「聖刻1092(ワースブレイド)」というタイトルを聞いて、胸が熱くなるファンは多いはずです。80年代後半から90年代にかけて、重厚なメカニックデザインと東洋的な哲学が融合した唯一無二の世界観で、国産ファンタジーの頂点に君臨した作品ですよね。
しかし、長年のファンであればあるほど、心に引っかかっている不安があるのではないでしょうか。「あの物語は、結局どうなったの?」「もしかして打ち切りになった?」という疑問です。
ネットで検索すると「打ち切り」や「未完」といった不穏なワードが並ぶこともありますが、結論から言えば、聖刻1092は終わっていません。それどころか、いま再び熱い鼓動を刻み始めています。
今回は、聖刻1092がなぜ打ち切りと言われてしまうのか、その複雑な歴史を紐解きながら、最新刊の状況と完結に向けた真実のロードマップを徹底的に解説していきます。
なぜ「聖刻1092は打ち切り」という噂が絶えないのか?
まず、なぜこれほどまでに「打ち切り」というイメージが定着してしまったのか、その背景を整理しましょう。これには、日本の出版史に残るような不運と、大河小説ゆえの宿命が深く関わっています。
最大の原因は、初期の版元であった「朝日ソノラマ」の廃業です。2007年、多くの名作を世に送り出してきた朝日ソノラマがその歴史を閉じました。この際、聖刻1092を含む多くのシリーズが実質的な「帰る場所」を失ってしまったのです。書店から本が消え、続刊の予定が白紙になった時期があったため、これを目にした読者が「打ち切りになった」と判断したのも無理はありません。
また、物語の構成も影響しています。本作は「聖都編」「東方編」と順調に進んできましたが、第3部にあたる「僧正編」の刊行ペースが極めて緩やかになった時期がありました。物語が核心に迫り、読者の期待が最高潮に達しているタイミングで数年のブランクが空いたことは、未完のまま放置されているという印象を強めてしまったのです。
さらに、90年代にはOVAやゲーム、TRPG ワースブレイド といった多角的なメディアミックスが展開されていましたが、2000年代以降、これらの露出が減少したことも「過去の作品」というイメージを助長させました。しかし、これらはすべて「表面上の動き」に過ぎなかったのです。
紆余曲折を経て継続中!現在の刊行形態と「僧正編」の完結
では、実際にはどうなっているのでしょうか。聖刻1092の系譜は、決して絶えていませんでした。
朝日ソノラマの廃業後、物語は中央公論新社の「Cノベルズ」へと引き継がれました。ここで長らく待たれていた「僧正編」が、ついに全6巻で完結を迎えたのです。主人公・フェーンたちの戦いが一つの大きな節目を迎えたこの瞬間は、古参ファンにとって涙なしには語れない出来事でした。
しかし、ここで物語が完結したわけではありません。聖刻1092の壮大なサーガには、まだ描かれるべき「宿命」が残されていました。それが現在進行形で執筆されている第4部「神樹編」です。
現在の刊行は、大手出版社を通した従来の手法ではなく、作品の版権管理を行う「伸童舎(WARES PROJECT)」が主導する形で行われています。一般の書店では見かけにくいかもしれませんが、Amazonなどのオンラインショップや、公式の直販ルートを通じて、新しいエピソードが確実に届けられています。
「本屋にない=打ち切られた」という方程式は、現在の出版多様化の時代においては当てはまりません。著者である千葉暁氏は、自らの手でこの物語を最後まで描き切るという強い意志を持ち続けているのです。
最終章「神樹編」の現在地と最新刊の状況
現在、ファンの最大の関心事は「神樹編」がどこまで進んでいるのかという点でしょう。
2023年には、最新刊となる『聖刻1092 神樹 肆』がリリースされました。物語はいよいよクライマックスの様相を呈しており、長年積み上げられてきた伏線が次々と回収され始めています。
神樹編は、聖刻1092シリーズ全体の「最終章」であることが明言されています。かつての聖都編や東方編で見せた疾走感はそのままに、キャラクターたちの精神的な成長や、この世界の根幹に関わる謎の解明が、円熟味を増した筆致で描かれています。
最新刊を手に入れた読者からは、「待った甲斐があった」「ようやくここまで来たか」という熱いレビューが寄せられています。特に、練り込まれたメカニック描写と、操縦者の精神がシンクロする独自のバトルシーンは健在で、今の技術で映像化してほしいという声も絶えません。
もし、あなたが「僧正編」の途中で止まっている、あるいは「東方編」までしか読んでいないというのであれば、非常にもったいない状況です。物語は今、最高に面白い局面を迎えているのですから。
聖刻1092を今から追いかける方法:旧作の入手について
「昔読んでいたけれど、どこまで読んだか忘れた」「今から全巻揃えるのは大変そう」と感じる方もいるでしょう。しかし、現在は当時よりも作品にアクセスしやすい環境が整っています。
まず、電子書籍の普及です。伸童舎の尽力により、多くのシリーズが電子化されています。Kindleなどのプラットフォームで 聖刻1092 と検索すれば、かつて入手困難だったエピソードも手軽に読み直すことができます。
また、紙の本にこだわりたい方のために、新装版や復刊の動きも継続的に行われています。単なる「昔の小説」として風化させるのではなく、現役のコンテンツとして維持しようとするスタッフの熱意が感じられます。
さらに、聖刻の世界は小説だけに留まりません。近年、グッドスマイルカンパニーの「MODEROID」シリーズから、代表的な狩猟機である「ニキ・ヴァシュマール」がプラモデル化されたことは大きな話題となりました。
MODEROID 聖刻1092 ニキ・ヴァシュマールこのように、ホビー業界でも再注目されている今こそ、物語を読み直す絶好のタイミングと言えるでしょう。立体物を手にしながら、最終決戦に向かうフェーンたちの軌跡を追う。これ以上の贅沢な読書体験はありません。
完結への道筋:私たちはいつ「結末」を目撃できるのか
誰もが気になる「いつ完結するのか?」という問いについて。
著者・千葉暁氏の発信や、近年の刊行ペースを鑑みると、物語は間違いなく終わりの始まりを告げています。神樹編が最終章である以上、あと数巻のうちに聖刻1092という巨大なパズルは完成するはずです。
もちろん、作家の体調や執筆環境によって多少の前後があるかもしれませんが、重要なのは「作者自身がゴールを見据えて走っている」という事実です。多くの名作ファンタジーが未完のまま作者の逝去や引退で幕を閉じる中、聖刻1092は今、まさに完結という奇跡に向かって進んでいます。
これから発表される新刊の一冊一冊が、歴史の目撃者になるためのチケットです。打ち切りの噂に惑わされて、この歴史的な瞬間を逃してしまうのは、あまりにも惜しいことです。
聖刻1092は打ち切り?未完の噂と最新刊の状況、シリーズ完結への道筋を徹底解説!:まとめ
ここまで、聖刻1092を巡る「打ち切り説」の真相と、物語の現在地について詳しく見てきました。
改めてお伝えします。聖刻1092は打ち切られていません。出版社が変わっても、時代が流れても、この物語は「ワース」を求める者たちの手によって守られ、描き続けられてきました。
かつてアハメスや八手、そしてフェーンに憧れたすべての読者へ。物語はまだ、あなたの帰還を待っています。今すぐ最新刊や電子書籍をチェックして、再び「操兵」たちの戦乱の地へと足を踏み入れてみてください。
そこには、あなたがかつて愛した、そして今なお色褪せない壮大なファンタジーの続きが、確かに存在しています。
完結の瞬間、私たちはきっと、1092年の歴史が紡ぎ出した答えを目にするはずです。その時まで、この偉大なサーガを一緒に追いかけ続けましょう。
次は、最新刊の感想戦でお会いしましょう!物語の続きが気になって夜も眠れなくなる、あの懐かしい感覚がきっとあなたを待っています。

コメント