『ジョジョの奇妙な冒険 第2部 戦闘潮流』を語る上で、絶対に外せない存在がいます。それが、メキシコの地下遺跡で目覚めた最初の「柱の男」、サンタナです。
物語の序盤、圧倒的な絶望感を読者に植え付けた彼は、後の強敵であるワムウやエシディシ、そしてカーズへと続く「柱の男」編のゲートキーパー的な役割を担っていました。しかし、ファンの方なら一度は思ったことがあるはずです。
「サンタナって、結局他の3人と何が違ったの?」
「最後はどうなったんだっけ?」
「もし復活していたら、最強だったんじゃないか?」
今回は、そんなジョジョファンを惹きつけてやまないサンタナの正体、驚異の能力、そして物語から消えた後の「その後」について、徹底的に深掘りして考察していきます。これを読めば、サンタナというキャラクターが持つ独特の不気味さと魅力が、より鮮明に見えてくるはずですよ!
柱の男「サンタナ」の衝撃的な登場と正体
サンタナが初めて登場したのは、メキシコの遺跡でした。ナチス・ドイツのシュトロハイム少佐が率いる部隊が、石仮面のルーツを探る過程で発見した「壁の中に埋め込まれた男」。それがサンタナです。
そもそも「柱の男」とは、人類が誕生する遥か昔から地球に君臨していた「闇の一族」の生き残りです。彼らは太陽の光を浴びることができない代わりに、吸血鬼を遥かに凌駕する身体能力と寿命、そして知能を持っていました。
サンタナという名前は、実は本名ではありません。シュトロハイムが「メキシコに吹く熱風」を意味する「サンタアナ」にちなんで名付けたものです。覚醒した直後、彼は言葉も理解せず、ただの野獣のような振る舞いを見せましたが、その知能は恐るべきスピードで進化していきました。
わずか数分のうちにシュトロハイムたちの言語を習得し、現代兵器である重機関銃の構造を瞬時に理解して解体してみせる。この「学習速度の速さ」こそ、柱の男たちが人類にとってどれほど脅威であるかを象徴するシーンでした。
ジョセフ・ジョースターが初めて対峙した時、まだ波紋の技術が未熟だったこともあり、サンタナの放つ「生命としての格の違い」は、読者にとってもトラウマ級のインパクトだったのではないでしょうか。
サンタナの能力:肉体を弄ぶ恐怖の「食い込み」
サンタナの最大の特徴は、その異様なまでの「肉体の可塑性」にあります。後のワムウたちが「流法(モード)」という属性攻撃を得意としたのに対し、サンタナは肉体そのものの変形を主軸に戦います。
特筆すべきは、以下の3つの能力です。
- 骨格の解体と軟体化サンタナは自らの骨を外し、筋肉を極限まで収縮させることができます。これにより、人間なら到底通れないような狭い通気口や、わずかな隙間に潜り込むことが可能です。シュトロハイムの体内に食い込んでコントロールしようとしたシーンは、まさにホラーそのものでした。
- 肉体の同化と捕食柱の男は全身の細胞が「消化酵素」のような役割を持っており、触れるだけで相手の肉体を吸収・捕食してしまいます。サンタナはこの能力を使い、敵の傷口から指を突っ込んで内側から食らい尽くすという、エグい攻撃を見せました。
- 指先からの肉片弾自身の肉体の一部を弾丸のように発射する攻撃です。単純な物理攻撃に見えますが、柱の男の細胞が込められているため、かすっただけでも致命傷になりかねない恐ろしさがあります。
サンタナの戦い方は、洗練された武術というよりは「生物としての捕食行動」に近く、それが彼独特の不気味さを際立たせていました。もしあなたがジョジョのフィギュアを飾るなら、超像可動 ジョジョシリーズで彼の独特なポージングを再現してみるのも面白いかもしれませんね。
他の3人と何が違う?サンタナが「番犬」と呼ばれた理由
物語中盤でカーズ、エシディシ、ワムウの3人が目覚めると、サンタナの立ち位置は一変します。カーズはサンタナのことを「番犬のようなもの」「小僧」と呼び、仲間というよりは格下の扱いをしていました。
なぜ、これほどの差があったのでしょうか?そこには決定的な「3つの違い」があります。
1. 流法(モード)の有無
ワムウには「風」、エシディシには「炎」、カーズには「光」を操る流法がありました。これらは柱の男たちが長い年月をかけて編み出した戦闘技術ですが、サンタナはこれを持っていませんでした。サンタナは純粋な身体能力だけで戦っていたため、技術面では他の3人に大きく劣っていたのです。
2. 精神性と誇り
ワムウやエシディシは、強者に対して敬意を払う「戦士の誇り」を持っていました。しかし、サンタナにはそれが希薄です。彼はあくまで効率的に獲物を狩る捕食者であり、ジョセフとの戦いでも「遊び」や「敬意」の入り込む余地はありませんでした。この精神的な未熟さが、カーズたちから軽んじられた一因かもしれません。
3. 日光への耐性と「石化」
これが最も興味深い違いですが、サンタナは日光を浴びた際、灰にならずに「石」になって固まりました。後のワムウたちは日光に弱く、逃げ場がなければ消滅してしまいます。サンタナが石化したのは、まだ体が未熟で、防衛本能として原始的な「休眠状態(石化)」に戻る性質が強かったからだと言われています。
ある意味では、消滅せずに石として残ったサンタナの方が「生存本能」としては優れていたのかもしれませんが、戦闘者としての格付けはカーズたちが圧倒的に上だったのは間違いありません。
決着の行方:ジョセフの機転とサンタナの最期
ジョセフ・ジョースターとサンタナの死闘は、第2部のベストバウトの一つです。波紋の修行を積む前のジョセフが、持ち前の「機転」と「ハッタリ」だけで強大なサンタナに挑む姿は、まさにジョジョの醍醐味です。
ジョセフはサンタナを井戸の底へ引きずり込み、太陽の光を直接浴びせる作戦に出ました。シュトロハイムの決死の自爆によって太陽光が差し込んだ瞬間、サンタナの肉体は拒絶反応を起こし、石へと変わっていきました。
しかし、サンタナは石になりながらもジョセフの足を掴み、道連れにしようとする執念を見せます。最終的には、井戸の底に反射した太陽光を全身に浴び、完全に沈黙しました。
ここで注目すべきは、ジョセフが「波紋」でサンタナを倒したわけではない、という点です。波紋はあくまで補助的なダメージに留まり、トドメを刺したのは「自然の太陽光」でした。この敗北によって、ジョセフは「自分一人の力では柱の男に勝てない」ことを痛感し、リサリサのもとでの厳しい修行へと向かうことになるのです。
もし、この戦いを自宅でじっくり読み返したいなら、ジョジョの奇妙な冒険 第2部 文庫版を手に取ってみてください。当時の緊張感がまざまざと蘇りますよ。
サンタナのその後。なぜ彼は再登場しなかったのか?
実はサンタナ、作中で「死亡」したわけではありません。石化した状態で、スピードワゴン財団(SPW財団)の施設へと回収されました。
物語の後半、SPW財団の地下室で、サンタナは**「常に紫外線を浴びせ続けられる」**という状態で厳重に保管されています。つまり、彼は生きているのです。ただ、目覚めることができないように封じ込められているだけ。
ファンの間では「なぜ第3部や第4部でサンタナが復活しなかったのか?」という議論がよく交わされます。
理由の一つは、パワーバランスの問題でしょう。第3部以降は「スタンド能力」が主軸となり、吸血鬼や柱の男といった生物的強さは、能力の相性によって覆されるようになりました。また、カーズが宇宙へと追放され、実質的に「最強の柱の男」がいなくなった後で、格下のサンタナを再登場させる物語上のメリットが少なかったとも考えられます。
しかし、「もしも財団の管理ミスでサンタナが目覚めたら……」という想像は、スピンオフ作品のようなワクワク感がありますよね。
ジョジョのサンタナとは?柱の男との違いや能力、謎の結末まで徹底考察!のまとめ
サンタナは、ジョジョ第2部における「絶望の始まり」を象徴するキャラクターでした。
- ナチスによって名付けられた「メキシコに吹く熱風」。
- 骨格を無視した軟体化や、肉体の同化といった不気味な能力。
- カーズたちからは「番犬」扱いされる未熟な立ち位置。
- 現在はSPW財団によって、石化したまま厳重に封印されている。
彼の存在があったからこそ、ジョセフは成長し、ワムウやカーズといった伝説的な強敵との戦いがより一層引き立ったのです。他の柱の男たちのような華々しい流法はありませんが、その原始的で動物的な恐怖は、シリーズを通しても唯一無二のものです。
改めてサンタナの活躍をチェックしたい方は、アニメ版もおすすめです。ジョジョの奇妙な冒険 第1部・第2部 Blu-rayで、あのヌルヌルと動くサンタナの不気味なアクションをぜひ堪能してみてください。
サンタナという「放置された脅威」に思いを馳せながら、もう一度第2部を読み返すと、新しい発見があるかもしれませんね!
今回の記事はいかがでしたか?サンタナの不気味さと、物語における重要な役割が伝われば幸いです。また別のキャラクターや、気になるエピソードについても深掘りしていきたいと思うので、楽しみにしていてくださいね!

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