「最近、本屋さんで見かけないな」「続きはどうなったの?」
ライトノベルファン、特にイラストレーターという職業に憧れを持つ方々の間で、今なお根強く囁かれている疑問があります。それが、MF文庫Jの人気シリーズ『14歳とイラストレーター』の現状についてです。
「このまま打ち切りになってしまうの?」「完結したという噂は本当?」
そんな不安を抱えているあなたのために、本作を取り巻く現在の状況と、なぜ続刊が止まっているのかという裏事情、そして物語の今後について、今分かっている情報をすべて詰め込みました。
『14歳とイラストレーター』が打ち切りと言われる3つの理由
ネットで作品名を検索すると、真っ先に「打ち切り」という不穏なワードが目に飛び込んできます。火のない所に煙は立たないと言いますが、なぜここまで打ち切り説が濃厚になってしまったのでしょうか。その主な理由は3つあります。
1. 刊行ペースが完全に止まっている
本作の最新刊である第8巻が発売されたのは、2020年3月のこと。それから4年以上もの月日が流れていますが、次巻の発売予告はいまだに出ていません。
ライトノベルの世界では、1年新刊が出なければ「黄色信号」、2年空けば「実質的な休止」と見なされるのが一般的です。4年という空白期間は、読者が「もう続きは出ないんだ」と諦めてしまうには十分すぎる時間と言えるでしょう。
2. コミカライズ版が先に終了した
原作のプロモーションとしての役割も担う「漫画版」ですが、こちらは2020年に全4巻で完結を迎えています。
もちろんストーリーは原作の途中で終わっており、いわゆる「俺たちの戦いはこれからだ!」という形での幕引きでした。メディアミックスが先に終了し、その後を追うように原作の音沙汰もなくなったことが、打ち切り説に拍車をかけました。
3. 著者とイラストレーターの極端な多忙
これが最も現実的、かつファンにとって「納得せざるを得ない」理由かもしれません。
著者のむらさきゆきや先生は、アニメ化もされた異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術などの超人気シリーズを抱える売れっ子。そしてイラストを担当する溝口ケージ先生は、社会現象にもなった青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ないをはじめとする「青ブタ」シリーズのメインイラストレーターです。
特に「青ブタ」は劇場版や新作の展開が絶え間なく続いており、イラストレーター界のトップランナーである溝口先生のスケジュール調整は、想像を絶する難易度であると推察されます。
打ち切りは確定?公式発表から読み解く現状
では、実際に「打ち切り」という決定事項があるのでしょうか。
結論から言えば、出版社であるMF文庫Jからも、著者・イラストレーター両先生からも、「打ち切りになりました」という公式なアナウンスは一切ありません。
通常、本当に作品が終了(絶版や契約解除)になる場合は、公式サイトから作品ページが消えたり、電子書籍の配信が止まったりします。しかし本作は現在も14歳とイラストレーターとして各電子書籍ストアで堂々と販売されており、重版の記録も残っています。
つまり、現在は「打ち切り」ではなく、あくまで**「無期限の刊行休止状態」**というのが正しい理解です。
業界の闇と光を描く本作の魅力をおさらい
なぜ、これほどまでに続きを待ち望む声が多いのか。それは本作が、単なる「可愛い女の子が出てくるラノベ」の枠を超え、クリエイターの魂を揺さぶる「お仕事もの」として秀逸だったからです。
- 「神絵師」への嫉妬と憧れ主人公の悠斗が抱く、才能ある者への複雑な感情。SNSのフォロワー数や「いいね」の数に一喜一憂し、精神を削りながらペンを握る描写は、絵を描くすべての人に刺さるリアリティがあります。
- イラストレーターの経済事情「1枚いくらで仕事を受けるのか」「契約書の重要性」など、普段は見えない業界の裏側を赤裸々に描いています。これからプロを目指す若者にとっては、ある種の見文書のような価値すらあります。
- 14歳のヒロイン・乃ノ香の圧倒的な存在感コスプレイヤーであり、モデルであり、そして主人公を翻弄する14歳の少女。彼女との関係性がどう変化していくのか、その「危うさ」と「純粋さ」の同居が物語の大きな推進力となっていました。
そんな魅力的なキャラクターたちの物語が、14歳とイラストレーター 8で止まってしまっているのは、ファンにとって生殺しに近い状態と言っても過言ではありません。
今後、続編(第9巻)が出る可能性はあるのか
多くのファンが一番知りたいのは「結局、いつ出るの?」という点でしょう。これについては、いくつかのポジティブな要素とネガティブな要素が混在しています。
期待できるポイント:制作陣の愛着
むらさきゆきや先生も溝口ケージ先生も、SNSやインタビューなどで本作に対する愛着を語ることがあります。特に溝口先生にとっては、自身の本業である「イラストレーター」をテーマにした分身のような作品です。スケジュールさえ整えば、物語を最後まで描き切りたいという意思はあるはずです。
厳しいポイント:ライトノベルの「旬」
ラノベ業界は非常に流れが早く、4年のブランクは「過去の作品」として扱われがちです。出版社としては、新しいヒット作にリソースを割きたいのが本音でしょう。
しかし、近年ではKindleなどの普及により、過去の名作がふとしたきっかけで再燃することも増えています。アニメ化の再始動や、大きな賞の受賞などが起爆剤となれば、一気にプロジェクトが動き出す可能性もゼロではありません。
『14歳とイラストレーター』完結を待つ間にチェックしたい作品
続きが読めない寂しさを埋めるには、同じ制作陣の作品や、似た熱量を持つ「クリエイター系」の物語に触れるのが一番の薬です。
- 青春ブタ野郎シリーズ溝口ケージ先生の美麗なイラストを堪能するなら外せません。思春期特有の繊細な感情描写は、本作にも通じるものがあります。
- 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術むらさきゆきや先生の代表作。コメディとシリアスのバランスが絶妙で、作家としての地力の高さを感じられます。
- 冴えない彼女の育てかた「クリエイターの苦悩と熱量」というテーマが好きなら、間違いなくハマる名作です。
14歳とイラストレーターは打ち切り?続編や完結の真相まとめ
さて、ここまで『14歳とイラストレーター』の現状について深く掘り下げてきました。
改めてまとめると、公式に「打ち切り」が決まったわけではありません。しかし、メインスタッフの多忙という、回避困難な物理的要因によって**「長い眠りについている」**というのが実情です。
読者として今できることは、既刊を読み返し、SNSなどで作品への愛を叫び続けること。そして、いつかふらりと新刊案内の中に「14歳とイラストレーター 9」の文字を見つけるその日まで、希望を捨てずに待つことだけです。
あのヒリヒリするようなイラストレーターの日常と、乃ノ香たちの眩しい笑顔。それらが再び私たちの前に現れる日を信じて、今は静かに最新情報を待ちましょう。
もし、まだ本作を全巻読んでいないという方がいれば、この機会に14歳とイラストレーター 全巻をチェックしてみてください。打ち切り云々の噂を抜きにしても、これほどまでに熱く、切なく、そして美しい「クリエイターの物語」は、他に類を見ませんから。

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