『ジョジョの奇妙な冒険』の最新作、第9部『The JOJOLands(ザ・ジョジョランズ)』。連載開始から世界中のファンを驚愕させた最大のトピックといえば、やはり「あの男」の参戦ですよね。
そう、杜王町が誇る天才漫画家、岸辺露伴です。
「え、4部の露伴じゃないの?」「なんでハワイにいるの?」「スタンド能力は変わった?」など、読み進めるほどに謎が深まる彼の存在。今回は、ジョディオたちの物語に鮮烈なインパクトを与えた岸辺露伴の登場回から、彼が追う「溶岩」の謎、そしてファンの間で激論が交わされている同一人物説まで、徹底的に深掘りして考察していきます。
ジョジョ9部における岸辺露伴の初登場回とその衝撃
物語の舞台は、青い海と空が広がるハワイ・オアフ島。主人公のジョディオ・ジョースターたちが、ある「極秘任務」に挑むところから物語は加速します。
彼らに下された指令は、ハワイ島に別荘を持つ「日本人富豪」から、時価600万ドルの天然ダイヤモンドを盗み出すこと。厳重なセキュリティを潜り抜け、ジョディオたちが潜入した先にいた人物こそが、岸辺露伴でした。
登場回は第2話「ハワイ島にいる日本人」
露伴がその姿を現したのは、第2話のラスト。読者が「一体誰がターゲットなんだ?」と固唾を呑んで見守る中、見覚えのあるヘアバンドと鋭い眼光が描かれた瞬間の衝撃は、SNSでも大きな祭り状態となりました。
彼はバカンスに来ているわけではなく、別荘で黙々とスケッチをこなし、ドローンを飛ばして周囲を偵察するなど、相変わらずの「リアリティへの執着」を見せています。泥棒に入ったジョディオたちに対して一切動じることなく、むしろ彼らを観察対象として見るような冷徹さは、まさに私たちが知っている岸辺露伴そのものでした。
圧倒的な存在感を見せつけた第3話以降
第3話からは、露伴とジョディオたちの直接対決が描かれます。潜入した4人を相手に、露伴は一切の隙を見せません。ここでファンを熱くさせたのが、彼のスタンド能力の披露です。
ジョジョの奇妙な冒険 第9部 1巻を手にとってみれば分かりますが、その圧倒的な「格」の違いに痺れるはず。かつてのシリーズで幾多の死線を越えてきた経験値が、この9部の世界でも遺憾なく発揮されています。
露伴がハワイに滞在していた真の目的と「溶岩」の謎
なぜ、日本の人気漫画家がわざわざハワイに別荘を購入し、滞在していたのでしょうか? 600万ドルのダイヤモンドを所有していること自体驚きですが、露伴にとってそのダイヤは「本命」ではありませんでした。
漫画の取材を超えた「溶岩」の調査
露伴の真の目的は、ハワイ島で発見された「奇妙な溶岩」の調査にありました。
彼は別荘の地下に研究室のようなスペースを作り、そこで複数の溶岩の破片を分析していました。この溶岩には、物理法則を無視したような特殊な性質があります。それは「価値のあるものを引き寄せる」という磁石のような力です。
露伴はこの溶岩が、この世界の「富」や「所有」という概念そのものを形作っている「理(ことわり)」に関係していると睨んでいました。彼がハワイにいたのは、単なる別荘ライフを楽しむためではなく、この世界の根幹を揺るがすような「真実」をスケッチするためだったのです。
ダイヤモンドよりも価値があるもの
ジョディオたちは最初、ダイヤモンドを盗むことだけに集中していました。しかし、露伴は彼らに対し「ダイヤモンドには興味がない、大事なのは溶岩だ」という態度を貫きます。
露伴にとって、換金できる宝石などは二次的なものに過ぎません。彼は常に「体験」と「真理」を求めています。この溶岩がもたらす「仕組み(メカニズム)」こそが、彼が命をかけてでも追求したいネタだったというわけです。
4部の露伴と9部の露伴は「同一人物」なのか?
ここで多くのファンが頭を悩ませるのが、「世界線の問題」です。
ご存知の通り、ジョジョの物語は第6部で一巡し、7部・8部・9部はそれまでの世界とは異なる歴史を歩んでいます。理論上、4部の杜王町にいた露伴と、9部のハワイにいる露伴は「別人(パラレルワールドの存在)」であるはずです。
完璧に一致するビジュアルと能力
しかし、9部の露伴を見てみると、違和感があるほど「そのまま」なのです。
- 名前: 岸辺露伴(同姓同名)
- 職業: 漫画家(代表作『ピンクダークの少年』)
- スタンド: ヘブンズ・ドアー(能力も発動条件も同じ)
- 性格: 傲岸不遜で好奇心旺盛、リアリティを何より重視する
さらに、9部の世界でも露伴は日本から来たことになっており、読者としては「これはもう、あの露伴本人じゃないのか?」と思わざるを得ません。
荒木飛呂彦先生の「露伴」に対するスタンス
作者である荒木飛呂彦先生は、スピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』などを通じて、露伴というキャラクターを時系列や世界設定を超越した「アイコン」として扱っている節があります。
岸辺露補は動かないを読めば分かる通り、彼はどの物語に放り込まれても、常に「岸辺露伴」として振る舞います。9部に登場した彼は、設定上の繋がりを説明されるまでもなく、魂のレベルで同一人物であるという、メタ的な演出なのかもしれません。
現時点では「パラレル世界の露伴」というのが設定上の正解でしょうが、読者の心の中では「あの露伴がハワイに来た!」という解釈で間違いないと言えるでしょう。
9部でのスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」の描写
露伴の代名詞といえば、相手を本にして情報を読み取るスタンド「ヘブンズ・ドアー」です。9部でもその威力は健在でした。
洗練された能力の使い方
ジョディオたちが別荘に踏み込んだ際、露伴は一切の迷いなく能力を発動させます。対象の記憶を読み取り、瞬時に相手の目的(ダイヤモンド窃盗)を把握。さらに、ページをめくることで相手の過去や弱点を突き止め、優位に立ちます。
特筆すべきは、その発動の速さと冷静さです。4部の頃よりもさらに技術が洗練されている印象があり、まさに「完成されたスタンド使い」としての風格が漂っています。
「書き込み」による絶対的な命令
もちろん、ページに文字を書き込むことで相手の行動を制限する能力も披露されています。
9部では、この「情報を書き換える」という力が、今後の物語において重要な意味を持つのではないかと考えられています。例えば、溶岩の「仕組み」について露伴が何かを書き記すことで、物語のパワーバランスが大きく変わる可能性もあるでしょう。
露伴がジョディオたちに「溶岩」を託した理由
第6話で、露伴は一時的に物語から身を引きます。しかし、その去り際に彼は、ジョディオに対して非常に重要な行動をとりました。
泥棒の中に見た「資格」
露伴は自分の別荘を荒らしたジョディオたちを、最初は単なる「クズ」として扱っていました。しかし、ジョディオの機転や、窮地で見せたスタンド能力の使いこなしを見て、彼の中に何かを見出したようです。
露伴はあえて溶岩をジョディオたちの手に渡るように仕向けました。これは「こいつらがこの溶岩を持った時、世界はどう動くのか?」という、漫画家としての実験的な好奇心もあったのかもしれません。
「溶岩を見失うな」という警告
別荘を去る際、露伴はジョディオに「溶岩を大切に持っておけ、それが見失ってはいけないものだ」という趣旨の言葉をかけます。これは、これから始まる大きな争奪戦に向けた、彼なりの激励(あるいは呪い)とも取れます。
露伴自身は、溶岩の性質をある程度理解したところで「次の取材」へと移る準備ができていたのでしょう。しかし、そのバトンを受け取ったジョディオたちは、この溶岩のせいで命を狙われる日々へと突き落とされることになります。
今後の再登場は?物語に与える影響を考察
さて、気になるのは「露伴はもう出てこないのか?」という点です。
結論から言えば、再登場の可能性は極めて高いと見ています。
物語の「仕組み」を解説する役割
9部のテーマの一つに「メカニズム(仕組み)」という言葉があります。富を築くための仕組み、世界が回るための仕組み。露伴はすでにその入り口に立っています。
ジョディオたちが物語の中盤で壁にぶつかった時、あるいは溶岩の真の力を解放しようとした時、先行研究者である露伴が再び現れ、重要なヒントを与える……そんな展開は十分にあり得ます。
日本・杜王町編の可能性
もし物語がハワイを飛び出し、日本へと向かうことがあれば、そこには「岸辺露伴の仕事場」があるはずです。新世界の杜王町がどのような姿をしているのか、そこでの露伴はどのような暮らしをしているのか。ファンとしては、彼のホームグラウンドでの再登場を期待せずにはいられません。
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けないで描かれたあの町とはまた違う、9部流の杜王町が見られる日が来るかもしれませんね。
まとめ:ジョジョ9部岸辺露伴の登場回と目的は?同一人物説や溶岩の謎、今後の再登場を徹底考察
ここまで、ジョジョ9部における岸辺露伴の八面六臂の活躍について見てきました。
彼の登場は単なるファンサービスではなく、物語の核となる「溶岩」の謎を提示し、主人公ジョディオに道を示すための必然的なイベントでした。4部の露伴を知る人にとっては懐かしく、今作から入った人にとっては圧倒的な強者として映る、そのバランス感覚は流石の荒木節と言わざるを得ません。
最後にもう一度、この記事のポイントを整理しましょう。
- 登場回: 第2話から第6話にかけて、ハワイ島の日本人富豪として登場。
- 目的: 「価値あるものを引き寄せる溶岩」の調査と取材。
- 同一人物説: 設定上は別世界の存在だが、中身はほぼ「あの露伴」。
- 溶岩の謎: 9部の物語を動かすキーアイテムであり、露伴がその第一発見者的ポジション。
- 再登場: 溶岩の「仕組み」を解明する際のキーマンとして、再登場する可能性が極めて高い。
露伴が去り際に残した言葉通り、ジョディオたちの旅はこれからさらに険しさを増していきます。溶岩がもたらすのは莫大な富か、それとも破滅か。その行く末を、また露伴がどこかでニヤリと笑いながらスケッチしていることを期待しましょう。
ジョジョ9部における岸辺露伴の物語は、まだ始まったばかり。今後の連載から目が離せませんね!

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