『ジョジョの奇妙な冒険』という長い歴史を持つ物語の中で、読者に最も絶望を与えた敵は誰か?そう聞かれたら、多くのファンが第2部「戦闘潮流」のボス、カーズの名を挙げるはずです。
ジョセフ・ジョースターという類まれなる知略家を相手に、圧倒的な武力と知能、そして最終的には「神」に近い存在へと進化したカーズ。今回は、そんなカーズの恐るべき能力から、ファンの間で語り継がれる衝撃のラスト、そして思わず日常で使いたくなる名言まで、その魅力を余すことなくお届けします。
柱の男たちのリーダー「カーズ」とは何者なのか?
ジョジョ第2部の物語は、人類が誕生する遥か昔から眠りについていた超生物「柱の男」たちの目覚めから加速します。そのリーダーとして君臨するのがカーズです。
彼は約10万年という果てしない時間を生き、かつて自分の同族を絶滅させた過去を持つ孤独な天才。彼の目的はただ一つ、太陽の光という唯一の弱点を克服し、この世の頂点に立つことです。
カーズを語る上で欠かせないのが、彼が作り出した「石仮面」です。第1部のディオが吸血鬼になったのも、もとはといえばカーズが脳の潜在能力を引き出すために開発したこの道具が原因でした。つまり、ジョジョにおける因縁のすべての元凶は彼にあると言っても過言ではありません。
そんなカーズですが、単なる冷酷な悪役ではありません。仲間であるエシディシやワムウに対しては、数万年を共に過ごした深い絆を感じさせる描写があります。また、道端に咲く花を踏まないように着地したり、子犬を助けるために車を真っ二つにしたりと、自然界の動植物に対しては独特の敬意を払う一面も持っているのが興味深いポイントです。
輝彩滑刀!カーズが操る「光の流法(モード)」の脅威
柱の男たちはそれぞれ、自身の肉体を操作して特殊な攻撃を行う「流法(モード)」を持っています。カーズが操るのは「光の流法」です。
彼の腕からは、鋭利な「輝彩滑刀(きさいかっとう)」が突き出します。この刃の表面には、まるでチェーンソーのように超高速で回転する細かい突起が並んでおり、それが光を反射して輝いて見えるのです。
この刃の切れ味は凄まじく、銃弾を真っ二つにするのは朝飯前。さらには重機関銃の掃射すらすべて叩き落とすほどの反応速度を誇ります。格闘戦において、この光の刃を避けることは人間にはほぼ不可能です。ジョセフも幾度となくこの刃によって窮地に追い込まれました。
絶望のカウントダウン:究極生命体(アルティメット・シイング)への進化
物語のクライマックス、カーズはついに悲願を達成します。「聖石・エイジャの赤石」をはめ込んだ石仮面を装着し、シュトロハイムが放った紫外線を浴びることで、彼は「究極生命体(アルティメット・シイング)」へと進化したのです。
この形態になったカーズは、まさに無敵。これまでの「柱の男」の弱点がすべて消滅しました。
- 太陽光を克服: 浴びれば消滅するはずだった太陽の光を浴びても平気になり、不老不死を手にしました。
- 全生物の能力を所有: 鷹の翼を生やして空を飛び、リスを凶暴な捕食生物に変えて放ち、さらにはクジラの皮膚を生成してマグマの熱すら防ぎます。
- 最強の波紋使い: 人間が吸血鬼に対抗するために編み出した技術「波紋」を、カーズはジョセフの数百倍という威力で使いこなします。
「勝てるわけがない」。当時の読者全員がそう確信した瞬間でした。知略、体力、特殊能力、そのすべてにおいてカーズは世界の頂点に立ったのです。
カーズの弱点と「考えるのをやめた」衝撃の結末
究極生命体となったカーズに、生物学的な弱点は存在しません。肉体をどれだけ破壊しても瞬時に再生し、あらゆる環境に適応してしまうからです。では、ジョセフはどうやって彼に勝利したのでしょうか?
その答えは、皮肉にもカーズ自身の圧倒的なパワーにありました。
最終決戦の場となったヴォルガノ火山の噴火。ジョセフが掲げたエイジャの赤石にカーズの波紋が叩き込まれたことで、地球そのものが激怒したかのような大噴火が起こります。その凄まじいエネルギーによって、カーズは岩盤ごと大気圏外へと弾き飛ばされてしまいました。
宇宙空間に放り出されたカーズは、地球に戻ろうと体内の空気を噴射しますが、噴射した先から凍りついてしまい、軌道を変えることができません。
- 死にたくても死ねない: 究極生命体ゆえに、真空でも低温でも死ぬことができない。
- 永遠の彷徨: 二度と地球に戻ることはできず、永遠に宇宙を漂う。
この絶望的な状況下で、カーズの意識は次第に失われていきます。
「カーズは……2度と地球へは戻れなかった。生物と鉱物の中間の生命体となり、永遠に宇宙空間をさまようのだ。そして死にたいと思っても死ねないので、そのうちカーズは考えるのをやめた」
このナレーションは、ジョジョ史上、いや漫画界史上でも屈指の有名な結末として知られています。あまりに強すぎたがゆえに、敗北ではなく「追放」されるしかなかった。それがカーズという男の幕引きでした。
記憶に刻まれるカーズの名言と迷シーン
カーズは、その圧倒的な存在感から多くの名言を残しています。彼の性格や信念がよく表れているものをいくつかピックアップしてみましょう。
「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」
ジョジョファンなら一度は口にしたことがあるであろう超有名セリフです。騎士道精神を持つワムウとは違い、カーズは目的のためならどんな卑怯な手も使います。影武者を使ったり、ジョセフを騙したりした後に放ったこの言葉は、彼のリアリストな側面を象徴しています。
「頂点に立つ者は常にひとり!」
仲間の死を悼みつつも、最終的には自分が唯一の神となる決意を語った言葉です。彼の孤独な野心を感じさせます。
「あ…あしがァァァ〜〜〜っ」
ジョセフの攻撃を受けて足を切断されたふりをした時の演技(?)です。直後に「なーんちゃって」と言わんばかりの態度で復活する姿は、第2部特有のコミカルさと不気味さが同居した名シーンです。
ジョジョの世界観をもっと深く楽しみたい方は、ジョジョの奇妙な冒険 第2部 文庫版を手にとって、そのスピード感溢れるバトルを追体験してみてください。
まとめ:ジョジョ第2部のボス・カーズを徹底解説!最強の能力と弱点、最後や名言も紹介!
ジョジョ第2部のボス・カーズは、強さのインフレが起きた後年の作品と比較しても、なお「最強候補」に挙げられるほどの異質な存在です。
彼の魅力は、単なる強さだけではありません。10万年という歳月をかけた執念、仲間への情愛、そして「考えるのをやめた」という伝説的なラスト。これらすべてが合わさって、カーズという唯一無二のキャラクターが完成しています。
もしあなたが「最強とは何か?」という答えを探しているなら、ぜひカーズの生き様を振り返ってみてください。たとえ「考えるのをやめた」としても、彼が私たちに与えたインパクトは、これからも永遠に色褪せることはありません。
彼の活躍をアニメでチェックしたい方は、高画質なモニターやタブレットがあると、あの輝彩滑刀の美しさがより際立ちます。Fire HD 10 タブレットなどのデバイスで、迫力のバトルシーンを堪能するのもおすすめです。
ジョジョの世界は、知れば知るほど深い「人間讃歌」の物語。カーズという最強の壁があったからこそ、ジョセフたちの勇気もまた輝いたのです。

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