「あぁ〜、そこそこ。耳かきってどうしてこんなに気持ちいいんだろう……」
お風呂上がりやリラックスタイム、ついつい手が伸びてしまうのが耳かきですよね。でも、ちょっと待ってください。あなたが「良かれ」と思って毎日一生懸命ガリガリやっているその耳掃除、実は耳の健康を脅かす「NG習慣」かもしれません。
「耳かきをしすぎて耳から汁が出てきた」「掃除したはずなのに耳が詰まった感じがする」
そんな悩みを抱える人は意外と多いものです。今回は、漫画のように分かりやすく、医学的に正しい耳かきの方法と、安全で気持ちいいケアのコツを徹底解説します。あなたの耳を守るための新常識、一緒に見ていきましょう!
耳かきが「気持ちよすぎる」のにはワケがある?
そもそも、なぜ私たちは耳かきにこれほどまでの中毒性を感じるのでしょうか。実は、耳の穴(外耳道)には、自律神経の一つである「迷走神経」が通っています。
この迷走神経が刺激されると、脳はリラックス状態になり、えも言われぬ快感を覚えるのです。人によっては耳かき中に「咳」が出ることがありますが、これも迷走神経が喉の方までつながっているから。決して異常ではありません。
しかし、この「気持ちよさ」こそが最大の罠。快感に任せて毎日耳をいじってしまうと、耳の皮膚はどんどん薄くなり、炎症を起こしてしまいます。すると今度は「かゆみ」が強くなり、さらに耳かきをしてしまう……という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
知っておきたい!耳垢の正体と驚きの「自浄作用」
「耳垢はゴミだから、毎日きれいに掃除しないといけない」と思っていませんか? 実はこれ、大きな誤解です。
耳垢は「耳のボディガード」
耳垢には、耳の皮膚を保護し、細菌やカビの繁殖を抑える「酸性のバリア機能」があります。また、耳垢特有の匂いや成分は、虫などの侵入を防ぐ役割も果たしているのです。
耳には「自動排出システム」が備わっている
人間の耳の皮膚は、鼓膜から外側に向かって、まるでベルトコンベアのように少しずつ移動しています。これを「自浄作用」と呼びます。耳垢はこのシステムによって、寝ている間や口を動かしている間に、自然と耳の入り口まで運ばれてくるようになっているのです。
つまり、健康な耳であれば、奥まで無理に掃除をする必要は全くありません。むしろ奥に手を入れることで、自然に出ようとしている耳垢を再び奥へ押し込んでしまうことになりかねないのです。
タイプ別!あなたにぴったりの耳かき道具の選び方
耳垢には、大きく分けて「カサカサタイプ」と「ベトベトタイプ」の2種類があります。これは遺伝によって決まるもので、タイプによって適した掃除道具が異なります。
乾性耳垢(コナ型)の人
日本人の約8割がこのタイプ。乾燥して粉っぽい耳垢です。
このタイプには、昔ながらの竹製や金属製の耳かきが適しています。スプーンのような形状で、壁面の耳垢を優しく「かき出す」のがコツです。
竹製 耳かき最近では、LEDライトが付いたタイプや、スマホと連動して耳の中を見ながら掃除できるカメラ付き耳かきも人気です。
湿性耳垢(アメ型)の人
日本人の約2割に見られる、キャラメル状のベトベトした耳垢です。
このタイプは、耳かきでかき出そうとすると、逆に耳垢を壁面に塗り広げてしまったり、奥に押し込んだりしがち。
おすすめは「綿棒」です。綿棒を耳に優しく挿入し、回転させるようにして耳垢を絡め取ります。
黒綿棒黒い綿棒を使うと、取れた耳垢がはっきり見えるので視覚的な満足感も得られやすいですよ。
プロが教える!安全で正しい耳かきの具体的な手順
それでは、耳を傷つけずにスッキリさせる、正しい耳掃除のステップをご紹介します。
- 頻度は「月に1〜2回」で十分毎日やりたい気持ちをグッと堪えてください。耳の皮膚のターンオーバーに合わせて、2週間から1ヶ月に1回程度の頻度がベストです。
- 掃除する範囲は「入り口から1cm」まで耳の穴の入り口から約1cm〜1.5cmの範囲だけを掃除しましょう。ここから先は「掃除不要ゾーン」です。それ以上奥は皮膚が非常に薄く、鼓膜も近いため非常に危険です。
- 外側から内側へ、優しくなでる耳かきを強く押し付けるのは厳禁。鉛筆を持つように軽く持ち、壁面を優しくなでるように動かします。
- 風呂上がりの深追いは厳禁お風呂上がりは耳の皮膚がふやけていて、非常に傷つきやすい状態です。綿棒で入り口の水分を軽く吸い取る程度にとどめ、ガリガリと本格的な掃除をするのは避けましょう。
これだけは避けて!やってはいけないNG耳かき習慣
耳を健康に保つために、以下のことには特に注意してください。
- 「ながら」耳かきは絶対にNGスマホを見ながら、テレビを見ながらの耳かきは非常に危険です。不意に家族やペットがぶつかってきたり、自分が動いてしまったりして、耳かきが奥まで刺さり鼓膜を突き破る事故が毎年多く報告されています。
- 耳の奥まで綿棒を入れる綿棒は耳垢を絡め取るのには適していますが、太さがあるため、細い耳の穴では耳垢を「奥へ奥へ」と押し込むピストンのような役割をしてしまうことがあります。
- 人の耳を掃除しすぎる特に子供の耳掃除には注意が必要です。子供の耳道は短く、急に動くこともあります。子供が嫌がる場合は無理をせず、プロの手を借りましょう。
異変を感じたらすぐ耳鼻科へ!「耳掃除だけ」での受診はアリ?
「耳掃除くらいで病院に行くなんて恥ずかしい……」
そう思っているなら、その考えは今すぐ捨ててください!
実は、耳鼻咽喉科において耳掃除(耳垢除去)は立派な医療行為です。特に以下のような症状がある場合は、自宅で解決しようとせず、すぐに専門医を受診しましょう。
- 耳垢塞栓(じこうそくせん)耳垢が奥に詰まってしまい、耳が聞こえにくくなったり、自声強聴(自分の声が響く)が起きたりする状態です。無理に取ろうとすると鼓膜を傷つけるため、病院で専用の器具や薬(耳垢水)を使って除去してもらう必要があります。
- 外耳道真菌症耳掃除のしすぎで傷ついた場所に、カビが生えてしまう病気です。激しいかゆみや痛み、独特の臭いがある場合は疑いがあります。
- 外耳炎耳の穴が炎症を起こし、腫れや痛み、耳だれが出る状態です。
「プロに掃除してもらうと、信じられないくらいスッキリする」という声も多いものです。数ヶ月に一度、耳のメンテナンスとして受診するのも賢い選択ですよ。
漫画で学ぶ正しい耳かきの方法!安全で気持ちいい耳掃除のコツとは:まとめ
いかがでしたか? 最後に今回のポイントをおさらいしましょう。
- 耳かきの頻度は月1〜2回でOK!
- 耳には自浄作用があるから、奥まで掃除しなくていい。
- 自分の耳垢タイプ(カサ・ベト)に合った道具を選ぼう。
- 掃除は「入り口から1cm」までを優しく。
- 困った時は恥ずかしがらずに耳鼻科へ!
正しい知識を持っていれば、耳かきはもっと安全で心地よいリフレッシュタイムになります。ついついやりすぎてしまう「耳かき依存」を卒業して、あなたの耳を優しくいたわってあげてくださいね。
スッキリ清潔な耳で、毎日をもっと快適に過ごしましょう!

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