ジョジョ7部サンドマンの正体と矛盾を解説!サウンドマンとの違いや最後とは?

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『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン(SBR)』。この壮大な物語の幕開けを飾ったのは、ジョニィでもジャイロでもなく、一人のネイティブ・アメリカンの青年でした。

彼の名はサンドマン。

自らの足だけで馬と競り合うその姿に、多くの読者が「彼こそがこの物語の主人公の一人だ」と確信したはずです。しかし、物語中盤で彼が再登場したとき、私たちは衝撃の事実を突きつけられます。

「私の名はサンドマンではない……サウンドマンだ」

この記事では、ジョジョ7部におけるサンドマンの正体と、ファンの間で長年議論されてきた数々の矛盾、そして悲劇的な最後について徹底的に解説していきます。


序盤の希望:サンドマンが背負っていた孤独な使命

物語の冒頭、サンドマンは部族の聖地を白人たちから買い戻すという、あまりにも高潔で切実な目的を持って登場しました。彼は部族の中で「変わり者」扱いされながらも、独学で白人の書物を読み、外の世界のルール(資本主義)を学んでいました。

彼がレースに参加した動機は、決して名誉のためではありません。先祖代々の土地を守るための「金」が必要だった。そのために、彼は部族に伝わる特殊な「歩法」を武器に、文明の象徴である馬に挑んだのです。

砂を掴むようにして走るその独特なスタイルは、読者の心を一気に掴みました。この時点での彼は、間違いなく「正義の側の孤独なヒーロー」として描かれていました。


衝撃の再登場:サンドマンからサウンドマンへの変貌

物語が進み、ミシシッピ川を越えたあたりで、彼は再び私たちの前に姿を現します。しかし、そこにはかつての「砂を駆ける青年」の面影はあっても、その魂は別人のようになっていました。

ここで明かされたのが「サウンドマン」という本名です。

彼は、白人が自分の名前を聞き間違えて「サンドマン(砂男)」と呼んでいるに過ぎないと吐き捨てました。そして、彼の手には、大統領側から提示された「土地の権利書」を確約する契約が握られていたのです。

この再登場シーンこそが、ジョジョファンの間で語り草となっている「キャラ変」の瞬間です。かつては高潔だった彼が、大統領の刺客としてジョニィやジャイロの命を狙う冷酷な「敵」として立ちはだかったのですから。


設定の矛盾?読者が首をかしげた3つのポイント

サンドマンの変貌については、荒木飛呂彦先生の「ライブ感」あふれる執筆スタイルの現れだという意見も多いですが、具体的にどのような点が矛盾と感じられたのか整理してみましょう。

まず一点目は「能力」です。初期のサンドマンは、あくまで肉体的な技術(歩法)を突き詰めたキャラクターとして描かれていました。しかし再登場時には、音を具現化するスタンド能力「イン・ア・サイレント・ウェイ」を使いこなしています。スタンド使いとしての覚醒タイミングが描かれなかったため、違和感を覚える読者が続出しました。

二点目は「名前の由来」です。第1話で彼の姉が「サンドマン!」とはっきり呼んでいるシーンがあります。身内までもが聞き間違いの名前で呼んでいるのは、後出しの設定としては少し無理があるのではないか、という指摘です。

三点目は「信念のあり方」です。土地を守るために誇り高く戦っていたはずの彼が、なぜ自分たちの部族を脅かす側である大統領の手先となったのか。この「闇落ち」とも取れる急激な変化が、多くの読者に戸惑いを与えました。


スタンド「イン・ア・サイレント・ウェイ」の圧倒的な脅威

サウンドマンとして覚醒した彼が操るスタンドは、非常に恐ろしいものでした。

その能力は「音を物質に染み込ませ、触れた者にその音のダメージを与える」というもの。例えば「シィィィィ」という切り裂く音を砂に染み込ませれば、その砂に触れた瞬間に体は切り裂かれます。

さらに、この戦いでは宿敵ジョジョの奇妙な冒険 第7部のライバル、ディエゴ・ブランドー(Dio)との共闘が描かれました。Dioの恐竜化能力で「音」を運ばせるコンビネーションは、ジョニィとジャイロを死の淵まで追い詰めました。

この時のサンドマンには、かつての迷いはありませんでした。勝つために、土地を取り戻すために、彼は「悪」に魂を売った。その執念こそが、スタンドをあそこまで強力なものに変えたのかもしれません。


悲しき決着:サンドマンが迎えた最期

激闘の末、サンドマンはジョニィ・ジョースターの進化する爪弾「タスク Act2」の前に敗北します。

ジョニィが放った「黄金の回転」による無限の穴の追跡は、サウンドマンの放つ音の盾すらも貫きました。地面に倒れ伏し、命を落とすその瞬間まで、彼の執念は潰えていませんでした。

彼が最後に見せた表情は、かつての高潔な戦士のものではなく、執念に呪われた一人の男の断末魔でした。しかし、その死を単なる「悪役の自業自得」と切り捨てることはできません。

彼は誰よりも部族を愛し、誰よりも切実に未来を案じていました。ただ、そのための手段として、あまりにも孤独に、あまりにも急進的に「白人のルール(力と金)」に染まろうとしすぎたのです。


敗北の理由:なぜ彼はジョニィに勝てなかったのか

サンドマンの敗北、それは「精神の差」だったのかもしれません。

彼は土地を守るために、自らのプライドを捨てて大統領に従いました。一方で、ジョニィは「マイナスの地点からゼロへ向かう」という、自分自身のための純粋な渇望を持っていました。

サンドマンの目的は「過去の土地の奪還」であり、ジョニィの目的は「明日への希望(歩き出すこと)」でした。この向き合う方向の差が、土壇場でのスタンドの成長に影響を与えたのではないでしょうか。

サンドマンは強すぎたがゆえに、自分一人ですべてを背負い込み、他者を信じることをやめてしまった。その孤独が、彼の限界を決めてしまったのかもしれません。


ジョジョ7部サンドマンの正体と矛盾を解説!サウンドマンとの違いや最後とは?

ここまで、サンドマンというキャラクターの数奇な運命を辿ってきました。

序盤の主人公のような立ち振る舞いから、中盤の衝撃的な悪役への転身。そして「サウンドマン」という名への書き換え。これらは確かに作品上の矛盾として語られることもあります。

しかし、一人の青年が現実の厳しさに直面し、理想を捨ててまで目的を達成しようともがいた結果だと考えれば、これほど人間臭いキャラクターもいません。彼はSBRという過酷なレースが生んだ、最初の、そして最大の犠牲者だったのかもしれません。

この記事で解説したサンドマン(サウンドマン)の正体や矛盾、そして最期の真実を知った上で読み返すと、第1話の彼の走りに、より一層の悲哀を感じずにはいられません。

もしあなたがもう一度、彼の走る姿を追いたいと思ったなら、ぜひスティール・ボール・ラン 文庫版を手に取ってみてください。そこには、矛盾を超えた「誇り」の物語が刻まれています。

次は、彼と共に戦ったDioのその後や、ジョニィが辿り着いた「Act4」の秘密について一緒に深掘りしてみませんか?

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