「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」において、圧倒的な存在感を放つキャラクターといえば、誰を思い浮かべますか?ジョルノやブチャラティも最高ですが、チームのムードメーカーであり、驚異的なしぶとさを見せる「グイード・ミスタ」を外すことはできません。
オレンジ色の網目模様が特徴的なニット帽に、腹部を大胆に露出したファッション。そして、拳銃を武器にするという一見シンプルながら奥深い戦闘スタイル。彼はなぜ、あれほどまでに読者に愛されるのでしょうか。
今回は、パッショーネの凄腕暗殺者にして、誰よりも仲間想いな男、グイード・ミスタの魅力を徹底的に掘り下げていきます。彼のスタンド能力「セックス・ピストルズ」の秘密から、ファンの間で有名な「4への異常な恐怖心」、そして劇中で見せた黄金の精神まで、これを読めばミスタのすべてが分かります。
グイード・ミスタの生い立ち:なぜ彼はギャングになったのか?
ミスタの物語は、彼が17歳の頃のある事件から始まります。もともと彼は、決して悪党ではありませんでした。むしろ、その日暮らしを楽しみながらも、平和に過ごしていた普通の青年だったのです。
ある夜、彼は暴行を受けていた一人の女性を助けるために、3人の悪党と対峙します。驚くべきことに、至近距離から次々と放たれた銃弾が、彼には一発も当たりませんでした。ミスタは極限の状態の中で驚異的な冷静さを保ち、敵の銃を奪って3人を正確に射殺しました。
正当防衛を主張したミスタでしたが、現実は厳しく、懲役30年の刑を言い渡されてしまいます。しかし、この「弾丸を寄せ付けない強運」と「銃の才能」を見抜いた人物がいました。それが、ブローノ・ブチャラティです。ブチャラティの尽力によって釈放されたミスタは、彼を恩人として慕い、ギャング組織「パッショーネ」の一員となりました。
このエピソードからも分かる通り、ミスタは生まれながらにして「弾丸に選ばれた男」であり、その運命こそが彼の戦い方の基礎となっているのです。
スタンド能力「セックス・ピストルズ」の個性と強さ
ミスタのスタンドは、ジョジョの奇妙な冒険 第5部の中でも非常に珍しい「群体型」のスタンドです。名前は「セックス・ピストルズ」。6人の小さな小人のような姿をしており、それぞれに1番から7番までの番号が振られています(ただし、4番は欠番です)。
このスタンドの最大の特徴は、自律心が極めて高いことです。本体であるミスタの指示を聞くだけでなく、自分たちで判断して行動します。弾丸にまたがってその軌道を急激に変えたり、弾丸をパスし合って遮蔽物の裏側にいる敵に命中させたりと、拳銃という武器の可能性を無限に広げます。
また、ピストルズたちはそれぞれ性格が異なるのも面白いポイントです。
- リーダー的存在のNo.1
- ちょっと乱暴者なNo.3
- いつもNo.3にいじめられて泣いているNo.5
- 冷静でプロフェッショナルなNo.6
- サブリーダー的なNo.7彼らはミスタに「食事」を要求し、サラミなどを美味しそうに食べるシーンも描かれています。この人間臭いやり取りが、過酷なバトルの合間の癒やしとなっていました。
ミスタが「数字の4」を病的に嫌う本当の理由
ミスタを語る上で欠かせないのが、徹底した「4」への恐怖心です。これは単なる迷信の域を超えており、一種のトラウマに近いものがあります。
- 4つの選択肢があれば、絶対に4番目は選ばない
- 4枚あるケーキのカットには決して手を出さない
- 弾丸が残り4発になるとパニックに陥る
- スタンドの番号にも4番を入れない(No.1, 2, 3, 5, 6, 7)
彼がここまで4を嫌うのは、幼少期の経験から「4という数字が関わると必ず不幸が起きる」と信じ込んでいるからです。例えば、近所の人が4匹の子猫のうち1匹を貰った途端に目を突かれたといった、不吉な出来事が彼の記憶に刻まれているのです。
面白いことに、作中の戦闘でも「4」が関わるとミスタは窮地に立たされることが多く、読者の間でも「ミスタのジンクスはガチ」として語り継がれています。この極端な性格設定が、彼のキャラクターをより立体的にし、愛着を持たせる要因になっています。
死闘の中で見せた「真の覚悟」と仲間への信頼
ミスタの真骨頂は、自分自身が傷つくことを恐れない「覚悟」にあります。特に名シーンとして名高いのが、ギアッチョ戦(ホワイト・アルバム)です。
あらゆるものを凍結させるギアッチョの能力に対し、ミスタは自らの血を使って視界を確保し、至近距離から弾丸を叩き込む作戦に出ました。弾丸が跳ね返り、自分の体に食い込むことを承知の上で引き金を引き続けるその姿は、まさに黄金の精神そのものです。
「突っ切るしかねえッ! 真の『覚悟』はここからだッ!」
この言葉通り、彼はジョルノ・ジョバァーナという新しい風を信じ、命を預けることを決めます。当初は新入りのジョルノを少し斜めに見ていたミスタですが、彼の冷静な判断力と行動力を目の当たりにし、最終的には最強のコンビとして機能するようになります。
黄金の風を駆け抜けた生存者としてのミスタ
「ジョジョ 第5部」は、主要キャラクターが次々と命を落とす非常にハードな物語です。アバッキオ、ナランチャ、そしてリーダーのブチャラティ。多くの仲間が去っていく中で、ミスタは無数の銃弾を受けながらも、最後まで生き残りました。
これは単なる運の良さだけではありません。彼の中にあった「シンプルに生きる」という強さと、仲間たちの遺志を継ぐという決意があったからこそ、彼は最後まで立ち続けることができたのです。
物語のラスト、組織のトップに立ったジョルノの隣で、窓の外を見つめるミスタの姿は、多くのファンの胸を熱くさせました。彼は生き残るべくして生き残った、パッショーネ最高の戦士だったと言えるでしょう。
【ジョジョ】グイード・ミスタを徹底解説!能力や名言、4を嫌う理由まで網羅
いかがでしたでしょうか。グイード・ミスタという男の魅力が、少しでも伝われば幸いです。彼は一見すると不器用で迷信深い男に見えますが、その実体は誰よりも仲間を信じ、自分の役割を全うするプロフェッショナルなガンマンでした。
ピストルズたちの賑やかな掛け合いや、ジョルノとの深い信頼関係。そして、絶体絶命のピンチで見せる圧倒的な「覚悟」。これらすべてが、ミスタというキャラクターを唯一無二の存在にしています。
もう一度ジョジョの奇妙な冒険 第5部 コミックやアニメを見返すと、彼の行動一つ一つに込められた熱い想いを再発見できるはずです。もしあなたが「4」という数字に不吉さを感じた時は、ぜひミスタの戦う姿を思い出して、その逆境を跳ね返してみてください。
ミスタについてのあなたの好きな名シーンや、ピストルズの中で推しの番号がいれば、ぜひSNSなどで語り合ってみてくださいね。
次は、ミスタが作中で使っていた「あの銃」のモデルや、ファッションの元ネタについてもっと詳しく調べてみませんか?

コメント