週刊少年マガジンで連載されていたヒロユキ先生による大人気ラブコメ『カノジョも彼女』。主人公の直也が、幼馴染の咲と美少女の渚、二人の彼女と同時に付き合うという衝撃の「二股(最終的には四股)」宣言から始まった物語です。
アニメ化もされ、SNSでも常に話題を振りまいていた本作が、なぜ「打ち切り」という不穏な言葉と一緒に検索されているのか。その真相と、完結を迎えた理由、さらには気になるアニメ3期の可能性について、ファンの視点から徹底的に掘り下げていきます。
カノジョも彼女が打ち切りと言われる背景と完結の真相
まず結論からお伝えすると、『カノジョも彼女』は決して打ち切りではありません。2023年5月発売の『週刊少年マガジン』25号にて、全144話、単行本にして全16巻という形で、非常に綺麗な「円満完結」を迎えました。
では、なぜ「打ち切り」という噂が流れたのでしょうか。
その大きな理由は、物語終盤の圧倒的な「スピード感」にあります。ヒロユキ先生の作風は、もともとテンポが速く、ギャグのキレを重視するスタイルです。前作の『アホガール』でもそうでしたが、ダラダラと関係を引き延ばすのではなく、最高潮の盛り上がりの中で物語を畳む傾向があります。
本作においても、直也がヒロイン全員との関係にケジメをつけ、自らの覚悟を決めるプロポーズに近い展開が続きました。読者からすれば「えっ、もう終わっちゃうの?」と感じるほどの密度だったため、それがネガティブな憶測を呼んだのかもしれません。
しかし、最終巻となった16巻には、赤坂アカ先生や春場ねぎ先生といった超豪華作家陣が完結を祝う寄稿を寄せています。もし不評による打ち切りであれば、これほど華やかな幕引きは用意されません。間違いなく、編集部からも読者からも愛された末のゴールだったと言えるでしょう。
全144話に込められた驚きの仕掛けと読者の評価
『カノジョも彼女』の完結を語る上で、ファンの間で伝説となっているのが「話数」に隠された秘密です。
本作は最終的に第144話で幕を閉じました。この「144」という数字、ただの数字ではないことに気づきましたか?
ネット上では、この話数が**「144=いいよ(14)四股(4)」**という語呂合わせになっているのではないか、と大きな反響を呼びました。主人公の直也が、最終的に4人のヒロイン全員と向き合い、全員を幸せにするという「ネオスタンダードなハーレムエンド」を選んだことへの、作者からの粋なメッセージだという説です。
この結末に対する読者の評価は、驚くほどポジティブなものでした。
通常のラブコメであれば、最後に一人を選ぶ「負けヒロイン」が生まれるのが通例です。しかし、本作は最初から最後まで「全員を幸せにするにはどうすればいいか」という、ある種狂気じみた誠実さを貫き通しました。
「二股なんて不誠実だ」という批判を、直也の「全員に対して等しく全力で接する」という圧倒的なパワーでねじ伏せた快作。読者からは「この作品らしい、最高のハッピーエンドだった」「最後まで笑えて、最後は少し感動した」という声が相次ぎました。
アニメ3期の可能性は?原作ストックと制作の壁
原作が完結した今、ファンの最大の関心事は「アニメ3期はあるのか?」という点ですよね。
アニメ2期では、原作の約10巻、いわゆる「沖縄編」のあたりまでが描かれました。原作は全16巻ですから、アニメ化されていないエピソードは約6巻分残っていることになります。
実は、この「残り6巻」というボリュームは、アニメ1クール分を作るのにちょうど良いストック量なんです。
3期制作の可能性を左右するポイントを整理してみましょう。
まず、ポジティブな要素としては「物語を完結まで描き切れる」という点です。近年、人気作を最後までアニメ化するケースが増えています。特に『カノジョも彼女』は、2期で新キャラクターである理沙が登場し、物語がさらに複雑に、そして面白くなる局面で終わっています。ここを放置したままにするのは、制作側としても惜しいはずです。
一方で、懸念点もあります。アニメ化の主な目的の一つは「原作単行本の宣伝」です。原作がすでに完結している場合、その宣伝効果が薄れてしまうため、続編のハードルが上がることがあります。
しかし、動画配信サービス(dアニメストアやU-NEXTなど)での再生数が好調であれば、話は別です。世界中にファンがいる作品だけに、完結編としての3期、あるいは一気に物語を畳む劇場版やOVAという形での展開も十分に期待できます。
ヒロユキ先生の次なる挑戦とラブコメ界への影響
『カノジョも彼女』という、ラブコメの歴史に一石を投じた作品を終えたヒロユキ先生。現在は次回作への充電期間、あるいは準備期間に入っていると思われます。
ヒロユキ先生は、これまでもアホガールやマンガ家さんとアシスタントさんとなど、エッジの効いたギャグ作品を次々と世に送り出してきました。
本作で見せた「欲望に正直でありながら、誰も傷つけない道を探す」というテーマは、現代の読者に強く刺さりました。従来の「誰か一人が選ばれるまでを競う」ラブコメとは一線を画す、新しい王道の形を提示したと言っても過言ではありません。
漫画家としてのヒロユキ先生の強みは、読者が「それは無理だろう」と思う設定を、キャラクターの熱量だけで納得させてしまう筆致にあります。次作がどのようなテーマになるかはまだ分かりませんが、また私たちを驚かせ、笑わせてくれることは間違いありません。
もし、まだ原作を最後まで読んでいないという方がいれば、ぜひカノジョも彼女の全巻セットを手に取ってみてください。一気読みすることで、なぜこの作品が「打ち切り」ではなく「最高の完結」と言われるのか、その理由が肌で感じられるはずです。
カノジョも彼女は打ち切りではなく歴史に残る大団円!
改めてまとめると、『カノジョも彼女』が打ち切りであるという噂は、作品の勢いと密度の濃さから生じた誤解に過ぎません。
直也が辿り着いた、咲、渚、理香、紫乃の4人全員との関係。それは一見すると荒唐無稽ですが、物語を読み進めてきたファンにとっては、これ以上ないほど納得のいく、そして祝福したくなる結末でした。
- 打ち切りではなく、全16巻での堂々たる完結。
- 144話という数字に込められた(かもしれない)遊び心。
- アニメ3期へのストックは十分に存在し、完結編への期待は高い。
- ヒロユキ先生の次回作にも大注目。
『カノジョも彼女』という作品が、一つの時代のラブコメとして、これからも多くの読者に語り継がれていくことは間違いありません。アニメ2期までを観て気になっている方は、ぜひ原作の最終回で、直也たちが選んだ「幸せの形」を見届けてください。
次はどんな「新しい当たり前」を見せてくれるのか、ヒロユキ先生の今後の活躍からも目が離せませんね。

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