「あんなに面白いのに、どうして続きが出ないの?」
「最新刊をずっと待っているけれど、もしかして打ち切りになった?」
中国歴史ロマンの金字塔として、日本でも絶大な人気を誇る漫画『長歌行』。圧倒的な画力で描かれる主人公・李長歌(りちょうか)の数奇な運命に、胸を熱くした読者も多いはずです。しかし、物語が最高潮に達しようかというところで、単行本の刊行が止まってしまい、戸惑いの声が広がっています。
今回は、ファンが最も知りたい「長歌行が打ち切りと言われる真相」について、漫画版の現状やドラマ版の結末、そして作者・夏達(シャアタア)先生を取り巻く状況まで、詳しく紐解いていきましょう。
漫画『長歌行』が打ち切りと噂される理由
まず、はっきりさせておかなければならないのは、漫画版『長歌行』はストーリーが完結して終わった「打ち切り」ではないということです。物語は現在、いわゆる「無期限の休止状態」にあります。
読者の間で打ち切り説が流れた最大の要因は、そのあまりにも唐突な連載中断にあります。
日本では集英社の『ウルトラジャンプ』で連載されていましたが、2016年を境にピタッと更新が止まってしまいました。単行本も日本語版は第8巻まで発売されていますが、内容はこれから長歌がさらなる大きな動乱に身を投じていくという、まさに「これから」という場面。
この「続きが読みたくてたまらない場所で止まっている」という不完全燃焼な感覚が、ファンに「打ち切られたのではないか」という不安を抱かせる結果となったのです。
なぜ連載は止まったのか?作者を襲ったトラブル
漫画版が描かれなくなった背景には、作者である夏達先生と、当時の所属事務所との間に起きた深刻な法的トラブルがあります。
夏達先生は中国の漫画界でもトップクラスの人気を誇る作家ですが、2016年末、自身のSNSで衝撃的な告白を行いました。それは、長年所属していたマネジメント会社「サマー・ズー(姚非拉氏)」との契約における不平等さや、著作権を巡る対立でした。
当時、夏達先生は過酷な執筆スケジュールによって体調を崩しており、心身ともに限界を迎えていました。そんな中、自身の心血を注いだ作品である『長歌行』の権利が自分一人の手元にないという厳しい現実が浮き彫りになったのです。
中国の漫画業界における著作権の帰属は非常に複雑で、作家が会社を離れる際、それまで描いていた作品の続編を描く権利が制限されてしまうケースがあります。夏達先生は会社との契約を終了させ、独立する道を選びましたが、その代償として『長歌行』を自由に描き続けることができない状態に陥ってしまったのです。
これが、多くのファンが待ち望んでいる「9巻」がいつまでも発売されない、真実の理由です。
ドラマ版『長歌行』は完結しているのか?
漫画版が止まっている一方で、2021年に配信された実写ドラマ版『長歌行』は、世界中で大きな話題となりました。主演を人気女優のディリラバ(迪麗熱巴)が務め、相手役のアシュナ・隼(しゅん)をウー・レイ(呉磊)が演じたこの作品は、日本でも動画配信サービスなどを通じて多くの視聴者を獲得しています。
ここで気になるのが、「ドラマ版も打ち切りなのか?」という点ですが、安心してください。ドラマ版は全49話をもって、一つの物語としての「完結」を迎えています。
漫画版で描ききれなかった部分をどう処理しているのか、そのポイントを整理してみましょう。
- ドラマオリジナル展開での補完ドラマ版では、原作の重厚な雰囲気を活かしつつ、物語の後半にかけてはドラマオリジナルの脚本でストーリーを完結させています。漫画ではまだ見ることができていない、長歌と隼の絆の結末や、彼女が最終的にたどり着く「道」が描かれているため、漫画版の続きが気になって夜も眠れないという方にとって、ドラマ版は一つの救いと言えるでしょう。
- 実写と漫画が融合した特殊な演出ドラマ版の特徴として、重要な合戦シーンや崖から飛び降りるシーンなどで、実写から漫画風のアニメーションに切り替わる演出があります。これについては「原作へのリスペクト」と感じるファンもいれば、「迫力あるアクションを実写で見たかった」という声もあり、賛否が分かれるポイントとなりました。しかし、この演出こそが、原作漫画への深い愛着を象徴しているとも言えます。
もし、ドラマをより良い環境で視聴したい、あるいは原作の美麗なイラストを手元に置いておきたいという方は、タブレットや高品質なモニターで鑑賞するのもおすすめです。ipadのような端末があれば、細かい描き込みまで堪能できるでしょう。
登場人物たちが迎えた運命と読者の評価
『長歌行』の魅力は、何といってもキャラクターたちの生き様です。復讐に燃える亡国の王女・長歌が、様々な人々との出会いを通じて、真の「国家」や「民」の意味を理解していく過程は圧巻です。
漫画版では、李長歌の知略と精神的な成長がメインに据えられていますが、ドラマ版ではより感情的な繋がりや、サブキャラクターたちの群像劇にもスポットが当てられています。
特に、ドラマ版オリジナルキャラクターである李楽嫣(りらくえん)と、冷徹な義父に従う皓都(こうと)の切ない恋模様は、原作ファンからも「この二人の物語が見られただけでもドラマ化の価値があった」と絶賛されました。
こうした多角的な展開があったからこそ、漫画版が未完であっても、『長歌行』という作品自体は「完結した物語」として多くの人の心に刻まれることになったのです。
作者・夏達先生の現在は?連載再開の可能性
では、今後漫画版の連載が再開される可能性はあるのでしょうか?
2026年現在、夏達先生は独立して自身のスタジオを構え、新作『歩天歌』などの執筆に力を注いでいます。彼女の画力はさらに研ぎ澄まされ、フルカラーでの連載など新しい表現にも挑戦し続けています。
しかし、『長歌行』に関しては、依然として著作権の壁が立ちはだかっているのが現状です。中国のファンからも「いつか続きを」という熱烈なラブコールが絶えませんが、法的な整理がつかない限り、公式な形での連載再開は難しいと考えられています。
それでも、夏達先生は作品を捨てたわけではありません。かつてのインタビューやSNSの発言からは、キャラクターたちへの深い愛着が感じられます。いつか、どのような形であれ、彼女の筆で長歌の旅の終わりが描かれる日が来ることを、世界中のファンが待ち望んでいます。
物語の歴史背景をもっと深く知りたい方は、中国歴史本などで当時の唐の時代を調べてみると、未完の部分を考察する楽しみが増えるかもしれません。
まとめ:長歌行は打ち切り?漫画の未完理由とドラマ版の結末を徹底解説!
改めてまとめると、『長歌行』は決して人気がなくて打ち切られた作品ではありません。
- 漫画版は、作者と事務所の契約トラブルによる「無期限の休止」状態。
- ドラマ版は、オリジナル展開を含めてしっかりと完結している。
- 作者の夏達先生は現在も元気に活動中だが、再開の目途は立っていない。
というのが、2026年時点での正確な状況です。
漫画版が8巻で止まっていることは確かに寂しいですが、そこまでに描かれた物語の密度は、他の作品では味わえない唯一無二のものです。また、ドラマ版という形で一つの終着点を見せてくれたことも、ファンにとっては大きな救いとなりました。
李長歌という強く美しい女性が、運命に抗いながら切り拓いた道。その続きを想像しながら、今一度お手元の長歌行 漫画を読み返してみるのも、素敵な時間の過ごし方ではないでしょうか。
いつの日か、あの美しい絵で「長歌のその後」が描かれることを信じて、私たちは待ち続けたいと思います。
ドラマ版の詳しいキャスト情報や、漫画版とドラマ版の具体的なシーン比較についてもっと知りたい方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。

コメント