まれた「あの声」で物語を楽しみたいなら、やはりドラゴンボールZ DVDなどのメディアでオリジナル版を確認するのが一番です。
BGMが変える作品の空気感
アニメにおいて、音楽は作品の魂と言っても過言ではありません。『Z』と『改』では、音楽の方向性が全く異なります。
菊池俊輔氏による王道の『Z』サウンド
『Z』を語る上で欠かせないのが、作曲家・菊池俊輔氏による重厚なBGMです。和を感じさせる力強さと、銀河規模のスケール感を併せ持ったあの音楽が流れるだけで、視聴者は一気にドラゴンボールの世界へ引き込まれます。影山ヒロノブ氏が歌う「CHA-LA HEAD-CHA-LA」との相性も抜群でした。
現代的なアプローチの『改』
『改』では、より現代のアニメらしいスピード感のある楽曲に刷新されました。オープニングやエンディングも一新され、よりキャッチーでポップな印象を与えます。
ただし、制作上の事情により、『改』の放送途中でBGMが急遽『Z』時代のものに差し戻されるという珍事もありました。そのため、シリーズを通して音楽の統一感を楽しみたいなら『Z』、新しい試みを感じたいなら『改』という選択になります。
結局どっちを見るべき?あなたへの推奨ガイド
ここまで違いを解説してきましたが、結局のところ「どっちが良いか」は、あなたがアニメに何を求めるかによって決まります。
『ドラゴンボール改』を観るべき人
- 仕事や勉強で忙しく、効率よく物語を追いかけたい。
- 原作マンガのテンポ感が好き。
- 『ドラゴンボール超(スーパー)』に繋げるために、予習としてサクッと見たい。
- 子供と一緒に、最新の画質で楽しみたい。
『ドラゴンボールZ』を観るべき人
- リアルタイム放送当時の、あのじりじりした緊張感を味わいたい。
- アニオリエピソードも全部含めて、ドラゴンボールの全てを知り尽くしたい。
- 影山ヒロノブ氏の歌声と菊池BGMのコンビネーションに浸りたい。
- 声優さんたちの当時の勢いある声を聞きたい。
もしあなたが「これから初めてドラゴンボールに触れる」というのであれば、まずは『改』で物語の全体像を把握することをおすすめします。その上で、特定のバトルをもっとじっくり見たい、もっと深掘りしたいと思った時に、ドラゴンボールZ 単巻DVDなどで該当するエピソードをピンポイントで補完するのが、最も賢い楽しみ方かもしれません。
まとめ:ドラゴンボールZと改の違いを徹底比較!どっちを見るべき?作画や声優、BGMを解説
『ドラゴンボールZ』と『ドラゴンボール改』。この二つは、単なる新旧の差ではなく、制作された時代背景や視聴者のニーズに応じた「別のアプローチ」による兄弟作のような存在です。
『Z』には当時の熱量と、寄り道が生んだ深い世界観があります。『改』には無駄を削ぎ落とした洗練さと、現代の視聴環境に耐えうる鮮明さがあります。どちらを選んでも、サイヤ人の王子・ベジータとの死闘や、フリーザとの絶望的な戦い、そして親子の絆を描いたセル編など、心震える物語が待っていることに変わりはありません。
自分のライフスタイルや好みに合わせて選んでみてください。最新のフィギュアやゲームを楽しむ際にも、この「違い」を知っているだけで、より深く作品を味わえるはずです。
さあ、あなたも筋斗雲に乗るようなワクワク感と共に、再びドラゴンボールの世界へ旅立ちましょう。
ドラゴンボールZと改の違いを徹底比較!どっちを見るべき?作画や声優、BGMを解説というテーマで、あなたの視聴体験がより素晴らしいものになることを願っています。

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