ドラゴンボールの元ネタ徹底解説!西遊記から映画、意外な由来まで

ドラゴンボール
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世界中で愛され続けている伝説の漫画『ドラゴンボール』。リアルタイムで読んでいた世代から、最新の映画やゲームでファンになった若い世代まで、その熱狂はとどまるところを知りませんよね。

でも、ふと考えたことはありませんか?「そもそも、あのワクワクする物語はどうやって生まれたんだろう?」と。

実は、作者の鳥山明先生が作品を創り上げる過程には、誰もが知る古典文学から、当時の大ヒット映画、さらには意外な日常生活のひとコマまで、実に多様なドラゴンボールの元ネタが隠されているんです。

今回は、知れば知るほど読み返したくなる、物語の原点やキャラクターの意外な由来を徹底的に掘り下げていきます。これを読めば、次にアニメや漫画を見る時の視点がガラリと変わるはずですよ!

始まりは『西遊記』とクンフー映画の融合だった

『ドラゴンボール』という壮大な物語の種明かしをすると、連載が始まる直前のコンセプトは「中国のクンフーを題材にした物語」でした。鳥山先生が大のジャッキー・チェン好きだったこともあり、当時の担当編集者である鳥嶋氏と相談して決まった方向性だったそうです。

そこでベースに選ばれたのが、中国の四大奇書の一つである『西遊記』です。

  • 孫悟空のモデル主人公の名前そのものが『西遊記』の孫悟空から取られているのは有名ですよね。初期の悟空が尻尾を生やしていたり、如意棒を振り回したり、筋斗雲に乗って空を飛んだりする設定は、まさに原典へのリスペクトから。
  • 初期メンバーの役割一緒に旅をする仲間たちも、西遊記の構成をなぞっています。
    • ブルマ:三蔵法師(旅のリーダー・発起人)
    • ウーロン:猪八戒(変化が得意な豚の怪物)
    • ヤムチャ:沙悟浄(砂漠のハイエナ・盗賊)

このように、物語のスタートは「現代版・西遊記」として構築されていたんですね。初期のちょっとエッチでコミカルな雰囲気は、古典の持つドタバタ劇の要素をうまく取り入れた結果と言えるでしょう。

「7つの玉」のルーツは江戸時代の名作小説?

作品のタイトルにもなっている、7つ集めれば願いが叶う「ドラゴンボール」。この「玉を集める」という設定、実は西遊記には存在しません。

このアイデアの元になったのは、江戸時代の読本作者・曲亭馬琴による超大作『南総里見八犬伝』だと言われています。

  • 8つから7つへ八犬伝には「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が浮かび上がる8つの珠が登場します。これを集めて宿命の戦士たちが集結する物語なのですが、鳥山先生は「8つだとちょっと多いな」と感じたそうで、キリの良い7つに変更したというエピソードがあります。

もし、この時に八犬伝のオマージュが組み込まれていなければ、私たちが知っている「願いを叶えるための冒険」という軸は生まれていなかったかもしれません。

ジャッキー・チェンが作品に与えた多大な影響

鳥山先生は、仕事中にテレビで香港映画を流しっぱなしにするほどの映画好きでした。特にジャッキー・チェンの『ドランクモンキー 酔拳』や『蛇拳』には強い影響を受けており、アクションシーンの描き方にそのエッセンスが凝縮されています。

  • ジャッキー・チュンの由来亀仙人が天下一武道会に変装して出場した際の名前「ジャッキー・チュン」。これは説明不要のパロディですが、それだけジャッキーへの敬愛が深かった証拠でもありますね。
  • バトルのリズム感ドラゴンボールの戦闘シーンが、なぜあんなに読みやすく、かつ迫力があるのか。それは、クンフー映画の「打撃の応酬」や「緩急のついた動き」を漫画のコマ割りに落とし込んでいるからです。

単なる超能力のぶつかり合いではなく、拳と拳がぶつかる「格闘技」としての基盤があったからこそ、後のサイヤ人編などでインフレしていくバトルも、私たちは違和感なく受け入れられたのかもしれません。

敵キャラや脇役に隠されたハリウッド映画の影

物語が進むにつれて、元ネタのバリエーションはさらに広がっていきます。特に悪役やメカのデザインには、当時の流行や鳥山先生の趣味が色濃く反映されています。

  • 桃白白(タオパイパイ)と香港映画レッドリボン軍編で強烈なインパクトを残した殺し屋、桃白白。彼のモデルは映画『蛇拳』に登場した悪役の殺し屋だと言われています。あの独特の三つ編みスタイルや、冷酷な立ち振る舞いはまさにクンフー映画の悪役そのもの。
  • 人造人間とSFホラーレッドリボン軍が生み出した人造人間たちにも元ネタが散見されます。
    • メタリック軍曹:ターミネーターのアーノルド・シュワルツェネッガー。
    • 人造人間8号:フランケンシュタインの怪物。さらに、セルが初期形態で人々の生体エキスを吸収するホラー描写などは、SF映画の影響を感じさせますね。
  • フリーザのモデルは「地上げ屋」?宇宙の帝王フリーザ。その冷徹な敬語キャラクターや、「惑星を滅ぼして売る」というビジネスライクな悪行。これは当時、社会問題にもなっていた不動産の「地上げ屋」をイメージしたという説が有名です。日常的な恐怖を、宇宙規模の悪に昇華させる鳥山先生のセンスには脱帽です。

技の名前や設定に込められた遊び心

必殺技の代名詞「かめはめ波」。この名前、実は鳥山先生の奥様が考案されたものなんです。

ハワイの「カメハメハ大王」から取られたこの名前は、一度聞いたら忘れられないインパクトがありますよね。「カメ」は亀仙人の弟子であることを示し、ポーズ自体はクンフー映画の気功のような動き。こうした異文化のミックスが、ドラゴンボール独自の魅力を生み出しています。

また、サイヤ人たちの名前が野菜から来ているのは有名な話。

  • ベジータ = ベジタブル
  • カカロット = キャロット(にんじん)
  • ラディッツ = ラディッシュ(二十日大根)
  • ナッパ = 菜っ葉
  • ブロリー = ブロッコリー

「強そうな戦士なのに、名前の由来は野菜」というギャップも、キャラクターを親しみやすくするスパイスになっています。

悟空を成長させた「逆転の発想」

実は連載当初、鳥山先生は悟空をずっと子供のままで描きたいと考えていました。しかし、敵がどんどん強くなる中で、子供の体格では説得力のあるアクションが難しくなってきます。

そこで担当編集の鳥嶋氏が「悟空を大きくしよう」と提案。当時の少年漫画界では、主人公が成長して外見が大きく変わるのはかなりのタブー視されていましたが、この決断が大成功。青年になった悟空がマジュニア(ピッコロ)と死闘を繰り広げる天下一武道会編で、人気は不動のものとなりました。

この「成長」という要素も、ある種、当時の漫画界の常識を覆す新しい元ネタ(発想の源)になったと言えるでしょう。

ドラゴンボールの元ネタを知ることで広がる世界

ここまで、様々なドラゴンボールの元ネタを見てきました。

西遊記という古典を土台にし、日本の八犬伝のエッセンスを加え、香港クンフー映画のアクションを叩き込む。そこにハリウッド映画のSF要素や、身近な野菜、社会情勢までをミックスする。

この圧倒的な「ごちゃ混ぜ感」を、鳥山明先生という唯一無二の天才がスタイリッシュにまとめ上げたからこそ、ドラゴンボールは時代も国境も超える名作になったのです。

「あのキャラ、もしかしてあの映画が元かな?」

「この設定は、あの神話から来ているのかも!」

そんなふうに想像を膨らませながら、もう一度ドラゴンボール 全巻セットを読み返したり、アニメを見返したりしてみてください。きっと、今まで気づかなかった新しい発見と感動が待っているはずですよ!

物語の原点を知ることは、作品への愛をさらに深める素敵な旅になるに違いありません。

次回の更新では、さらに踏み込んだ「サイヤ人のルーツ」や「各宇宙の破壊神の由来」などについても触れていければと思います。お楽しみに!

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